ドキュメント・コンテンツ
ドキュメント・コンテンツはSmart Viewパネルのタスク・ペインであり、現在のOfficeドキュメントの既存のコンテンツを表示し、表示したコンテンツに対してアクションを実行できます。
「ドキュメント・コンテンツ」ペインには、Officeオブジェクトがツリー形式で表示され、プロバイダやコンテンツのタイプに関係なく、ワークブック、プレゼンテーション、または文書を容易に表示して操作し、拡張機能からのコンテンツを含めることができます。コンテンツはプロバイダ接続、またはシート、スライド、ページの文書レイアウトをベースに表示されます。
ドロップダウン選択リストを使用して、ワークブックのコンテンツを選択します。図8-4のドロップダウン・リストは、共有接続を使用してオンプレミスのEssbaseおよびオンプレミスのPlanningに接続しているワークブックを示しています。3番目の接続は、プライベート接続を使用しているオンプレミスのOracle Business Intelligence Enterprise Editionを示しています。
図8-4のワークブックのドロップダウン・リストには、共有接続シートのコンテンツ、およびプライベートのOracle BI EE接続シートの表示オプションが表示されています。
図8-4 ドロップダウン・リストが表示されている「ドキュメント・コンテンツ」ペイン

Sheet1上で「ドキュメント・コンテンツ」のドロップダウン・リストから「現在のドキュメント」を選択すると、コンテンツ・リストが変更され、Sheet1にはEssbaseアド・ホック・グリッド、Essbaseアド・ホック問合せ、Essbaseチャートが、Sheet3にはPlanningグリッド、Planningアド・ホック問合せ、Planningチャートが含まれるようになります。
図8-5 Sheet1およびSheet3のコンテンツを表示する「ドキュメント・コンテンツ」ペイン

ビューをOracle BI EEに切り替えるには、Oracle BI EEの下で「ドキュメント階層」を選択すると、コンテンツのビューが変更されます。図8-6に、Excelの「ドキュメント・コンテンツ」でのOracle BI EEコンテンツの例を示します。
図8-6 Oracle BI EEコンテンツが表示されている「ドキュメント・コンテンツ」ペイン

プロバイダによっては、「ドキュメント・コンテンツ」ペインから、選択したオブジェクトのタスクのサブセットを実行できます。
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ほとんどのプロバイダで、シート、スライド、または文書のコンテンツを選択、リフレッシュ、または削除できます。
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ほとんどのプロバイダで、レポート・オブジェクトを挿入でき、その他のタスクを実行できます。
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Oracle BI EEプロバイダの場合は、個々のビューで追加タスクを実行できます。たとえば、ビューのマスク、またはビューのプロパティの確認ができます。
たとえば、図8-9では、Sheet1にはOracle Essbaseアド・ホック・グリッド、Essbaseアド・ホック問合せ、Essbaseチャートが表示されています。同じアーティファクトがSheet3でPlanningに対しても表示されていますが、ここではSheet1に焦点を当てます。Sheet1に対して選択されているSheetノードでは、「リフレッシュ」と「シート情報」の2つのオプションが「ドキュメント・コンテンツ」ペインの下部に表示されています。
図8-7 「ドキュメント・コンテンツ」でSheetノードが選択されているEssbaseアド・ホック・グリッド

「シート情報」をクリックすると「シート情報」ダイアログ・ボックス(図8-8)が表示され、シートまたはワークブックに対してメタデータを保存または削除できます。
図8-8 Essbaseアド・ホック・グリッド向け「シート情報」ダイアログ・ボックス

「ドキュメント・コンテンツ」でオブジェクト・ノードを選択するとコンテキストが変更され、「選択」、新しいレポート・オブジェクト/コントロールの挿入、「リフレッシュ」、「接続の変更」、「削除」オプションがペインの下部に表示されます(図8-9)。
図8-9 「ドキュメント・コンテンツ」で選択されているEssbaseアド・ホック・グリッド

一般的に、コンテンツはOracle Smart View for Officeプロバイダ(Essbase、Oracle Hyperion Financial Management、Oracle Hyperion Planning、Oracle Hyperion Reporting and Analysis)でグループ化されます。Oracle BI EEのコンテンツは個別にグループ化されます。異なるデータ・ソースからの複数のオブジェクトを含むワークブックでは、図8-10に示す「ドキュメント・コンテンツ」ドロップダウン・メニューを使用してビューを切り替えられます。
図8-10 「ドキュメント・コンテンツ」ドロップダウン・メニューで使用可能なオプション

「すべての接続」オプションを選択すると「ドキュメント・コンテンツ」ビューが変更され、オブジェクトがプロバイダ別に並べ替えて表示されます(図8-11)。
図8-11 「ドキュメント・コンテンツ」で、プロバイダ別にリスト表示されるSmart Viewプロバイダ・コンテンツ

PlanningやEssbaseオブジェクトなどのSmart Viewプロバイダ・コンテンツに関しては、「ドキュメント・コンテンツ」のツリー領域でクリックし、オブジェクト・アイコン上にポインタを置くと、図8-12のように、Server、Application、Cube、URL、Provider、POV、Alias Tableなどの接続プロパティが表示されます。プロパティはプロバイダに応じて異なります。
図8-12 Essbaseアド・ホック問合せの接続プロパティ

Oracle BI EEコンテンツの場合は、Oracle BI EEオブジェクトを選択して、「ドキュメント・コンテンツ」下部の「プロパティ」リンクを使用して「プロパティの表示」ダイアログを開き、そこで接続およびその他のプロパティを確認します(図8-6を参照)。
EssbaseやPlanningアド・ホックなどの一部のプロバイダでは、アド・ホック問合せまたはグリッド・オブジェクトをベースにした表ネイティブのOfficeチャートなどのレポート・オブジェクトを挿入できます。「ドキュメント・コンテンツ」でグリッドまたは問合せオブジェクトを選択して、レポート・オブジェクト/コントロールの挿入を選択します。表またはチャートの選択を要求されます:

ノート:
「ドキュメント・コンテンツ」ペインから大規模データセット(たとえば、3,000セル超)に対して3Dチャートを挿入すると、Microsoft Officeで大量のメモリーが消費され、失敗することがあります。
この問題を回避するには、Smart Viewでチャートを2Dとしてレンダリングします。
スマート・スライスおよびOracle Hyperion Financial Reportingの場合は、関数グリッドおよびスライダ・コントロールなどのレポート・オブジェクトを挿入できます。「ドキュメント・コンテンツ」からのこれらのタイプのレポート・オブジェクトの挿入の詳細は、次を参照してください: