フェデレーテッド・パーティションの制限事項
一部の機能は、フェデレーション・パーティションのあるEssbaseキューブではサポートされません。
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キューブは、一意の名前が付けられたそれ固有のアプリケーション内にある必要があります。フェデレーテッド・パーティション・キューブでは、アプリケーションを他のキューブと共有しないでください。Essbaseの複数のインスタンスに同じAutonomous Data Warehouseスキーマを使用しないでください。
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Essbaseからファクト表へのデータ・ロードを実行する前に、OracleではEssbaseサーバーにデータファイルをアップロードすることをお薦めします。クライアント側のデータ・ロードはサポートされていますが、時間がかかります。
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EssbaseからAutonomous Data Warehouseにデータをロードする必要がない場合は、Autonomous Databaseでデータ・ツールを使用して、ファクト表へのデータ・ロードや、その他の管理タスクの実行ができます。ただし、キューブ・アウトラインとファクト表が同期されていることを確認してください(「フェデレーテッド・パーティション・キューブでのメタデータに関する事前注意」を参照)。
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Essbaseで書式設定されたデータ・エクスポート・ファイルをフェデレーテッド・パーティション・キューブにロードすると、時間がかかる場合があります。データ・ロードを最適化するには、DBMSで書式設定されたソース・ファイルを使用します。DataExportCSVFormatオプションを指定してDATAEXPORT計算コマンドを使用すると、それを作成できます。CSV形式のファイルは、ソース・ファイルのDBMS_CLOUDパッケージ書式オプションに従っているため、より迅速にロードできます。
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データ・ロード入力ファイルで使用されるピボット・ディメンションは、ファクト表のピボット・ディメンションと同じである必要があります。
「フェデレーテッド・パーティションのデータ・ロード」を参照してください。
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ワイルドカード文字を含むMaxL import文を使用して並列で複数のファイルからデータをインポートすることは、フェデレーテッド・パーティション・キューブではサポートされていません。
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アプリケーション・ワークブックへのフェデレーテッド・パーティション・キューブのエクスポートはサポートされていません(データやパーティション定義はエクスポートされません)。
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ライフサイクル管理(LCM)のインポート操作(および移行ユーティリティでのインポート)は、フェデレーテッド・パーティションの移行ではサポートされていません。フェデレーテッド・パーティションは、ターゲットで手動で再作成する必要があります。
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ブロック計算モード(Essbase構成設定CALCMODEがBLOCKに設定されている場合は有効になっている)は、フェデレーテッド・パーティション・キューブには適用できません。計算処理はAutonomous Data Warehouseにプッシュされます。例外が存在し計算がかわりにEssbaseサーバーで処理される場合は、解決順序によって依存性分析が決まります。
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フェデレーテッド・パーティションがある集約ストレージ・キューブでカスタム割当てを実行する場合は、既存の値のオーバーライドのみ可能です。既存の値に対する加算や減算はできません。
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集約ストレージのカスタム計算および割当ては、MDX挿入ロジックのみを使用するフェデレーテッド・パーティション・キューブではサポートされています。MDX挿入について文書化されているすべての制限事項は、フェデレーテッド・パーティション・キューブでのカスタム計算および割当てにも当てはまります。
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バッファを使用した集約ストレージ増分データ・ロードは、フェデレーテッド・パーティション・キューブではサポートされていません。
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ブロック・ストレージ・キューブは、フェデレーテッド・パーティションをサポートするにはハイブリッド・モードである必要があります。フェデレーテッド・パーティションを含むアプリケーションの場合はASODYNAMICAGGINBSOをFULL以外の設定に構成しないでください。そのように構成すると、問合せ結果が正しくなくなる場合があり、ログに警告メッセージが書き込まれます。
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Essbaseブロック・ストレージ(BSO)の計算スクリプトを実行する必要がある場合は、ピボット・ディメンションとして密ディメンションを選択します。ピボット・ディメンションが疎である場合、計算スクリプトは、フェデレーテッド・パーティションではサポートされていません。
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集約ストレージ・キューブでは、マルチレベル保管済メンバー階層を含むディメンションをピボット・ディメンションとして選択しないでください。動的階層を含むピボット・ディメンションを選択するか、(すべてのメンバーがレベル0保管済メンバーである)フラットな単一レベル階層の保管済階層を選択してください。
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Oracle Databaseでは列の上限が1,000個であり、ピボット・ディメンションではこの上限が継承されます。ピボット・ディメンションにおける対象となる列メンバーの数を特定して、この上限に到達しないようにしてください。ピボット・ディメンション内の可能性がある保管済メンバー組合せの数とキューブ内のディメンションの数の合計は、1,000以下である必要があります。
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次の計算コマンドは、フェデレーテッド・パーティション・キューブではサポートされておらず、使用するとエラーが返されます。
- CALC AVERAGE
- CALC FIRST
- CALC LAST
- CCONV
- DATAEXPORTCOND
- DATAIMPORTBIN
- SET AGGMISSG OFF (フェデレーテッド・パーティション・キューブの場合、Essbaseによって必ず
#MISSING
に統一されます) - SET CLEARUPDATESTATUS
- SET CREATEBLOCKONEQ OFF (ハイブリッド・キューブとフェデレーテッド・パーティション・キューブの場合、疎ディメンションのEssbase計算は必ずトップダウンになるため、上位レベルの親の計算になります。つまり、フェデレーテッド・パーティション・キューブおよびハイブリッド・キューブの場合、デフォルト動作はSET CREATEBLOCKONEQ ONです。)
- SET FRMLRTDYNAMIC
