メンバー・セレクタからのメンバーの選択

Oracle Smart View for Office内では、様々な目的でメンバーを選択します。たとえば、アド・ホック・グリッド、関数、POVマネージャなどが挙げられます。

「メンバー選択」ダイアログ・ボックスは、使用する場面によって少しずつ異なり、オプションの中には使用できないものもあります。1つのディメンションのメンバーを一度に選択できます。

ノート:

Oracle Analytics Cloud - EssbaseOracle EssbaseおよびPlanning Ad Hoc:

アド・ホック・グリッドまたはフリーフォーム・グリッドに属性ディメンションをすばやく追加するには、「シートでの属性ディメンションの挿入」の手順に従ってください。その後、この章の手順を使用して、属性ディメンションからメンバーを選択して操作できます。

図4-1は、Yearディメンションとそのメンバーが例として表示された、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスを示しています。

図4-1 「メンバー選択」ダイアログ・ボックス


前の段落で説明している「メンバー選択」ダイアログ・ボックス

メンバーを選択する手順は、次のとおりです。

  1. 選択したディメンションの使用可能なメンバーのツリー・リストが含まれる「メンバー選択」 ダイアログ・ボックスを表示するには、次のいずれかを実施します。
    • グリッドでディメンションまたはメンバーを選択し、「アド・ホック」またはデータ・ソースのリボンから「メンバー選択」をクリックします。

    • メンバー選択が有効な状態の開いているダイアログ・ボックスから、「メンバー選択」をクリックします。

    • 空のワークシートで、Smart Viewパネルからキューブ名を右クリックして、「メンバー選択」を選択します。このメソッドを使用して、関数と参照のメンバーを選択します(関数を参照)。

    • フォームのユーザー変数をクリックします。

    • Oracle Hyperion Financial Management: フォームで、選択可能なディメンション、行または列をクリックします。

  2. 「メンバー選択」でディメンションを変更するには、「ディメンション・セレクタ」ボタン(「ディメンション・セレクタ」ボタンなど)をクリックし、ディメンションを選択します。

    ノート:

    Planningでは、「Smart Viewアド・ホック動作」オプションを「標準」に設定し、Smart View「メンバー名の表示」オプションを「メンバー名と別名」に設定すると、グリッドの別名列で選択したディメンションやメンバーにかかわらず、「メンバー選択」ダイアログに表示されるディメンションにはデフォルトのディメンションが表示されます。このステップを実行して、必要なディメンションを選択します。

  3. オプション: ツリー・リストで特定のメンバーを検索するには、検索フィールドにメンバー名を入力して、「メンバー選択」の「検索」ボタンをクリックします。

    ノート:

    「メンバー選択」ダイアログの別名表が「なし」に設定されている場合は(ステップ6を参照)、メンバー名で検索できます。別名表をデフォルトまたは他の別名表に変更した場合は、デフォルトの別名表または他の選択した別名表に定義された対応する別名に従って検索する必要があります。

    Oracle Analytics Cloud - Essbase EssbaseおよびNarrative Reportingは、アスタリスク(*)と疑問符(?)をワイルドカードとして受け入れます。アスタリスクは、複数の文字のかわりにできます。疑問符は、1文字のみのかわりにできます。

    たとえば、Totalで始まるすべてのメンバー名を検索する場合、To*およびTo?alは有効な文字列ですが、To?は無効です。

    ノート:

    検索文字列をアスタリスクから始めることはできません。たとえば、*Total*otalといった検索文字列はサポートされません。

  4. オプション: 「表示」ボタンの矢印をクリックし、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスの右側のペインとグリッド(またはフォーム)の両方でメンバーを表示する基準を変更するためのオプションを次の中から選択します。
    • Oracle Analytics Cloud - Essbase Essbase :

    • Oracle Hyperion PlanningPlanning:

      • 階層: メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

      • 属性: Planningのみ。アド・ホック・グリッドでメンバーを属性別に表示します。「属性によるフィルタ」を参照してください。

      • 代替変数: 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「ユーザー変数」タブで選択された内容に基づいてメンバーを表示します。

        ノート:

        「代替変数」オプションは、Planningフォームのユーザー変数から「メンバー選択」にアクセスすると表示されます。

      • 動的時系列: 累積計算の基礎となる最新の期間別にメンバーを表示します。「期間累計メンバーの選択」を参照してください。

    • Financial Management:

      • 階層: メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

      • メンバー・リスト: システム生成またはユーザー生成のいずれかのメンバー・リストによってメンバーが表示されます。なお、システム生成のメンバー・リストは、大カッコを使用して指定されます(例: [メンバー・リスト名])。

    • Narrative Reporting:

