MaxLクライアントを設定するための前提条件

MaxLクライアントを使用する前に、Essbase URLが必要になり、TLS (SSL)証明書を設定する必要がある場合があります。

MaxLのスクリプトまたは文を実行するには、パワー・ユーザーか管理者である必要があります。MaxLクライアントを使用するための準備としては、次の手順を実行します。
  1. EssbaseインスタンスのURLをサービス管理者から入手します。基本形式は次のとおりです。
    https://IP-address:port/essbase
  2. WebブラウザまたはcURLを使用して、クライアント・ホストから検出URLに到達できることをテストします。検出URLは、サービス管理者が提供するURLで、末尾に/agentが付加されます。cURLの例を次に示します(Essbaseの独立デプロイメントのセキュア/TLSモード):
    curl https://192.0.2.1:9001/essbase/agent --tlsv1.2

    OCI上のEssbaseのスタック・デプロイの例を次に示します。

    curl https://192.0.2.1:443/essbase/agent --tlsv1.2

    接続がある場合は、次のレスポンスが表示されます:

    <html>
    <head><title>Oracle&#x00ae; Essbase</title></head>
    <body>
    <H2>Oracle&#x00ae; Essbase</H2>
    </body></html>
  3. 組織に該当する場合は、SSL証明書を設定します。
    • 次のデプロイ・タイプのいずれかを使用している場合は、信頼できる認証局によって署名されたSSL証明書が含まれています。
      • Oracle Analytics Cloud

      • Identity Cloud Service (IDCS)およびロード・バランシングを含むOracle Analytics Cloud

      • ロード・バランシングを含むCloud at Customer

    • Oracle Analytics Cloud、またはLDAPを含む(ロード・バランシングは含まない)Cloud at Customerを使用している場合は、自己署名証明書を使用します。
    • 証明書が信頼されているかを確認するには、検出URLをWebブラウザに貼り付けます。httpsが緑でラベルに安全であると示されている場合は、信頼されています。httpsが赤であるか、ラベルに安全でないことが示されている場合は、信頼されていません。
    • Essbase 21cで自己署名証明書とともにMaxLクライアントを使用している場合は、次の2つのオプションがあります(クライアントのダウンロード後にこれを実行します):
      1. 環境変数API_DISABLE_PEER_VERIFICATION=1を設定して、ピアの確認を無効にします。

        Linuxの例

        startMAXL.shを編集して、次の行を追加します。

        export API_DISABLE_PEER_VERIFICATION=1

        Windowsの例

        startMAXL.batを編集して、次の行を追加します。

        set API_DISABLE_PEER_VERIFICATION=1
      2. 自己署名証明書をクライアントのトラスト・ストア(cacert.pem)にインポートし、環境変数API_CAINFO=CA <証明書ファイル・パス>を設定します。クライアントでは、提供されたCAバンドル証明書ストアを使用して、サーバーのデジタル証明書が検証されます。環境変数API_CAINFO=CA <証明書ファイル・パス>を指定して、CAバンドルの場所を提供します。

        Linuxの例

        startMAXL.shを編集して、次の行を追加します。

        export API_CAINFO=/u01/cacert.pem

        Windowsの例

        startMAXL.batを編集して、次の行を追加します。

        set API_CAINFO=c:/cacert.pem

        証明書ファイル・パスを指定しないと、Essbaseランタイム・クライアントでは、デフォルトのOpenSSLのインストール場所からCAバンドルの取得が試みられます(LinuxおよびMacintoshに該当する)。

        cacert.pemは、MaxLクライアントのダウンロードzipで入手できます。別のサンプル・ソース: https://curl.haxx.se/docs/caextract.html