2 列変換ファンクション

Oracle GoldenGateの列変換ファンクションでは、ソース値を操作してターゲット列に適した形式にすることができます。数値および文字の操作、タスクの実行およびパラメータ値の抽出を行ったり、環境情報を返したりすることができます。これらのファンクションの使用の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』を参照してください。

トピック:

2.1 列変換ファンクションの概要

この概要は、Oracle GoldenGateファンクションで実行できる処理タイプ別に構成されています。

これらのファンクションは、テストの実行に使用されます。

ファンクション 説明

@CASE

一連の値テストに応じて値を選択します。

@EVAL

一連の独立テストに基づいて値を選択します。

@IF

条件文からTRUEまたはFALSEのどちらを返されるかによって、2つの値から1つを選択します。

これらのファンクションでは、紛失した列を処理します。

ファンクション 説明

@COLSTAT

列がMISSINGNULLまたはINVALIDであることのインジケータを返します。

@COLTEST

列がPRESENTMISSINGNULLまたはINVALIDかどうかをテストする条件計算を実行します。

これらのファンクションでは、日付を操作します。

ファンクション 説明

@DATE

ソース列に渡されたフォーマットに基づいて日付と時刻を返します。

@DATEDIFF

2つの日付または時刻の差を返します。

@DATENOW

現在の日付と時刻を返します。

これらのファンクションは、算術計算の実行に使用されます。

ファンクション 説明

@COMPUTE

算術式の結果を返します。

これらのファンクションでは文字列を操作します。

ファンクション 説明

@NUMBIN

バイナリ文字列を数字に変換します。

@NUMSTR

文字列を数字に変換します。

@STRCAT

1つ以上の文字列を連結します。

@STRCMP

2つの文字列を比較します。

@STREXT

文字列の一部を抽出します。

@STREQ

2つの文字列が等しいかどうかを確認します。

@STRFIND

文字列内の文字列を検索します。

@STRLEN

文字列の長さを返します。

@STRLTRIM

先行する空白を切り捨てます。

@STRNCAT

1つ以上の文字列を最大長まで連結します。

@STRNCMP

指定された文字数に基づいて2つの文字列を比較します。

@STRNUM

数字を文字列に変換します。

@STRRTRIM

末尾の空白を切り捨てます。

@STRSUB

文字列を別の文字列に置換します。

@STRTRIM

先行の空白と末尾の空白を切り捨てます。

@STRUP

文字列を大文字に変更します。

@VALONEOF

文字列または文字列用の列を値のリストを比較します。

これらは、その他のファンクションです。

ファンクション 説明

@AFTER

指定した列のアフター・イメージを返します。

@BEFORE

指定した列のビフォア・イメージを返します。

@BEFOREAFTER

可能であれば指定した列のビフォア・イメージを返し、不可能であればアフター・イメージを返します。

@BINARY

ソース列が文字用の列として定義されているときに、ソース列のバイナリ・データをターゲット列でバイナリ・データとして保持します。

@BINTOHEX

バイナリ文字列を16進数文字列に変換します。

@GETENV

環境情報を返します。

@GETVAL

FILTERまたはCOLMAP句の入力としてストアド・プロシージャからパラメータを抽出します。

@HEXTOBIN

16進数文字列をバイナリ文字列に変換します。

@HIGHVAL | LOWVAL

値を最大値または最小値までに抑止します。

@RANGE

並列処理のために行を複数のデータ・グループに分割します。 

@TOKEN

トレイル・レコード・ヘッダーからトークン・データを取得します。

@OGG_SHA1

業務系データ・ストアへレプリケートする際、一部のフィールドをハッシュ化します。