18.2 コレクションの使用について

コレクションを使用して、1つ以上の非スカラー値を一時的に取得します。コレクションを使用すると、現在セッション・ステートにある行および列を格納できるため、ユーザーの特定のセッション中にそれらに対してアクセス、操作または処理を行うことができます。

コレクションは、バケツのようなものと考えてください。その中に情報の行を一時的に格納し、それに名前を付けます。

次に、コレクションを使用する場合の例を示します。

  • データ入力ウィザードを作成しており、そのウィザードで、まず論理トランザクション中に複数行の情報を収集する必要がある場合。物理トランザクションと論理トランザクションの両方の完了時、ウィザードの最終ステップを実行する前に、コレクションを使用して、複数行の情報のコンテンツを一時的に格納できます。

  • アプリケーションに、ユーザーが1つのページで複数の詳細行を更新する更新ページが含まれている場合。ユーザーは、複数の更新を行い、それらの更新をコレクションに適用した後、最終プロセスをコールしてそれらの変更をデータベースに適用できます。

  • 任意の数の属性を収集するウィザードを構築している場合。コレクションに一時的に格納された情報が取得され、データベースに適用されるタスクをウィザードの最後にユーザーが実行するようにします。

コレクション情報は、PL/SQL API APEX_COLLECTIONを使用して挿入、更新および削除します。

関連項目:

『Oracle Application Express APIリファレンス』のAPEX_COLLECTIONに関する説明