20.1 使用可能なパラメータ値

表20-1に、APEX_INSTANCE_ADMINパッケージ内で設定可能なすべてのパラメータ(電子メール、ウォレット、レポート出力用のパラメータなど)の値を示します。パラメータにパスワードが含まれていないかぎり、APEX_INSTANCE_PARAMETERSディクショナリ・ビューを問い合せて、これらのパラメータの現在の値を確認できます。

表20-1 使用可能なパラメータ

パラメータ名 説明

ACCOUNT_LIFETIME_DAYS

アカウントが期限切れになるまでの、エンド・ユーザー・アカウント・パスワードの最大有効日数。

ALLOW_DB_MONITOR

Yに設定すると、データベース監視が有効化されます。Nに設定すると、無効化されます。

ALLOW_HASH_FUNCTIONS

サポートされているハッシュ・アルゴリズムのカンマ区切りリスト(デフォルトはSH256,SH384,SH512)。SH1は、Oracle Database 11gでもデフォルトでサポートされています。

ALLOW_HOSTNAMES

設定すると、URLのホスト名部分にこの値が含まれる場合、ユーザーはアプリケーションにしかナビゲートできません。インスタンス管理者は、ワークスペース・レベルでさらに詳細な値を構成できます。

ALLOW_PUBLIC_FILE_UPLOAD

Yに設定すると、ファイルのアップロードはユーザー認証がなくても許可されます。デフォルトのNに設定すると、許可されません。

ALLOW_RAS

このパラメータは、Oracle Database 12cを実行している場合にのみサポートされます。

Yに設定すると、アプリケーションに対してReal Application Securityのサポートが有効になります。N (デフォルト)に設定すると、Real Application Securityを使用できません。

ALLOW_REST

デフォルトのYに設定すると、開発者はレポート・リージョンをRESTfulサービスとして公開できます。Nに設定すると、許可されません。

APEX_BUILDER_AUTHENTICATION

内部ビルダー・アプリケーションの認証スキームを制御します。有効なパラメータ値は次のとおりです。

  • APEX - Application Expressワークスペース・アカウント認証(デフォルト)

  • DB - データベース・アカウント認証

  • HEADER - 認証に基づいたHTTPヘッダー変数

  • SSO - Oracle Single Sign-On認証

  • LDAP - LDAP認証

APEX_REST_PATH_PREFIX

Application Expressで公開される組込みRESTfulサービスへのアクセスに使用されるURIパス接頭辞を制御します。たとえば、#APP_IMAGES#トークンを使用して静的アプリケーション・ファイルを参照するための組込みRESTfulサービスがあります。デフォルトの接頭辞(r)がユーザー定義のRESTfulサービスと競合する場合、このプリファレンスを調整して競合を回避します。

APPLICATION_ACTIVITY_LOGGING

アプリケーション・アクティビティ・ログのインスタンス全体の設定を制御します([A]常に使用、[N]使用しない、[U]アプリケーションの設定を使用)。

APPLICATION_ID_MAX

Webシートまたはデータベース・アプリケーションの使用可能な最大ID。

APPLICATION_ID_MIN

Webシートまたはデータベース・アプリケーションの使用可能な最小ID。

AUTOEXTEND_TABLESPACES

デフォルトのYに設定すると、プロビジョニングされた表領域は最大サイズまで自動拡張します。Nに設定すると、表領域は自動拡張しません。

BIGFILE_TABLESPACES_ENABLED

Yに設定すると、Oracle Application Expressを介してプロビジョニングされる表領域は、bigfile表領域として作成されます。Nに設定すると、表領域は、スモールファイル表領域として作成されます。

CHECKSUM_HASH_FUNCTION

URLチェックサム用の一方向ハッシュの作成に使用されるアルゴリズムを定義します。有効な値は、MD5 (非推奨)、SH1 (SHA-1)、SH256 (SHA-2、256ビット)、SH384 (SHA-2、384ビット)、SH512 (SHA-2、512ビット)およびnullです。SHA-2アルゴリズムは、Oracle Database Release 12g以上でのみ使用できます。null値は、使用可能な最もセキュアなアルゴリズムと評価され、デフォルトです。

