3.6 ALTER DISTPATH

ALTER DISTPATHを使用すると、配布パスの属性を変更できます。

構文

ALTER DISTPATH path-name
         ( BEGIN   ( NOW
                   | SEQNO trail-sequence-number RBA relative-byte-address
                   | begin-datetime )
         | TARGET  ( URI           target-uri
                   | FORMAT        ( CANONICAL | TEXT | SQL | XML )
                   | SIZEMB        megabytes-number
                   | SEQLEN        sequence-length
                   | PROXY URI     proxy-uri
                           TYPE    ( SOCKS | HTTP )
                           [ CSALIAS credential-store-alias
                             [ CSDOMAIN credential-store-domain ] ]
                   | ENCRYPTION  ALGORITHM encryption-algorithm  
                   | COMPRESSION ( ON | OFF | THRESHOLD compression-threshold ) )
         | RULE    ( PASSTHRU
                   | FILTER [ CHUNKIDS    chunk-ids ]
                            [ OBJECTNAMES object-names-wildcard ]
                            [ PARTITIONNAMES partition-names ]
                            [ OBJECTTYPES [ DML ] [ DDL ] [ PROCEDURE ] [ INSERT ] [ UPDATE ] [ UPSERT ] [ DELETE ] ]
                            [ TAGS        binary-tags ]
                            [ PROCEDUREFEATURENAMES feature-names-wildcard ]
                            [ COLUMNVALUES column-values ]
                            [ PARTITIONNAMES partition-names-wildcard ] )
                   [ RELATION  ( AND | OR )]
                   [ ACTION    ( INCLUDE | EXCLUDE ) ]
         | OPTIONS [ AUTORESTART RETRIES retries [ DELAY delay ] ]
                   [ CRITICAL ( YES | NO ) ]
                   [ EOFDELAY    eofdelay
         | ENCRYPTIONPROFILE encryption-profile
path-name

変更する必要がある配布パスの名前。

BEGIN {NOW | SEQNO sequence-number RBA relative-byte-address | begin-datetime}

データ・ソース内の処理開始位置のタイムスタンプを指定します。

NOW

ADD EXTRACTコマンドを発行する時刻を指定します。

sequence-number relative-byte-address

Oracle REDOログの順序番号と、そのログ内のデータ取得開始位置のRBA。

begin-datetime

指定された形式の日付と時刻(タイムスタンプ)。統合モードのExtractでは、タイムスタンプ値はExtractがデータベースに登録された時点のタイムスタンプよりも大きい必要があります。

TARGET

少なくとも1つのTARGETオプションを指定する必要があります。完全なオブジェクトとして処理されます。複雑なものを指定する必要がある場合は、REST APIを使用する必要があります。AdminClientでは、限定されたターゲット設定のみがサポートされ、前のコールとターゲット設定のマージは行われません。

URI
ターゲットの配布パスのURIを指定します。
FORMAT
ターゲットの配布パスのURIの形式を指定します。
SIZEMB
証跡順序のサイズを指定します。
SEQLEN
証跡ファイルの順序の長さを指定します。
PROXY URI
ターゲットの配布パスのプロキシURIを指定します。
TYPE
ソースおよびターゲットの配布パス間の接続タイプを指定します。SOCKS PROXYまたはHTTP PROXYを選択できます。
CSALIAS
配布パスの暗号化プロファイルで使用される資格証明ストアの別名。
CSDOMAIN
配布パスの暗号化プロファイルで使用される資格証明ストアのドメイン。
ENCRYPTION ALGORITHM
AES 256など、暗号化アルゴリズムの名前を指定します。
COMPRESSION
証跡順序を圧縮する必要があるかどうかを指定します。YESに設定する場合は、圧縮のしきい値を指定する必要があります。
PASSTHRU
『Oracle GoldenGateリファレンス』PASSTHRU | NOPASSTHRUに関する項を参照してください
FILTER

少なくとも1つのFILTERオプションを指定する必要があります。デフォルトでは、フィルタ間のRELATIONOR、アクションはKEEPです。

CHUNKIDS chunk-ids

チャンクID (シャーディング)でレコードをフィルタするルールを指定します。チャンクIDのリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。

RULE

少なくとも1つのRULEオプションを指定する必要があります。例:

ALTER DISTPATH dp1 RULE FILTER CHUNKIDS (1, 2, 3)

