TOP
EssbaseのTOPレポート・ライター・コマンドは、指定したデータ列の値が最も大きい行を返します。
構文
<TOP ([<rowgroupDimension>,] <rows>, <column>)
パラメータ
ノート
TOPコマンドでは、指定したデータ列の値を基準に、結果セットが降順にソートされます。
ソート列で値#MISSING
を含む行は、TOPが適用される前に結果セットから破棄されます。同じレポート・スクリプトでTOPとBOTTOM、ORDERBYとRESTRICTを使用できますが、各コマンドを使用できるのは1つのレポートで1回のみです。同じレポート・スクリプトで同じコマンドを繰り返した場合、2回目のコマンドで1回目が上書きされます。グローバルなスクリプトのフォーマット・コマンドは、PAGE、COLUMNコマンドまたは関連付けられたメンバー(<ICHILDRENまたは<IDESCENDANTSなど)の前に配置します。行のフォーマット・コマンドをTOPと一緒に使用しないようにします。
ORDERBY、TOP、BOTTOMまたはRESTRICTコマンドのいずれかがレポート・スクリプト内で共存している場合、行グループ・ディメンション<rowgroupDimension>は同じである必要があります。これにより、行グループ内の行のソートおよび順序付けの混乱を避けられます。それ以外の場合は、エラーが発行されます。ORDERBY、TOPおよびBOTTOMコマンドでは、レポート出力がデータ値を基準にソートされます。RESTRICTコマンドでは、レポート出力の有効な行の数が制限されます。実行の順序は以下のとおりです。
-
メンバー名でソートする任意のソート・コマンド(<SORTDESCまたは<SORTASCなど)
-
RESTRICT
-
TOPおよびBOTTOM
-
ORDERBY
この順序は、レポート・スクリプト内でのコマンドの出現順序に関係なく適用されます。TOP、BOTTOM、ORDERBYおよびRESTRICTを一緒に使用する例は、BOTTOMコマンドのエントリを参照してください。
抽出データを保管およびソートするために使用する内部バッファのサイズを構成できます。次の設定は、RESTRICT、TOPおよびBOTTOMコマンドの動作方法に影響します。
-
取得バッファ・サイズ(データベース設定)
-
取得ソート・バッファ・サイズ(データベース設定)
例
次のレポート・スクリプトは、Essbaseファイル・カタログのギャラリにあるDemo Basicキューブ向けに設計されています。
<Sym
<Column (Scenario, Year)
Actual Budget
Jan Dec
<Top ("Measures", 5, @DATACOLUMN(4))
<Row (Measures, Market, Product)
{SupMissingRows}
<Idescendants Profit
<Ichildren Market
<Idescendants Product
!
前述のレポート・スクリプトでは、次のレポートが作成されます:
Actual Budget
Jan Dec Jan Dec
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Sales Market Product 31,538 33,342 31,538 30,820
Margin Market Product 17,378 18,435 17,378 17,360
COGS Market Product 14,160 14,907 14,160 13,460
Sales Central Product 10,346 10,662 10,346 10,310
West Product 10,436 11,116 10,436 10,200