CHECK_FOR_UPDATES

Nに設定すると、個々の開発者が指定したプリファレンスに関係なく、Oracle Application ExpressおよびOracle REST Data Servicesの製品更新のチェックがインスタンス全体で無効になります。デフォルトはYです。

CLONE_SESSION_ENABLED

Y (デフォルト)に設定すると、ユーザーはブラウザ内で複数のセッションを作成できます。

CONTENT_CACHE_MAX_FILE_SIZE

ワークスペースごとのコンテンツ・キャッシュの個々のファイル・エントリ・サイズ制限。

CONTENT_CACHE_SIZE_TARGET

ワークスペースごとのコンテンツ・キャッシュのターゲット・サイズ。

DB_SIGNATURE

インストール時のデータベースのホスト/サービス名を設定します。これが異なる場合、たとえばクローン・データベースでは、電子メールの送信が失敗します。Null値(デフォルト)を指定すると、すべてのチェックが無効になります。

DEBUG_MESSAGE_PAGE_VIEW_LIMIT

単一ページ・ビューのデバッグ・メッセージの最大数。デフォルトは50000です。

DELETE_UPLOADED_FILES_AFTER_DAYS

アプリケーション・エクスポート・ファイル、Webシート・エクスポート・ファイル、スプレッドシート・データ・ロード・ファイルなどのアップロードされたファイルは、この数字の日数を過ぎると自動的に削除されます。デフォルトは14です。

DISABLE_ADMIN_LOGIN

Yに設定すると、管理サービスは無効化されます。デフォルトのNに設定すると、無効化されません。

DISABLE_WORKSPACE_LOGIN

Yに設定すると、ワークスペース・ログインは無効化されます。デフォルトのNに設定すると、ログインは無効化されません。

DISABLE_WS_PROV

Yに設定すると、ワークスペースの作成は、電子メール通知経由で送信されたリクエストに対して無効化されます。デフォルトのNに設定すると、無効化されません。

EMAIL_IMAGES_URL

Application Expressインスタンスのイメージ・ディレクトリへの完全なURLを指定します(イメージ・ディレクトリの後ろに末尾のスラッシュを含みます)。例: http://your_server/i/

この設定は、Oracle Application Expressのシステム生成電子メールに使用されます。

EMAIL_INSTANCE_URL

Oracle Application ExpressインスタンスへのURLを指定します(データベース・アクセス記述子の後に末尾のスラッシュを含めます)。例: http://your_server/pls/apex/

この設定は、Oracle Application Expressシステム生成の電子メールに使用されます。

ENABLE_LEGACY_WEB_ENTRY_POINTS

Yに設定すると(デフォルトはN)、以前のバージョンのApplication Expressで使用されていたプロシージャをURL (HTMLDB_UTIL.%など)でコールできます。

ENABLE_TRANSACTIONAL_SQL

Yに設定すると、トランザクションSQLコマンドがこのインスタンスに対して有効化されます。N (デフォルト)に設定すると、それらは有効化されません。

ENCRYPTED_TABLESPACES_ENABLED

Yに設定すると、Oracle Application Expressを介してプロビジョニングされる表領域は、暗号化された表領域として作成されます。Nに設定すると、表領域は暗号化されません。

EXPIRE_FND_USER_ACCOUNTS

Yに設定すると、Application Expressアカウントの有効期限が有効化されます。Nに設定すると、有効化されません。

HEADER_AUTH_CALLBACK

HTTPヘッダー・ベースの認証のコールバック・プロシージャ名。デフォルトはapex_authentication.callbackです。

HTTP_ERROR_STATUS_ON_ERROR_PAGE_ENABLED

APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETERプロシージャと組み合わせて使用します。

N (デフォルト)に設定すると、Oracle Application Expressでは、すべての未処理エラーに関するエラー・ページがエンドユーザーに表示されます。Yに設定すると、Application Expressエンジンで未処理エラーが見つかった場合、HTTP 400ステータスがエンドユーザーのクライアント・ブラウザに戻されます。

