アーティファクトの選択的エクスポート
CLIユーティリティを使用して、クラウド・サービスの移行の個別のEssbaseアーティファクトを選択的にエクスポートすることで、エクスポートを制御できます。
たとえば、ルールのみ、アウトラインのみ、データのみのエクスポートなど、個別のアーティファクトをエクスポートできます。このプロセスを個別のアーティファクトの定期バックアップに使用することもできます。
選択的な移行、バックアップおよびエクスポート
次のものを選択的にエクスポートできます。
- キューブ - 単一のキューブをアプリケーションからエクスポートします。
- Essbaseファイル - アウトライン、ルール・ファイル、ドリル・スルー・レポートなど、特定のファイルをエクスポートします。
- データ - データのみをエクスポートします。これは、データの定期バックアップに便利です。
- パーティション - パーティションのみをエクスポートします。
- フィルタ - キューブのセキュリティ・フィルタのみをエクスポートします。
サポートされているEssbaseファイル・タイプ
次のEssbaseファイル・タイプが、選択的エクスポートで現在サポートされています。
- OTL
- TXT
- RUL
- CSC
- DTR
- EXCEL
CLIユーティリティのコマンド・オプション
次のコマンド・オプションが、選択的エクスポートをサポートするために追加または変更されました。
-c または--cube <cube name>
|
単一のキューブをエクスポートします。このオプションは、単独で、または次のオプションのいずれかと組み合せて使用できます。 |
-d または--exportdata |
データのみをエクスポートします。 |
-ft または--filetype <filetype> |
指定したタイプのファイルをエクスポートします。ファイル・タイプのキーワード(OTL、RULなど)は大文字と小文字が区別され、大文字で入力する必要があります。 |
-ep または--exportpartitions |
パーティションのみをエクスポートします。 |
-ef または--exportfilters |
セキュリティ・フィルタのみをエクスポートします。 |
例
- 単一のキューブ(Demo.Basicなど)から、データのみをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -a Demo –c Basic -z data.zip –d
- 単一のキューブのみをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -a Demo -z data.zip –c basic
- Demoの下のすべてのキューブから、テキスト・ファイルのみをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -a Demo -z data.zip –ft txt
- Demoの下のすべてのキューブから、パーティションのみをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -a Demo -z data.zip –ep
- すべてのアプリケーションから、データのみをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -aa -z all_data.zip –d
- インスタンス内のすべてのキューブから、アウトラインのみをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -aa -z cubes.zip –ft OTL
- インスタンスのすべてのパーティションをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -aa -z all_partitions.zip –ep
- 単一のキューブのすべてのセキュリティ・フィルタをエクスポートします。
./esscs.sh lcmexport -a Sample -z all_partitions.zip -c Basic –ef