RULEは完全なオブジェクトとして処理されます。複雑なものを指定する必要がある場合は、REST APIを使用する必要があります。AdminClientでは、限定されたRULE設定のみがサポートされます。

OBJECTNAMES object-names

オブジェクト名でレコードをフィルタするルールを指定します。オブジェクト名のリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。オブジェクト名は次の文法に従う必要があります。

[cdb-name.]schema-name.table-name

例:

ALTER DISTPATH dp1 RULE FILTER OBJECTNAMES (user1.table1, cdb1.user2.ta ble1)
PARTITIONNAMES
このオプションは、フィルタ・タイプとしてパーティション名をサポートする場合に指定します。
OBJECTTYPES [ DML ] [ DDL ] [ PROCEDURE ]

オブジェクト・タイプでレコードをフィルタするルールを指定します。少なくとも1つのオブジェクト・タイプを指定する必要があります。

TAGS binary-tags

タグでレコードをフィルタするルールを指定します。タグのリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。タグは16進またはバイナリの値文字列にする必要があります。また、キーワードHEXVALUEHEXMASKBINVALUEおよびBINMASKで接頭辞として付加される必要があります。タグがBITMASKの場合、フィルタはマスクとLCRレコードのタグ値の間でビット単位のAND操作を実行します。結果がMASKと等しい場合は、このアクションが適用されます。

例:

ALTER DISTPATH dp1 RULE FILTER TAGS (hexvalue A4, hexvalue 18, hexmask F0, hexvalue F8F, binvalue 01001100, binmask 0110)
PROCEDUREFEATURENAMES feature-names

プロシージャ機能名でレコードをフィルタするルールを指定します。プロシージャ機能名のリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。例:

ALTER DISTPATH dp1 RULE FILTER PROCEDUREFEATURENAMES (RAS, AUTOCDR, AQ)
COLUMNVALUES column-values

列の値でレコードをフィルタするルールを指定します。フィルタリング・ルールはこの文法に従い、カンマ区切りにする必要があります。

[cdb-name.]schema-name.table-name.column-name ( EQ | NE | LT | GT | LE | GE ) column-value [ BEFORE | AFTER ]

EQ =等しい

NE =等しくない

LT =より小さい

GT =より大きい

LE =以下

GE =以上

例:

ALTER DISTPATH dp1 RULE FILTER COLUMNVALUES (cdb1.user1.table1.col1 EQ 0 BEFORE, cdb2.user2.table1.col1 GT 100)
OPTIONS

少なくとも1つのOPTIONSオプションを指定する必要があります。

AUTORESTART RETRIES

再試行を中止するまでにタスクを再開する最大数。これはオプションです。

DELAY

異常終了したプロセスの検出からプロセスの再起動までの間に一時停止する回数。

CRITICAL

プロセスがデプロイメントにとって重要かどうかを示すには、このオプションを選択します。

EOFDELAY

EOFDELAYオプションを使用すると、Extract、データ・ポンプまたはReplicatがデータ・ソース内の現在のデータの末尾に到達した後に、新しいデータを確認する間隔を制御できます。このパラメータの値を増やすと、新しいデータの読取りによるシステムI/Oのオーバーヘッドを低減できます。『Oracle GoldenGateリファレンス』EOFDELAY | EOFDELAYCSECSに関する項を参照してください。

ENCRYPTIONPROFILE
配布パスの暗号化プロファイルの名前を指定します。

ALTER DISTPATH path1 BEGIN NOW
ALTER DISTPATH path1 BEGIN SEQNO 1 RBA 10355
ALTER DISTPATH path1 OPTIONS AUTORESTART RETRIES 3
ALTER DISTPATH path1 RULE FILTER OBJECTNAMES (CUST1.*, CUST2.*) ACTION EXCLUDE
ALTER DISTPATH path1 RULE FILTER TAGS (AE00, MASK AB00, FF)
ALTER DISTPATH path1 RULE FILTER COLUMNVALUES (user1.t1.c1 NE nope, user1.t1.c2 
    EQ 3 AFTER, user1.t2.c1 GE 5, user1.t2.c2 GT 5 BEFORE)
ALTER DISTPATH path1 RULE FILTER OBJECTNAMES(CUST1.*,CUST2.*) RELATION AND ACTION EXCLUDE
この例では、part1*に一致するすべてのパーティションをすべての表から除外します。
ALTER DISTPATH path1 RULE FILTER PARTITIONNAMES (part1*) ACTION EXCLUDE