      階層: メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

  5. オプション: ツリー・リストで特定のメンバーまたはメンバー・グループを検索するには、「フィルタ」ボタンをクリックし、次のフィルタのいずれかを選択します(フィルタ・オプションはデータ・ソース・タイプによって異なる可能性があります)。
    • 子孫: 選択したメンバーのすべての子孫を選択します

    • 子孫(含む): 選択したメンバーと、そのすべての子孫を含めます

    • : 選択したメンバーの子のみを選択します

    • 子(含む): 選択したメンバーと、その子のみを含めます

    • 兄弟: 選択したメンバーのすべての兄弟を選択します

    • 兄弟(含む): 選択したメンバーと、そのすべての兄弟を含めます

    • 左兄弟: 同じ親を持つ選択済メンバーの前に表示されるメンバーのみを含めます

    • 左兄弟(含む) | LSiblings Inclusive: 選択したメンバーと、その左兄弟を含めます

    • 右兄弟: 同じ親を持つ選択済メンバーの後に表示されるメンバーのみを含めます

    • 右兄弟(含む) | RSiblings Inclusive: 選択したメンバーと、その右兄弟を含めます

    • : 選択したメンバーの親のみを選択します

    • 親(含む) | Parent Inclusive: 選択したメンバーと、その親のみを含めます

    • 祖先: 選択したメンバーのすべての祖先を選択します

    • 祖先(含む) | Ancestors Inclusive: 選択したメンバーと、そのすべての祖先を含めます

    • ベース: 階層の最下位レベルの階層メンバーのみを選択します

    • レベル・ゼロの子孫: 選択したメンバーの子孫の中で子のないものをすべて表示します

    • レベル: 「レベル」ダイアログ・ボックスが表示されるので、そこでメンバー階層のレベルを1つ選択します

    • 世代: 「世代」ダイアログ・ボックスが表示されるので、そこでメンバー階層の世代を1つ選択します

    • UDA: UDAダイアログ・ボックスが表示されるので、そこでユーザー定義属性(管理者によって定義されている場合にのみ使用可能)を選択します

    ノート:

    Narrative Reportingではフィルタはサポートされません。

  6. オプション: 「メンバー選択」ダイアログ・ボックスのメンバーの表示オプションと選択オプションを選ぶには、「オプション」ボタンをクリックし、次のいずれかのアクションを実行します。
    • 該当するメンバーの隣にあるチェック・ボックスにチェック・マークを入れるには、「子のチェック」「子孫のチェック」または「基本メンバーのチェック」を選択します。

    • すべてのチェック・マークをクリアするには、「チェックのクリア」を選択します。

    • ディメンションを展開または縮小した状態で表示するには、「すべて展開」または「すべて縮小」を選択します。

    • メンバーに関する情報を表示するには、メンバーを選択してから「メンバー情報」を選択します。使用可能な場合は、「別名」タブをクリックすると別名表の情報が表示されます。

      Oracle Analytics Cloud - Essbase Essbase Narrative Reporting Oracle Hyperion PlanningEPM Cloud Planning Ad Hoc、Financial Consolidation and Close Ad HocおよびTax Reporting Ad Hocに適用されます。

    • 「メンバー選択」ダイアログ・ボックスのメンバーに別名表を適用するには、「別名表」を選択して、別名表を選択します。

      「メンバー選択」ダイアログ・ボックスで行った別名表の選択は、そのダイアログ・ボックスにのみ適用され、Officeドキュメントのグリッドには適用されないので注意してください。

  7. 「メンバー」で使用するメンバーを選択します。
  8. 「選択したメンバーの追加」ボタンをクリックします。

    メンバーがメンバー・ツリー・リストからペイン右側にある選択ツリー・リストに移動されます。

  9. オプション: 空のワークシートで初めてメンバー選択を行う場合は、次のいずれかのボタンを選択します。
    • 「縦方向に挿入」ボタンを選択すると、選択したメンバーが縦方向の列で表示されます

    • 「横方向に挿入」ボタンを選択すると、選択したメンバーが横方向の行で表示されます

  10. 「OK」をクリックして「メンバー選択」ダイアログを閉じます。

    選択したメンバーがグリッドに表示されます。

  11. リボンから「リフレッシュ」をクリックすると、選択したメンバーに対応するようグリッド上のデータが更新されます。

    ノート:

    選択したメンバーがグリッドに表示されたら、グリッドで別のメンバーを選択して「メンバー選択」を再度起動する前に、「リフレッシュ」を実行する必要があります。グリッドをリフレッシュしないと、「メンバー選択」がキューブ・アウトラインの最初のディメンションのコンテキストで起動されます。

  12. オプション: 前のステップの説明に従って最初にグリッドをリフレッシュした後、この手順を繰り返して追加メンバーを選択します。