XREF/XWRITEの理解
XREFは、別のキューブのデータを参照するために使用する計算関数で、XWRITEは、別のキューブにデータをライトバックするために使用する計算関数です。
XREFおよびXWRITEは、ローカル・キューブと呼ばれるXREF式またはXWRITE式を含むキューブのコンテキストから理解するのが最も簡単です。第2のキューブはリモート・キューブです。
XREFを実装するには、リモート・キューブから値をプルする(取り込む)式をローカル・キューブに定義します。XREF式を含むメンバーは、保管しておくか、動的に計算できます。
XWRITEを実装するには、値をリモート・キューブにプッシュする(書き込む)式をローカル・キューブに定義します。XWRITEはリモート・キューブに値を書き込むため、リモート・キューブのデータ交差部を保管する必要があります。
ローカル・キューブとリモート・キューブが同じEssbaseインスタンスにある場合、XREFまたはXWRITEの実装に接続情報は必要ありません。ただし、ローカル・キューブのユーザーをリモート・キューブに対してもプロビジョニングする必要があります。同じインスタンス上のキューブに対してXREFまたはXWRITEを実装するには、関数の構文にソース・キューブのアプリケーションおよびデータベース名が必要です。
@XREF(appName, dbName [, mbrList])
@XWRITE (expression, appName, dbName [, mbrList])
ローカル・キューブとリモート・キューブが異なるEssbaseインスタンスにある場合は、接続情報を含むロケーション別名を定義する必要があります。
@XREF (locationAlias [, mbrList])
@XWRITE (expression, locationAlias [, mbrList])