MaxLクライアントのダウンロードと使用

Essbaseで使用するためにMaxLクライアントを実行するには、最新バージョンを「コンソール」からダウンロードし、必要に応じてプロキシを設定し、起動スクリプトを実行して、ログインします。

Essbase MaxLクライアントを使用すると、MaxLをHTTPまたはHTTPSを介して使用できるようになります。MaxLは、キューブおよびアーティファクトを管理するための言語ベースの管理インタフェースです。以前にダウンロードした古いバージョンは正しく機能しない可能性があるため、コンソールで提供される最新のクライアント・バージョンを使用していることを確認します。

MaxL文を実行するには、パワー・ユーザーまたは管理者である必要があります。MaxLクライアントをダウンロードする前に、「MaxLクライアントを設定するための前提条件」を参照してください。

Oracle Identity Cloud ServiceフェデレーテッドSSOユーザーの場合は、MaxLまたはCLIを使用したログインはサポートされません。フェデレーテッドSSOログインには、ブラウザ・ウィンドウが必要です。ネイティブのIAMまたはIDCSユーザーを作成し、かわりにこれを使用して、MaxLまたはCLIでログインします。

  1. Essbase Webインタフェースで、「コンソール」をクリックします。

  2. 「コンソール」で、「デスクトップ・ツール」MaxLクライアントの順に移動します。

  3. プラットフォームに適したMaxLクライアントのタイルをクリックして、ダウンロードを開始します。

  4. 圧縮済のEssbaseMaxlファイルをローカル・ドライブに保存します。

  5. 圧縮済ファイルのコンテンツをフォルダに解凍します。

  6. プロキシを使用している場合は、startMAXL.batまたはstartMAXL.shMaxL実行スクリプトに正しいプロキシを設定する必要があります。次の例は、UNIX向けにstartMAXL.shを編集する場合に該当し、指定されたプロキシ(proxy.example.com)を使用するようにMaxLに指示しますが、例外リストに挙げられた特定の宛先(127.0.0.1、localhostおよびsomething.example.com)についてはプロキシの使用を省略するように指示します。

    export https_proxy=http://proxy.example.com
    export no_proxy=127.0.0.1,localhost,something.example.com

    Windowsの場合は、startMAXL.batを同様に編集できますが、構文は異なります。

    set proxy proxy-server="https://proxy.example.com" bypass-list="127.0.0.1;localhost;*.example.com"
  7. Oracle Cloud InfrastructureにデプロイされているEssbaseを使用していて、自己署名証明書を使用している場合は、MaxLの実行スクリプトでピアの確認を無効にする必要があります。注意: これは、信頼性のあるCA証明書を取得できるまでの、一時的なソリューションです。次に、bashを使用した例(startMAXL.sh用)を示します。

    export API_DISABLE_PEER_VERIFICATION=1
  8. startMAXLバッチまたはシェル・スクリプトを実行します。コマンド・プロンプトが表示され、環境の設定が完了して、MaxLクライアントが起動します。

  9. MaxL login文に資格証明とEssbase URLを指定してログインします。

    次の例では、ログインしているユーザーUser5は、フェデレーテッドMSADディレクトリからEssbaseオンプレミスにログインしています。

    login user User5 P855w0r$4 on "https://192.0.2.1:9001/essbase/agent";

    ヒント:

    オンプレミスのインストールについては、MaxLのトラブルシューティングを参照してください。

    次の例で、ログイン・ユーザーadmin1@example.comはIdentity Cloud Serviceの管理者で、Oracle Cloud InfrastructureでのEssbaseスタックのデプロイ中に初期のEssbase管理者として設定されました。この例ではパスワードが入力されていないため、管理者は、次にその入力を求められます。URLは、スタックをデプロイした結果のジョブ出力のessbase_urlです。

    login admin1@example.com on "https://192.0.2.1/essbase";

    Essbaseで作業するようにプロビジョニングされたすべてのIdentity Cloud Serviceユーザーは、パワー・ユーザーまたは管理者としてプロビジョニングされているかぎり、MaxLにログインできます。

  10. 対話型のMaxL文を実行します。

    例:

    display database all;

MaxLの詳細は、MaxL文リファレンスを参照してください。