HTTP_RESPONSE_HEADERS

改行(chr(10))で区切られた、httpレスポンス・ヘッダーのリスト。Application Expressでは、ページのレンダリング前にこれらのヘッダーが各リクエストに書き込まれます。ヘッダー内の置換文字列#CDN#は、Application Expressで認識されているコンテンツ配信ネットワークで置き換えられます。

HTTP_STS_MAX_AGE

REQUIRE_HTTPSは、このパラメータが関連する場合、Aに設定する必要があります。Application Expressでは、HTTP_STS_MAX_AGEが0 (ゼロ)より大きい値である場合、max-age=<value>を指定してStrict-Transport-SecurityヘッダーをHTTPSリクエストで生成します。リクエスト・プロトコルがHTTPの場合、リクエストを処理するかわりに、Application ExpressはHTTPS URLにリダイレクトします。

IGNORED_FRIENDLY_URL_PARAMETERS

簡易URLの解析時に無視されるパラメータ名のカンマ区切りリスト。デフォルトは次のとおりです。

utm_campaign,utm_source,utm_medium,utm_term,utm_content

INBOUND_PROXIES

プロキシ・サーバー(これを介してリクエストが到達する)のIPアドレスのカンマ区切りリスト。

INSTANCE_PROXY

すべてのアウトバウンドHTTPトラフィック用のプロキシ・サーバー。INSTANCE_PROXYを設定すると、アプリケーション固有のプロキシ・サーバー定義がオーバーライドされます。

INSTANCE_NO_PROXY_DOMAINS

インスタンス・プロキシが使用されないドメイン名のカンマ区切りリスト。

INSTANCE_TABLESPACE

指定する場合は、すべての新規ワークスペースのデータベース・ユーザーが使用する表領域。

KEEP_SESSIONS_ON_UPGRADE

このフラグは、アプリケーションのアップグレードに影響します。デフォルトのNに設定すると、アプリケーションに関連付けられたセッションを削除します。Yに設定すると、セッションはそのままになります。

LOGIN_THROTTLE_DELAY

ログイン失敗後の、時間の増加(秒単位)を決定するフラグ。

LOGIN_THROTTLE_METHODS

このメソッドは、ログインの失敗数をカウントします。USERNAME_IPUSERNAME, IPのコロン区切りのリストです。

LOGIN_MESSAGE

ログイン・ページに表示されるテキスト。このテキストにはHTMLを含めることができます。

MAX_APPLICATION_BACKUPS

アプリケーションごとに保持されるバックアップの最大数。デフォルトは25です。最大は30です。ゼロ(0)の場合、自動バックアップが無効になります。

MAX_LOGIN_FAILURES

許可されるログイン失敗の最大回数。

MAX_SESSION_IDLE_SEC

内部アプリケーションをアイドルにできる秒数。

MAX_SESSION_IDLE_SEC

内部アプリケーションをアイドルにできる秒数。

MAX_SESSION_LENGTH_SEC

内部アプリケーションのセッションが存在できる秒数。

MAX_WEBSERVICE_REQUESTS

各ワークスペースに対して許可されている外部へのWebサービス・リクエストの一定の24時間当たりの最大数。デフォルトは1000です。

PASSWORD_ALPHA_CHARACTERS

パスワードの複雑性ルールに使用するアルファベット文字。アルファベット文字のデフォルトのリストは次のとおりです。

abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

PASSWORD_HASH_FUNCTION

ワークスペース・ユーザー・パスワード用の一方向ハッシュの作成に使用されるアルゴリズムを定義します。有効な値は、MD5 (非推奨)、SH1 (SHA-1)、SH256 (SHA-2、256ビット)、SH384 (SHA-2、384ビット)、SH512 (SHA-2、512ビット)およびnullです。SHA-2アルゴリズムは、Oracle Database Release 12g以上でのみ使用できます。null値は、使用可能な最もセキュアなアルゴリズムと評価され、デフォルトです。

