1 Oracle GoldenGate Microservicesの準備

Oracle GoldenGate Microservicesの設定および使用のために実行するタスクについて学習します。

このガイドでは、Oracle GoldenGate Microservices Architectureのインストールがすでに完了していることを前提としています。

トピック:

1.1 データベースの準備

Oracle GoldenGateレプリケーション用にデータベースを構成します。

Oracle GoldenGate用にデータベースを準備するには、Oracle GoldenGateのインストールOracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用および異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用の各ガイドに記載されている要件をデータベースが満たしていることを確認します。

1.2 環境変数の設定

デプロイメント・タスクを実行する際にMicroservices固有の環境変数を設定できます。

  • Oracle GoldenGate Configuration Assistant (OGGCA)

  • SSL/TLSセキュリティ(オプション)

Oracle GoldenGate 21c以降、環境変数を設定するオプションが変更されました。

ノート:

ORACLE_HOMEおよびLD_LIBRARY_PATHは、データベース・ディレクトリを指しません。統合ビルド機能ではOracle Database ClientソフトウェアがOracle GoldenGateに埋め込まれているため、これらの環境変数は、現在OGG_HOME (サブ)ディレクトリを指しています。
ORACLE_HOME

この変数は固定の場所に設定されているため、設定する必要はありません。

OGG_HOME
export OGG_HOME=ogg_install_location
LD_LIBRARY_PATH

変数は固定の場所に設定されますが、必要に応じて変更できます。Linux、SolarisおよびHP-UXでOracle GoldenGateを実行する前に、LD_LIBRARY_PATHにOracle GoldenGate共有ライブラリおよびOracle Instant Client共有ライブラリのディレクトリを含める必要があります。

Microservices Architectureの場合、次の例に示すように、LD_LIBRARY_PATHにOracle GoldenGate libディレクトリとそのinstantclientサブディレクトリが含まれている必要があります。

ノート:

instantclientサブディレクトリは、Oracleデータベースにのみ適用できます。
LD_LIBRARY_PATH = $OGG_HOME/lib:$OGG_HOME/lib/instantclient
異なるプラットフォームの場合、ライブラリ・パス変数は異なります。次のリストに、様々なプラットフォーム用の変数名を示します。
  • Linux: LD_LIBRARY_PATH

  • IBM iおよびAIX: LIBPATH

  • Solaris: SHLIB_PATH

  • Windows: PATH

TNS_ADMIN
(Oracleにのみ有効)この変数は、SQL*Net構成ファイル(sqlnet. oratnsnames. oraなど)があるディレクトリを指します。
export TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin

環境変数$TNS_ADMINを設定することをお薦めします(必須ではありません)。この環境変数が設定されていない場合、Oracle GoldenGateは$HOME/.tnsnames.oraまたは/etc/tnsnames.oraを検索します。さらに、Admin ClientまたはGGSCIプロンプトを起動する前に環境変数を設定する必要があります。そうしないと、この変数は捕捉されません。

PATH
export PATH=$OGG_HOME/bin:$PATH
OGG_ETC_HOME

Service Managerデプロイメント用の/etcディレクトリの場所を指定します。Service Managerをシステム・デーモンとして登録しない場合、この変数は必須です。

OGG_VAR_HOME

Service Managerデプロイメント用の/varディレクトリの場所を指定します。Service Managerをシステム・デーモンとして登録しない場合、この変数は必須です。

ノート:

startSM.shおよびstopSM.shスクリプトはこれらのディレクトリにあるため、Service Managerを手動で起動および停止するには、OGG_ETC_HOMEおよびOGG_VAR_HOME環境変数が必要です。
JAVA_HOME
これは、インストールおよびパッチ適用時に必要な追加の環境変数です。
export JAVA_HOME=$OGG_HOME/jdk

「Oracle GoldenGate Microservices Architectureのコンポーネント」を参照してください。

IBM CLI DRIVER

詳細は、『Oracle Cloud MarketplaceでのOracle GoldenGateの使用』のDB2の設定に関する項を参照してください。Oracle Cloud Marketplaceでデプロイメントを設定した後にAdministration Serverが稼働していることを確認するには、この変数を設定する必要があります。Db2 z/OSの環境変数の設定に関する項も参照してください。

TZ

MySQLに有効です。

この変数は、Oracle GoldenGateデプロイメントのタイムゾーンをソースMySQLデータベースのタイムゾーンに設定するために使用されます。TIMESTAMPデータを含む列を取得する場合、およびデータベース・サーバーとOracle GoldenGateサーバーが異なるタイムゾーンにある場合に必要です。