13.4.3 リージョンの編集

リージョン属性を編集して、ページの外観を変更します。

13.4.3.1 リージョン属性の編集

ページ・デザイナでリージョン属性を編集します。

リージョン属性を編集するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを選択します。

    プロパティ・エディタの右ペインにある「リージョン」タブに属性が表示されます。

    グループまたは属性を検索するには:

    • グループまたは属性の検索: 「フィルタ・プロパティ」フィールドにキーワードを入力します。プロパティ・エディタにグループまたは属性が表示されます。デフォルトの表示に戻すには、キーワードを削除します。

    • 「グループに移動」の使用: 「グループに移動」をクリックして、グループを選択します。デフォルトの表示に戻すには、「グループに移動」を再度クリックして、「すべて開く」を選択します。

  3. プロパティ・エディタでリージョン属性を編集します。

    属性についてさらに学習するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

  4. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

13.4.3.2 リージョン位置の制御

「レイアウト」の「位置」属性を使用して、このリージョンの表示に使用するテンプレート位置を選択します

ページのユーザー・インタフェースの現在のテーマ内で定義されているテンプレート位置によって、使用可能な選択肢が決まります。

13.4.3.3 リージョンのヘッダーおよびフッターの指定

「ヘッダー」および「フッター」属性を編集して、追加のHTMLがリージョンの上下に配置されるように指定します。

すべてのレポート・リージョンで、置換文字列#TIMING#:はリージョンのレンダリングにかかる経過時間(秒)を表示できます。この置換文字列はデバッグに使用できます。

クラシック・レポート・リージョンの場合、リージョン・フッターで次の置換文字列がサポートされています。

  • #ROWS_FETCHED#: Oracle Application Expressレポート・エンジンによってフェッチされた行数(ページ・サイズ)を表示できます。これらの置換文字列を使用して、カスタマイズされたメッセージをユーザーに表示できます。次に例を示します。

    Fetched #ROWS_FETCHED# rows in #TIMING# seconds.
    
  • #TOTAL_ROWS#: レポートに使用されたSQL問合せを満たす行の合計数を表示できます。

  • #FIRST_ROW_FETCHED# および#LAST_ROW_FETCHED#: 表示される行の範囲を表示できます。次に例を示します。

    Row(s) #FIRST_ROW_FETCHED# through #LAST_ROW_FETCHED# of #ROWS_FETCHED# displayed
    

13.4.3.4 ページ・デザイナでのリージョン・キャッシュの使用

リージョン・キャッシュを有効にして、条件を使用しないリストを含むリージョン、静的HTMLを含むリージョンなどの静的リージョンのパフォーマンスを向上させます。

ヒント:

リージョン・キャッシュは、対話モード・レポート・リージョンに対しては使用できません。

関連項目:

『Oracle Application Express管理ガイド』のページおよびリージョン・キャッシュの管理に関する項

13.4.3.4.1 リージョン・キャッシュについて

リージョン・キャッシュを有効化すると、Application Expressエンジンによって、リージョンを動的にレンダリングするかわりにキャッシュされた(または格納された)リポジトリからリージョンをレンダリングします。実際のセッション識別子はキャッシュされないことに注意してください。かわりに、Application Expressエンジンでは、&SESSION.置換文字列がキャッシュされ、キャッシュされたリージョンをレンダリングしたカレント・セッションが表示時に代入されます。たとえば、リージョンにリンクが含まれ、リンクにセッションが含まれる場合、リンクがすべてのセッションで動作するようにするため、完全なセッションはキャッシュされません。

Application Expressエンジンは、リージョンが定義した条件を満たす場合にのみキャッシュからレンダリングします。また、リージョンは、ユーザーまたはキャッシュされた独立したユーザーに対してのみキャッシュできます。

13.4.3.4.2 リージョン・キャッシュの有効化

リージョン・キャッシュを有効化するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブで、リージョンを選択します。

    プロパティ・エディタの右ペインにある「リージョン」タブに属性が表示されます。

  3. 「サーバー・キャッシュ」「キャッシュ」で、次のいずれかを選択します。
    • 無効 - コンテンツはキャッシュされず、リクエストごとに計算されます。
    • 有効 - コンテンツはキャッシュされ、すべてのユーザーによって利用されます。
    • ユーザー別のキャッシュ - コンテンツはユーザーごとにキャッシュされます。
    • セッション別のキャッシュ - コンテンツはセッションごとにキャッシュされます。
  4. 「保存」をクリックします。

13.4.3.5 ユーザーによるページのカスタマイズの可能化

「カスタマイズ可能」属性を使用して、リージョンの表示属性をユーザーがカスタマイズできるかどうかを制御します。

この機能を使用するには、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッター・セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含める必要があります。

エンド・ユーザーによるカスタマイズが1つ以上のリージョンでサポートされる場合、「カスタマイズ」リンクがページ・テンプレートで#CUSTOMIZE#置換文字列を含めた場所に表示されます。このリンクをクリックするとウィンドウが表示され、ユーザーは、ページのリージョンを表示または非表示にできます。

エンド・ユーザーのカスタマイズを有効化するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブで、リージョンを選択します。

    プロパティ・エディタの右ペインにある「リージョン」タブに属性が表示されます。

  3. 「カスタマイズ」を見つけて、「カスタマイズ可能」属性を編集します。次のいずれかを選択します。
    • エンドユーザーではカスタマイズ不可
    • デフォルトでカスタマイズ可能および非表示
    • デフォルトでカスタマイズ可能および表示
  4. 変更を保存するには、「保存」をクリックします。ページを保存して実行するには、「ページの保存と実行」をクリックします。