PASSWORD_HASH_ITERATIONS

PASSWORD_HASH_FUNCTIONの反復数(デフォルトは10000)を定義します。

PASSWORD_HISTORY_DAYS

以前使用したパスワードを同じユーザーが新しいパスワードとして再使用できないようにする日数を定義します。

PASSWORD_PUNCTUATION_CHARACTERS

パスワードの複雑性ルールに使用する記号。記号のデフォルトのリストには、!"#$%&()``*+,-/:;<=>?_などがあります。

PASSWORD_NOT_LIKE_USERNAME

Y (デフォルトはN)の場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、ユーザー名を使用できません。

PASSWORD_NOT_LIKE_WORDS

ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードで使用不可にする単語を、コロンで区切って入力します。これらの単語は、大/小文字のどの組合せでもパスワードに使用できません。

PASSWORD_NOT_LIKE_WS_NAME

Yに設定した場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードにワークスペース名を使用できません。

PASSWORD_ONE_ALPHA

Yに設定した場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、PASSWORD_ALPHA_CHARACTERSで指定したアルファベット文字を1つ以上使用する必要があります。

PASSWORD_ONE_LOWER_CASE

Yに設定した場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、小文字のアルファベット文字を1つ以上使用する必要があります。

PASSWORD_ONE_NUMERIC

Yに設定した場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、アラビア数字(0-9)を1つ以上使用する必要があります。

PASSWORD_ONE_PUNCTUATION

Yに設定した場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、PASSWORD_PUNCTUATION_CHARACTERSで指定した句読文字を1つ以上使用する必要があります。

PASSWORD_ONE_UPPER_CASE

Yに設定した場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、大文字のアルファベット文字を1つ以上使用する必要があります。

PATH_PREFIX

ワークスペース内のRESTfulサービスへのアクセスに使用される一意のURIパス接頭辞。パス接頭辞のデフォルト値は、ワークスペースの名前です。

PLSQL_EDITING

デフォルトのYに設定すると、SQLワークショップ・オブジェクト・ブラウザが有効化され、ユーザーはPL/SQLを編集およびコンパイルすることができます。Nに設定すると、ユーザーは許可されません。

PRINT_BIB_LICENSED

標準サポートまたは拡張サポートのいずれかを指定します。拡張サポートの場合は、Oracle BI Publisherの使用許諾が必要です。有効な値は次のとおりです。

  • STANDARD - Apache FOPが必要です。

  • ADVANCED - Oracle BI Publisherが必要です。

  • APEX_LISTENER - Oracle Rest Data Services (ORDS、元のAPEXリスナー)が必要です。

  • AOP - APEX Office Printが必要です。

  • NONE -ネイティブAPEX出力。

PRINT_SVR_HOST

プリント・サーバー変換エンジンのホスト・アドレス(localhostなど)を指定します。プリント・サーバーが別の場所にインストールされている場合は、対応するホスト・アドレスを入力します。

PRINT_SVR_PORT

プリント・サーバー・エンジンのポート(8888など)を定義します。値は、正の整数である必要があります。

PRINT_SVR_PROTOCOL

有効な値は次のとおりです。

  • http:

  • https

PRINT_SVR_SCRIPT

プリント・サーバー・エンジンのスクリプトを定義します。次に例を示します。

/xmlpserver/convert

QOS_MAX_SESSION_KILL_TIMEOUT

QOS_MAX_SESSION_REQUESTSに達した場合に、アクティブで古いセッションが存続できる秒数。LAST_CALL_ETQOS_MAX_SESSION_KILL_TIMEOUTより大きい、最も古いデータベース・セッションが中断されます。

