プロンプトの操作

プロンプトを使用すると、ユーザーは、挿入するビューの内容を決定する基準を指定できます。Oracle Smart View for Officeは、プロンプトおよびページ・プロンプトの両方をサポートしています。ページ・プロンプトの詳細は、「ページ・プロンプトの操作」も参照してください。

Smart Viewのプロンプトは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのビュー・プロンプトに相当します。Smart Viewは、列プロンプトのみをサポートしています。

プロンプトは、Oracle BI EEの分析レベルで定義されています。ユーザーは、ビューがSmart Viewに挿入されるたびにこれらのプロンプトの値を入力するよう求められます。

プロンプトがOracle BI EEの分析で定義されている場合、分析からSmart Viewに表、ピボット・テーブルまたはグラフ・ビューを挿入すると、そのビューに表示するデータを選択するように求めるプロンプトが表示されます。定義済のプロンプトがある分析から複合ビューを挿入すると、その複合ビューのすべてのビューに対して値を入力するよう1回のみ求められます。

たとえば、「年」のプロンプトが分析に指定されており、年2010、2011および2012を選択できるとします。表、ピボット・テーブルまたはグラフを挿入すると、2010、2011または2012のどの年のデータを表示するか選択するよう求められます。または、複合ビューの挿入を選択でき、選択したプロンプトは、挿入されたすべてのビューに適用されます。挿入後、個別のビューのそれぞれでプロンプトを編集して、別の年のデータを表示するように選択できます。

ビューは個別にのみ編集できます。編集操作によって、編集中の各ビューに選択する値が求められます。

挿入した、またはコピーして貼り付けたビューでプロンプトを編集できます。

ノート:

Oracle BI EEの階層列に定義されているプロンプトは、Smart Viewではサポートされません。

プロンプトを編集するには:

  1. ワークシートでビューを選択します:
    • グラフ・ビュー - グラフを選択します。

    • 表およびピボット・テーブル・ビュー—表のセルを選択します。

  2. Oracle BI EEリボンから、「プロンプトの編集」ボタンを選択して元の選択内容を表示します。

    図21-9 「プロンプトの編集」ボタン


    Oracle BI EEリボンの「プロンプトの編集」ボタン

    サーバーでレポート定義が変更された場合、選択がリセットされるため、すべてのプロンプトおよび列を再度選択する必要があります。

  3. 「プロンプト・セレクタ」で、プロンプト選択を変更します。

    プロンプトがOracle BI EEでどのように設定されているかによっては、「プロンプト・セレクタ」のドロップダウン・リストから直接データを選択できます。「値セレクタ」ダイアログ・ボックスから値を選択することもできます。

    ノート:

    「プロンプト・セレクタ」には、ドロップダウン・リスト・コントロールまたはオプション・リストに表示できるアイテム数が256項目までという制限があります。それよりも多くのアイテム数を表示するには、Oracle Business Intelligence Answersinstance.configにあるPrompts/MaxDropDownValuesの設定値を大きくします。

    次に、「値セレクタ」の例を示します。ここでは、2008年、2009年および2010年が表示用に選択されています。

    図21-10 2008年、2009年および2010年が選択されていることを示す「値セレクタ」


    年2008、2009および2010が選択されていることを示す「値セレクタ」ダイアログ・ボックス

    「値セレクタ」「OK」をクリックすると、その選択内容が「プロンプト・セレクタ」の例(図21-11)の最初のプロンプトに移入されます。例「プロンプト・セレクタ」の2番目のプロンプトでは、金額を直接入力することが要求され、この例では、表示する金額は$5,000より大きい請求済数量です。

    完了した「プロンプト・セレクタ」ダイアログは、図21-11のようになります。

    図21-11 入力済の「プロンプト・セレクタ」


    入力済の「プロンプト・セレクタ」ダイアログ・ボックス。年2008、2009および2010が表示に選択され、請求済数量は$5,000より大きくなります。

    場合によっては、選択元のデータが非常に長いことがあります。「値セレクタ」での大量データのロードに対応するために、Smart Viewでは値をグループ単位で表します。表示されている最初のグループをスクロールして選択を行い、「詳細」をクリックして、次のグループを表示して選択を行います。データ・リスト全体を表示して選択を行うまで「詳細」のクリックを続けます。図21-12に例を示します。

    図21-12 データが大量にあるために「詳細」が表示された「値セレクタ」


    大量のデータを操作するために「詳細」ボタンを表示している「値セレクタ」。
  4. 「OK」をクリックして「プロンプト・セレクタ」を閉じます。

    選択して「OK」すると、即座にビューがリフレッシュされ、選択内容が反映されます。

  5. このプロシージャを繰り返し、プロンプトを編集して表示される出力を変更します。

ノート:

  • BI Answersでプロンプトに指定した選択リスト(ラジオ・ボタン・リストおよびチェック・ボックス・リスト)は、Smart Viewのリスト・コントロールに変換されます。

  • 二重列にプロンプトが定義されていて、選択されているプロンプト演算子が「*ユーザーにプロンプトする」の場合、次の演算子は実行時に機能しません。

    • 次より小さい

    • 次以下

    • 次より大きい

    • 次以上

    • 次と類似

    • 次と類似しない

    これを回避するために、「*ユーザーにプロンプトする」演算子を使用しないでください。かわりに、前述の演算子のいずれかを使用して、演算子を設計時に明示的に定義してください。これで演算子が機能するようになります。

  • ユーザー入力で作成した日付プロンプトがテキストに設定されていて、デフォルト値が現在の日付を表示するSQLに設定されていると、実際の現在の日付ではなく、current_date SQLがプロンプトに表示されるようになります。