MASK
Essbaseレポート・ライターのMASKコマンドでは、各出力行のテキストを、指定された位置にある指定された文字で上書きします。
テキスト上書きの空白以外の文字がすべて出力行に表示されます。
出力を上書きする空白文字のマスクを作成するには、空白ではなく、~ (チルダ文字)を入力します。~は空白マスクとして出力されます。
定数のテキスト以外に、このコマンドではレポートに特別な文字列を挿入するためのキーワードも使用できます。これらのキーワードは先頭を*にして入力する必要があります。これらは、TEXTコマンドの*キーワードと同一であり、ここでは便宜上リストされています。*キーワードの詳細は、TEXTコマンドを参照してください。
単一のMASKコマンドに、位置やテキストを複数セット含めることができます。
表4-3 MASKのキーワード
キーワード | 説明 |
---|---|
*APPNAME | アプリケーション定義に設定されているアプリケーションの名前。 |
*ARBOR | Essbaseサーバーのバージョン情報。 |
*COLHDRnumber1 number2 | レポートの列見出しメンバー。通常はSUPCOLHEADINGと一緒に使用します。 |
*COLHDRFULL | 完全な列見出し。列見出しの下線と1行スキップが含まれます。 |
*CURRENCY | CURRENCYコマンドを使用して、レポートの時点でデータ値がどの通貨に換算されたかを示す、通貨換算ラベル。 |
*DATE | レポートが生成された日付。 |
*DATETIME | レポートが生成された日時。 |
*DBNAME | アプリケーション内のデータベースの名前。 |
*EDATE | 欧州(dd/mm/yy)形式の日付。 |
*EDATETIME | 欧州形式の日付(dd/mm/yy)と時間。 |
*MACHINE | Essbaseサーバーを実行しているコンピュータのネットワーク名。 |
*PAGEHDRnumber | レポートのページ・メンバー見出し。通常はSUPPAGEHEADINGと一緒に使用します。 |
*PAGENO | 現在のページのページ番号。 |
*PAGESTRING | 先頭にPage:が付いたページ番号 |
*TIME | レポートが生成された時間。 |
*TIMEDATE | レポートが生成された時間と日付。 |
*TIMEEDATE | 時間と欧州形式(dd/mm/yy)の日付。 |
*USERNAME | レポートを生成しているユーザーの名前。 |
構文
{ MASK charPosition "replacement" [ charPosition "replacement" ] }
ノート
-
MASKは設定コマンドです。
-
スペースを置換するには、~ (チルダ文字)を使用します。
-
出力ファイルをカンマ区切り形式で作成する場合は、例にあるようにSUPCOMMASコマンドを使用して、数値のカンマを抑制します。また、カンマ区切りファイルでページ見出しを抑制するために、SUPPAGEHEADINGコマンドを使用することもできます。
例
次の例は、Sample Basicキューブに基づいています。
<ROW (Year, Measures, Product, Market, Scenario)
{SUPPAGEHEADING}
{ROWREPEAT}
{DECIMAL 2}
{SUPCOMMAS}
{MASK 3 "," 22 "," 40 "," 55 "," 74 ","}
<CHILDREN Qtr1
Sales
<CHILDREN Colas
East
Budget
!
この例では、次のレポートが作成されます:
Jan, Sales, 100-10, East, Budget, 1690.00
Jan, Sales, 100-20, East, Budget, 190.00
Jan, Sales, 100-30, East, Budget, 80.00
Feb, Sales, 100-10, East, Budget, 1640.00
Feb, Sales, 100-20, East, Budget, 190.00
Feb, Sales, 100-30, East, Budget, 90.00
Mar, Sales, 100-10, East, Budget, 1690.00
Mar, Sales, 100-20, East, Budget, 200.00
Mar, Sales, 100-30, East, Budget, 100.00