サンプル19: メンバー選択基準の絞り込み

次のEssbaseレポート・スクリプトのサンプルは、レポート・スクリプトの選択で返されるメンバーを絞り込むためのLINKコマンドの使用方法を示しています。

               Market Measures Scenario 

                             Qtr1     Qtr2 
                         ======== ======== 

        100-10              5,096    5,892 
        100-20              1,359    1,534 
        100-30                593      446 
        200-10              1,697    1,734 
        200-20              2,963    3,079 
        200-30              1,153    1,231 
        200-40                908      986 
        300-10              2,544    3,231 
        300-20                690      815 
        300-30              2,695    2,723 
        400-10              2,838    2,998 
        400-20              2,283    2,522 
        400-30               (116)     (84)
        100-20              1,359    1,534 
        200-20              2,963    3,079 
        300-30              2,695    2,723 
            Product        24,703   27,107 

次のスクリプトを使用してサンプル19を作成します。

<Page (Market)
<Column (Year)
Qtr1 Qtr2
<Row (Product)
<Link (<UDA (product, naturally-flavored) OR <LEV (product, 0))
    ! 

LINKコマンドでは、検索を調整するためにAND、ORおよびNOTのブール演算子が使用されます。前述の例では、検索の結果、ユーザー定義属性(UDA)がnaturally-flavoredで、レベル0の製品が返されます。

LINK式で演算子をどのようにグループ化するかに注意します。Essbaseは、演算子を左から右に評価します。カッコを使用して式をグループ化します。たとえば、A OR B AND Cは((A OR B) AND C)と同じです。最初の式の場合、Essbaseで式は左から右に評価されるので、A OR Bの評価がAND Cの評価の前に行われます。2つ目の式では、Essbaseによって、カッコ内の副次式(A OR B)が式全体の前に評価されるため、結果は同じになります。ただし、(A OR (B AND C))を使用する場合、Essbaseではカッコ内の副次式(B AND C)が式全体の前に評価されるため、異なる結果が生成されます。