INDENT

Essbaseレポート・ライターのINDENTコマンドは、列出力順で最初の行名列を指定された文字数シフトします。オフセットが指定されていない場合のデフォルトのインデントは2です。

構文

{ INDENT [ offset ] }

パラメータ

offset

オプション。名前列の左境界から列0をインデントするスペースの数。値:

  • 正数(100まで): 列0を右に移動します。

  • 負数: 列を左に移動しますが、名前列の開始から左にインデントすることはできません。

  • 0: 列を元の位置に戻します。

  • デフォルト(値なし): 列を2文字分インデントします。

ノート

  • { INDENT }は、列0を2文字分右に(デフォルト)移動し、列1のサイズを2文字分小さくします。

  • { INDENT 0 }は、インデント位置の現在の位置に関係なく、元の位置にリセットします。

  • メンバーがインデントされると、そのメンバーの名前列の幅はインデントを相殺するように小さくなります。これによって、レポート内の残りの列が移動することはありません。

  • インデントされた名前列が宣言されたら、ORDERコマンドを使用して最終出力形式内で移動したり、通常列または計算済列をその前に配置できます。

  • 行メンバー間の階層関係は、デフォルトではインデントによって示されます。インデントは、単一の!が使用された場合など、一緒に生成された行のグループにのみ適用されます。連続した各行が独自の!を使用して個別に生成された場合は、インデントは発生しません。

次のレポート・スクリプトは、ギャラリで使用できるDemo Basicキューブ向けに設計されています。Chicago用の最初のレポート・スクリプトはデフォルトのインデントを生成しますが、Boston用の2つ目のレポートは{ INDENT 10}コマンドを使用して行名列を10桁分右に移動します。

<PAGE (Market, Accounts, Scenario)
Chicago Sales Actual

<COLUMN (Year)
<ICHILDREN Year

<ROW (Product)
<ICHILDREN Audio
     !

{ INDENT 10 }
Boston Sales Actual

<ICHILDREN Year
<ICHILDREN Audio
     !
         

この例では、次のレポートが作成されます:

                         Chicago Sales Actual 
                 Qtr1     Qtr2     Qtr3     Qtr4     Year 
             ======== ======== ======== ======== ======== 
Stereo          2,591    2,476    2,567    3,035   10,669 
Compact_Disc    3,150    3,021    3,032    3,974   13,177 
  Audio         5,741    5,497    5,599    7,009   23,846 

                         Boston Sales Actual 
                 Qtr1     Qtr2     Qtr3     Qtr4     Year 
             ======== ======== ======== ======== ======== 
      Stereo    2,450    2,341    2,377    2,917   10,085 
      Compact_~ 3,290    3,034    3,132    3,571   13,027 
        Audio   5,740    5,375    5,509    6,488   23,112