QOS_MAX_SESSION_REQUESTS

このワークスペースに関連付けられた1つのセッションに許容された同時リクエストの数。

QOS_MAX_WORKSPACE_REQUESTS

このワークスペースのセッションに許容された同時リクエストの数。

REQ_NEW_SCHEMA

Yに設定すると、新しいワークスペース・リクエストに対する新しいスキーマのオプションが有効化されます。デフォルトのNに設定すると、オプションは無効化されます。

REQUIRE_HTTPS

Application Expressインスタンス全体にHTTPSを強制する場合は、Aに設定します。Application Expressの開発アプリケーションおよび管理アプリケーション内でHTTPSを強制する場合は、Iに設定します。プロトコルがHTTPまたはHTTPSのいずれかである場合に、すべてのアプリケーションを使用できるようにするには、Nに設定します。アプリケーション・スキームのCookieのSecure属性を設定すると、開発者もアプリケーション・レベルでHTTPSを強制できます。

REQUIRE_VERIFICATION_CODE

Yに設定すると、検証コードが表示され、このコードは、他のユーザーが新しいワークスペースをリクエストするときに必要になります。デフォルトのNに設定すると、検証コードは必要ありません。

RESTRICT_RESPONSE_HEADERS

Yまたはnull (デフォルト)の場合、ページにサポートされていないHTTPレスポンス・ヘッダーが含まれていると、HTTP 500が表示されます。これには、ステータス・コード301、308および410と、POSTリクエストのキャッシュ・ヘッダーが含まれます。

RESTFUL_SERVICES_ENABLED

デフォルトのYに設定すると、RESTfulサービスの開発は有効化されます。Nに設定すると、RESTfulサービスは有効化されません。

RESTRICT_IP_RANGE

Application Express開発環境へのアクセスを特定のIPアドレスの範囲に制限するには、IPアドレスのカンマ区切りリストに入力します。必要に応じて、ワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用できますが、ワイルドカード文字の後に追加の数値を含めることはできません。たとえば、138.*.41.2は有効な値ではありません。

RM_CONSUMER_GROUP

設定すると、これはすべてのページ・イベントに使用されるリソース・マネージャ・コンシューマ・グループです。さらに特殊なグループをワークスペース・レベルで構成できます。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_MIN_LENGTH

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、インスタンス管理者、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのApplication Expressアカウント用のパスワードの最小文字数を指定する正の整数または0

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_NEW_DIFFERS_BY

新旧パスワードに必要な差分の数を指定する正の整数または0。パスワードが1文字ずつ比較され、各位置における差分が、差分の必要最低数を満たしているかどうかについて検証されます。この設定は、強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、インスタンス管理者、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのApplication Expressアカウント用のアカウントに適用されます。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_ONE_ALPHA

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yに設定すると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、PASSWORD_ALPHA_CHARACTERSで指定したアルファベット文字を1つ以上使用する必要があります。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_ONE_NUMERIC

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yに設定すると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、アラビア数字(0-9)を1つ以上使用する必要があります。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_ONE_PUNCTUATION

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yに設定すると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、PASSWORD_PUNCTUATION_CHARACTERSで指定した句読文字を1つ以上使用する必要があります。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_ONE_UPPER_CASE

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yに設定すると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、大文字のアルファベット文字を1つ以上使用する必要があります。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_ONE_LOWER_CASE

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yに設定すると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードには、小文字のアルファベット文字を1つ以上使用する必要があります。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_NOT_LIKE_USERNAME

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yにすると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードにユーザー名を使用できません。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_NOT_LIKE_WS_NAME

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合に、Yに設定すると、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードにワークスペース名を使用できません。

