スマート・リストの操作

フォームおよびアド・ホック・グリッドのデータ・セルからアクセスできる、スマート・リストと呼ばれるカスタム・ドロップダウン選択リストを使用してデータを入力できます。

クラウド・データ・ソース・タイプ: PlanningPlanning ModulesFinancial Consolidation and CloseTax Reporting

オンプレミス・データ・ソース・タイプ: Oracle Hyperion Planning

「スマート・リスト」は、英数字テキストの説明としてフォームまたはアド・ホック・グリッドのセルに表示されるドロップダウン選択リストですが、データベースに数値として保存されません。たとえば、サイクルをレポートする整数の「スマート・リスト」には、年次(1)、四半期ごと(2)、月次(3)、日次(4)および時間ごと(5)に対応する1から5の値が含まれています。フォームまたはアド・ホック・グリッドには、「年次」、「四半期ごと」、「月次」、「日次」および「時間ごと」の値が表示されます。これらの値のいずれかをフォームまたはアド・ホック・グリッドで選択して、データを送信すると、その値に関連付けられた数値がデータベースに保存されます。つまり、サイクルのレポートに含まれる各時間間隔に関連付けられた数値を覚えておく必要がないということです。

Oracle Smart View for Officeでは、フォームまたはアド・ホック・グリッドのセルのカスタム・ドロップダウン・リストから「スマート・リスト」にアクセスします。「スマート・リスト」に関連付けられたメンバーが含まれているセルをクリックするときに、セルの右端に表示される下向き矢印をクリックして、データのかわりにドロップダウン・リストのオプションを選択します。実際には、「スマート・リスト」が含まれているセルに入力することはできません。

たとえば、選択肢として「調査」、「顧客フィードバック」および「拡張」が選択できる「正当性」という名前のスマート・リストがフォームに含まれているとします。「理由」という名前が付いたアカウントのセル(「正当性」スマート・リストに関連付けられたメンバーを保持しているセル)をクリックすると、下向きの矢印が表示されます。この下向き矢印をクリックすると、次の選択肢が含まれているドロップダウン・リストが展開されます。

  • 調査
  • 顧客フィードバック
  • 拡張

その後で、そのセルの値としてスマート・リストのいずれかのオプションを選択します。

フォームまたはアド・ホック・グリッドのセルで「スマート・リスト」の値を入力するには:

  1. Excelでフォームまたはアド・ホック・グリッドを開きます。
    Excelでフォームを開く方法」または「アド・ホック分析の開始方法」を参照してください。
  2. フォームまたはアド・ホック・グリッドで、「スマート・リスト」のオプションを選択するセルのデータをクリックします。

    下向き矢印がセルの右側に表示されます。次に例を示します。


    選択したセルの右端に表示された下向き矢印を示しています

    ノート:

    スマート・リストに関連付けられたメンバーを保持しているセルにのみ「スマート・リスト」ドロップダウン・リストが含まれます。
  3. そのセルの下向き矢印をクリックします。

    下向き矢印は、「スマート・リスト」ドロップダウン・リストに展開され、このリストからオプションを選択できます。次に例を示します。


    スマート・リスト・セルの横にある下向き矢印をクリックした結果のドロップダウン選択リスト
  4. 「スマート・リスト」から、オプションを選択します。

    選択したオプションは、データ・セルに入力されます。

    オプションの選択後、そのセルは「ダーティ」になり、データが送信できるようになります。次に例を示します。


    「スマート・リスト」から値を選択した後でダーティ状態になったセル
スマート・リストの操作に関するガイドライン
  • スマート・リストを含むセルには入力できません。データは「スマート・リスト」から値を選択して入力する必要があります。

  • 「スマート・リスト」が含まれているフォームで、新しいデータを入力するために行内のすべての値を削除すると、その行の「スマート・リスト」は空になります。

    回避策: 行の値を削除してから、「送信」を実行します(つまり、#Missingの値を送信します)。または、「リフレッシュ」を実行します。その後、「スマート・リスト」ドロップダウンの矢印が適切に表示されます。この時点で、同じ行に新しい値を入力できるようになります。

  • 「スマート・リスト」は、HsGetValue関数とHsSetValue関数でサポートされています。ただし、これらの関数では、「スマート・リスト」ドロップダウンのオプションが表示されません。そのかわりに、次のように動作します。

    • HsGetValue - 「スマート・リスト」の値を文字列値として単に取得します。

    • HsSetValue - 文字列値として値を送信します。

  • 「スマート・リスト」は、Smart Viewで使用する前に管理者が設定して有効化しておく必要があります。フォームおよびアド・ホック・グリッドの「スマート・リスト」を有効化する方法の詳細は、次に示すような関連する管理ガイドでスマート・リストの情報を参照してください。

    プランニングの管理その他の管理タスクへのアクセスの章、スマート・リストの管理に関する項

    『Oracle Hyperion Planning管理者ガイド』Planningアプリケーション管理の作業の章、スマート・リスト、UDAおよびメンバー式の使用に関する項