13.4.3.6 静的リージョンIDの指定

カスタムJavaScriptまたはカスケード・スタイルシートの作成時に静的リージョンIDを指定すると有用です。

リージョンの編集ページの「静的ID」属性を使用して、リージョンを一意に識別できます。リージョン・テンプレート、ヘッダー、フッターまたはボディの#REGION_STATIC_ID#置換文字列を使用してリージョンを参照できます。

静的リージョンIDを含めるには、HTML要素IDとしてリージョン・コンテナ・オブジェクト(表またはDIV)に割り当てます。HTML要素のIDはページ全体で一意である必要があります。たとえば、ページHTMLを有効にしておくため、ボタンとリージョンのIDを同じにすることはできません。

静的リージョンIDを指定するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブで、リージョンを選択します。

    プロパティ・エディタの右ペインにある「リージョン」タブに属性が表示されます。

  3. 静的ID属性を編集します。
    1. 「詳細」「静的ID」を検索します。

    2. 静的ID: このリージョンの静的IDを入力します。定義されている場合、これが置換文字列#REGION_STATIC_ID#でリージョンのIDとして使用され、リージョンのカスタムJavaScript動作を開発する際に役立ちます。これが定義されていない場合、リージョンによって内部IDが生成されます。

    ヒント:

    入力した静的IDをリージョンで使用するには、テンプレートに#REGION_STATIC_ID#置換文字列が含まれている必要があります。

  4. 「保存」をクリックします。

13.4.3.7 リージョン・イメージの追加

「リージョン・イメージ」および「イメージ・タグ属性」を使用して、リージョンの左上にイメージを追加します。

「リージョン・イメージ」および「イメージ・タグ属性」を使用して、リージョンの左上にイメージを追加します。

リージョン・イメージを追加するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「レンダリング」タブまたは「レイアウト」タブで、リージョンを選択します。

    プロパティ・エディタの右ペインにある「リージョン」タブに属性が表示されます。

  3. 「詳細」を見つけます。次の属性を編集します。
    • リージョン・イメージ - リージョンの左上に表示されるイメージへの参照を入力します。このイメージの表示に使用される表タグを制御することはできません。

    • イメージ・タグ属性 - イメージHTMLに含めるイメージ・タグ属性を入力します。これは、高さ、幅またはイメージのALTテキスト(装飾的なイメージではない場合)などの属性に使用できます。

      イメージ・タグ属性にALTが定義されていない場合、Application Expressはデフォルトで装飾的なイメージとしてイメージをレンダリングします(空のALTタグなど)。

  4. 「保存」をクリックします。

13.4.3.8 リージョン表示セレクタの作成

リージョン表示セレクタ・リージョンを作成して、ページ上のリージョンごとに表示コントロールと非表示コントロールを含め、現在のリージョンを「リージョン表示セレクタ」に含めます。

ユーザーが「リージョン表示セレクタ」に含まれているリージョン名をクリックすると、選択したリージョンのみが表示され、リストされている他のすべてのリージョンは非表示になります。「リージョン表示セレクタ」内の最初のエントリは「すべて表示」で、ユーザーは以前に選択したリージョンのみでなく、使用可能なすべてのリージョンを表示できます。

リージョン表示セレクタを作成するには:

  1. リージョン・ページ・セレクタに含めるページおよびリージョンを作成します。
  2. セレクタに含める各リージョンで、「リージョン表示セレクタ」属性を「オン」に設定します。
  3. ギャラリで、「リージョン表示セレクタ」リージョンを右クリックして「追加先」を選択し、適切な位置を選択します。

    ヒント:

    ギャラリからドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。ギャラリから、「リージョン表示セレクタ」リージョンを選択して、「レイアウト」タブの適切な位置にドラッグします。

  4. プロパティ・エディタでリージョン属性を編集します。
    1. 「レンダリング」タブ(左ペイン)で、リージョンを選択します。
      プロパティ・エディタの「リージョン」タブに属性が表示されます。属性は、グループに編成されます。
    2. 指定タイトル - リージョン・タイトルを入力します。リージョン・タイトルは、リージョン・テンプレートに定義されている場合にのみ表示されます。
    3. 詳細リージョン表示セレクタ: このリージョンをリージョン表示セレクタに含める場合、「オン」を選択します。この属性は、リージョン表示セレクタのリージョン・タイプが定義されてページ上に表示できる場合にのみ使用されます。
    4. 必要に応じて追加の属性を編集します。

      ヒント:

      属性についてさらに学習するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。

  5. プロパティ・エディタで属性を編集します。
    1. 「レンダリング」タブ(左ペイン)で、リージョンを選択します。
    2. プロパティ・エディタで、「属性」タブを選択します。
    3. 「設定」「モード」: ページ上でのリージョン表示セレクタ・リージョンの表示方法を選択します。オプションは次のとおりです。
      • 単一リージョンの表示: リージョンをタブとして表示します。タブを選択すると、対応するリージョンが表示され、他の選択は非表示になります。

      • スクロール・ウィンドウ: 常にすべてのリージョンをページに表示します。タブを選択すると、ウィンドウが対応するリージョンにスクロールされます。

    4. 「設定」「「すべて表示」を含める」: 選択した場合、すべてのリージョンをページに表示する、「すべて表示」タブを付加します。
    5. 「設定」「前回の選択を記憶する」: ページのロード時に、前回選択したリージョンが表示されます。
  6. 「保存」をクリックします。