SERVICE_ADMIN_PASSWORD_NOT_LIKE_WORDS

強力なパスワード・ルールが有効になっている(STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORDを参照)場合、ワークスペース管理者、開発者およびエンド・ユーザーのアカウント・パスワードに使用できない単語をコロンで区切って入力します。これらの単語は、大/小文字のどの組合せでもパスワードに使用できません。

SERVICE_REQUEST_FLOW

デフォルトのプロビジョニング・モードを決定します。デフォルトはMANUALです。

SERVICE_REQUESTS_ENABLED

デフォルトのYに設定すると、スキーマ、記憶域、終了に対するワークスペース・サービス・リクエストが有効化されます。Nに設定すると、これらのリクエストは無効化されます。

SESSION_TIMEOUT_WARNING_SEC

内部アプリケーションに対して警告が表示されるセッション・タイムアウトまでの秒数。

SMTP_FROM

プロビジョニング・リクエストの承認やパスワードのリセットなど、電子メールを生成する管理タスクについて、送信元アドレスを定義します。

有効な電子メール・アドレスを入力します。次に例を示します。

admin@example.com

SMTP_HOST_ADDRESS

SMTPサーバーのサーバー・アドレスを定義します。別のサーバーをSMTPリレーとして使用する場合は、このパラメータをそのサーバーのアドレスに変更します。

デフォルト設定:

localhost

SMTP_HOST_PORT

メール・リクエスト用にSMTPサーバーが待機するポートを定義します。

デフォルト設定:

25

SMTP_PASSWORD

Application ExpressがSMTPサーバーに対して認証するために必要なパスワードを、パラメータSMTP_USERNAMEとともに定義します。

SMTP_TLS_MODE

Application Expressによって、SMTPサーバーへの暗号化された接続を開くかどうかを定義します。暗号化は、データベース・バージョン11.2.0.2以降でのみサポートされます。以前のデータベースのバージョンでは、接続は暗号化されません。

Nに設定すると、接続は暗号化されません(デフォルト)。

Yに設定すると、接続が暗号化されてからデータが送信されます。

STARTTLSの場合、Application ExpressはSMTPコマンドEHLO <SMTP_HOST_ADDRESS>およびSTARTTLSを送信してから接続を暗号化します。

SMTP_USERNAME

Application ExpressがSMTPサーバーに対して認証するために必要なユーザー名を定義します(デフォルトはnullです)。データベース・バージョン11.2.0.2以降では、Application ExpressはUTL_MAILAUTHプロシージャを使用して認証を行います。このプロシージャはSMTPサーバーを使って認証モードをネゴシエートします。以前のデーターベース・バージョンでは、認証モードは常にAUTH LOGINです。SMTP_USERNAMEがnullの場合、認証は使用されません。

SOCIAL_AUTH_CALLBACK

ソーシャル・サインインのコールバック・プロシージャ名。デフォルトはapex_authentication.callbackです。

SQL_SCRIPT_MAX_OUTPUT_SIZE

個々のスクリプト結果で使用可能な最大許容サイズ。デフォルトは200000です。

SSO_LOGOUT_URL

シングルサインオン・サーバーからのログアウトをトリガーするために、Application ExpressがリダイレクトするURLを定義します。Application Expressによって、?p_done_url=...login url...が自動的に付加されます

例: https://login.mycompany.com/pls/orasso/orasso.wwsso_app_admin.ls_logout

STRONG_SITE_ADMIN_PASSWORD

Y (デフォルト)に設定すると、apex_adminパスワードは、デフォルトの一連の強力な複雑性ルールに準拠する必要があります。Nに設定すると、パスワードは強力な複雑性ルールに従う必要はありません。

SYSTEM_DEBUG_LEVEL

すべての着信リクエストのデフォルトのデバッグ・レベル(null、1から9)を定義します。SQL Plusスクリプトutilities/debug/d0.sqlを使用すると、NULL (無効)とレベル9とを切り替えることができます。