- SET REMOTECALC
- SET UPTOLOCAL
- SET UPDATECALC ON (使用済ブロック用やクリーン・ブロック用のマーカーを使用した高機能計算は、フェデレーテッドでないブロック・ストレージ・キューブにのみ適用できます)
- THREADPARVAR
計算サポートの詳細は、「フェデレーテッド・パーティション・キューブの計算と問合せ」を参照してください。
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@MDALLOCATE関数を使用した計算スクリプトはサポートされておらず、エラー・メッセージとともに失敗します。
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フェデレーテッド・パーティション・キューブでIF/ELSEIF/ELSEロジックを使用した長時間実行計算が失敗し、Autonomous Data Warehouseから次のORAエラーのいずれかまたは両方が返される場合があります:
ORA-04036: PGA memory used by the instance or PDB exceeds PGA_AGGREGATE_LIMIT
ORA-12805: parallel query server died unexpectedly
このようなエラーが発生した場合は、Autonomous Data Warehouseハードウェア構成を16個のCPUコアおよび128G RAMに増やすことが必要になる場合があります。OCIドキュメント: インスタンスのシェイプの変更を参照してください。
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シナリオ管理はサポートされていません。
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フェデレーテッド・パーティション・キューブに対する透過パーティションまたはレプリケート・パーティションは、適用できないかサポートされていません。
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MaxLではフェデレーテッド・パーティションの作成や変更はサポートされていませんが、REST APIを使用できます。
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データのクリアやリセット、データ・リージョンのクリアまたは集約のクリアのためのMaxL文およびAPIはサポートされていません。
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テキスト・リスト(別名スマートリスト)はサポートされていません
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リクエストの終了はサポートされていません。
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可変属性、および合計以外のデフォルトの属性計算はサポートされていません。
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MDX副選択はサポートされていません。
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集約ビューの構築(MaxL文execute aggregate process|build|selection)はサポートされていません。
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データ・リージョンまたはスライスのマージは適用できません(データがAutonomous Data Warehouse内にあるため)。
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MaxL文
query application APP-NAME list aggregate_storage storage_info
(または同等のAPI)から返される情報が完全でないか、正確ではありません -
通貨キューブはサポートされていません。
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データ監査証跡はサポートされていません。
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キューブ・イベントでのトリガーはサポートされていません。
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非対称問合せのパフォーマンスが低下する場合があります。
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ライトバック・パフォーマンス(Smart Viewからデータ更新を送信する速度など)は、送信するデータが大量にある場合は遅くなることがあります。
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フェデレーテッド・パーティション・アプリケーションおよびキューブのコピーまたは名前変更はサポートされていません。
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次のEssbaseアプリケーションまたはサーバー構成設定は無視されます。
- AUTOMERGE
- AUTOMERGEMAXSLICENUMBER
- DATACACHESIZE
- CALCCACHE
- CALCCACHEDEFAULT
- CALCCACHEHIGH
- CALCCACHELOW
- CALCLOCKBLOCK
- CALCMODE
- CALCNOTICE
- CALCOPTFRMLBOTTOMUP
- CALCREUSEDYNCALCBLOCKS
- CALCPARALLEL
- CALCTASKDIMS
- DATACACHESIZE
- DYNCALCCACHEBLKRELEASE
- DYNCALCCACHEBLKTIMEOUT
- DYNCALCCACHECOMPRBLKBUFSIZE
- DYNCALCCACHEMAXSIZE
- DYNCALCCACHEONLY
- DYNCALCCACHEWAITFORBLK
- ENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITION
- EXPORTTHREADS
- FORCEGRIDEXPANSION
- GRIDEXPANSION
- GRIDEXPANSIONMESSAGES
- INDEXCACHESIZE
- INPLACEDATAWRITE
- PARCALCMULTIPLEBITMAPMEMOPT
- SSAUDIT
- SSAUDITR
- SSLOGUNKNOWN
- SUPNA
- TARGETASOOPT
- TARGETTIMESERIESOPT
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フェデレーテッド・パーティションの作成は、Essbaseアウトラインに存在するレベルが多すぎる場合は
「分析ビューのフェデレーテッド・パーティションからのリモート警告: [ORA-04063: 階層にエラーがあります]」
というエラーで失敗する可能性があります。 -
ピボット・ディメンションでEssbaseディメンション名またはメンバー名に使用されている名前の文字または長さがサポートされていないかAutonomous Data Warehouseによって特別とみなされている場合は、フェデレーテッド・パーティションの作成に失敗することがあります。これらの制限事項は、ドキュメントに記載されているEssbaseのディメンション、メンバーおよび別名の命名ルールに加えて考慮する必要があります。
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フェデレーテッド・パーティションは、Essbase Webインタフェースからのみ削除できます。キューブ・デザイナから削除することはできません。