SYSTEM_HELP_URL

開発環境内の「ヘルプ」リンクからアクセスするヘルプおよびドキュメントの場所。デフォルトは、http://apex.oracle.com/doc41です。

SYSTEM_MESSAGE

開発環境のホームページに表示されるテキスト。このテキストにはHTMLを含めることができます。

TRACE_HEADER_NAME

このパラメータにはHTTPリクエスト・ヘッダー名が含まれ、デフォルトはECID-CONTEXTです。名前は大文字である必要があります。Application Expressは、HTTPヘッダー値をアクティビティ・ログのECID列に書き込みます。

TRACING_ENABLED

Y (デフォルト)に設定すると、URLで&p_trace=YESを使用することで、「デバッグ」が有効化されているアプリケーションのサーバー側のデータベース・トレース・ファイルを生成することもできます。

Nに設定すると、トレース・ファイルを作成するリクエストは無視されます。

USERNAME_VALIDATION

ビルダー認証スキームがApplication Expressでない場合に、ユーザー名の検証に使用する正規表現。デフォルトは次のとおりです。

^[[:alnum:]._%-]+@[[:alnum:].-]+\.[[:alpha:]]{2,4}$

WALLET_PATH

ファイル・システムでのウォレットへのパス。次に例を示します。

file:/home/<username>/wallets

WALLET_PWD

ウォレットに関連付けられているパスワード。

WEBSERVICE_LOGGING

Webサービス・アクティビティ・ログのインスタンス全体の設定を制御します。ANまたはU(常時、なし、ワークスペース設定を使用)。

WEBSHEET_CREATE_ENABLED

デフォルトはNです。Yに設定すると、Webシート・アプリケーションの作成: Create Websheet Applicationが有効になります。

WEBSHEET_SQL_ACCESS

デフォルトのYに設定すると、Webシート・アプリケーションでSQLタグおよびSQLレポートが使用できます。Nに設定すると、これらは使用できません。

WORKSPACE_EMAIL_MAXIMUM

24時間以内に、APEX_MAILを使用して送信できるワークスペース当たりの電子メールの最大数。デフォルトは1000です。

WORKSPACE_MAX_FILE_BYTES

ワークスペースにアップロードされるファイルの最大バイト数。ワークスペース・レベルの設定により、インスタンス・レベルの設定はオーバーライドされます。

WORKSPACE_MAX_OUTPUT_SIZE

スクリプト結果に割り当てられる最大領域。デフォルトは2000000です。

WORKSPACE_NAME_USER_COOKIE

Yまたはnull (デフォルト)に設定した場合、Application Expressにより、ログイン時および言語選択時にワークスペース名とユーザー名の永続Cookieが送信されます。Nの場合、Cookieは送信されません。

WORKSPACE_PROVISION_DEMO_OBJECTS

デフォルトのYに設定すると、デモンストレーション・アプリケーションおよびデーターベース・オブジェクトが新しいワークスペースに作成されます。Nに設定すると、これらは現在のワークスペースに作成されません。

WORKSPACE_WEBSHEET_OBJECTS

デフォルトのYに設定すると、Application Express Webシート・データーベース・オブジェクトが新しいワークスペースに作成されます。Nに設定すると、これらは現在のワークスペースに作成されません。

WORKSPACE_TEAM_DEV_FILES_YN

Y (デフォルト)に設定すると、新しいワークスペースでチーム開発へのファイルのアップロードが許可されます。Nに設定すると、新しいワークスペースでチーム開発へのファイルのアップロードが許可されず、"feature""bug"および"feedback"添付のアップロード機能が無効になります。

WORKSPACE_TEAM_DEV_FS_LIMIT

チーム開発ファイル("feature"、"bug"および"feedback"添付)のアップロード・ファイル当たりの最大サイズ。デフォルト値は15728640 (15 MB)です。使用可能なすべてのオプションは次のとおりです: 5 MB - 5242880 | 10 MB - 10485760 | 15 MB - 15728640 | 20 MB - 20971520 | 25 MB - 26214400