1.65 EXTTRAIL

適用対象

Extract

説明

EXTTRAILパラメータでは、ADD EXTTRAILコマンドで作成されたローカル・システム上のトレイルを指定します。この証跡は、Extractポンプ・グループまたはローカル・システム上のReplicatグループによって読み取られます。

EXTTRAILは、関連するすべてのTABLE文よりも先に指定する必要があります。異なるトレイルを定義するために、複数のEXTTRAIL文を使用できます。

PASSIVEモードで構成されているExtractには、EXTTRAILを使用しないでください。PASSIVEモードやOracle GoldenGateセキュリティ機能の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』ガイドを参照してください。

Oracle GoldenGate 19c (19.1.0)以降では、FORMAT RELEASEオプションを使用して証跡ファイル形式のバージョンを明示的に指定しないかぎり、プライマリExtractはアップグレード時に存在している証跡ファイル形式と同じ形式で証跡ファイルを書き込みます。これにより、それ以降のReplicatがアップグレードされていない場合に異常終了することを防止します。

ENCRYPTTRAILパラメータを使用して、このトレイル内のデータを暗号化できます。詳細は、ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAILを参照してください。

デフォルト

なし

構文

EXTTRAIL file_name
[, FORMAT RELEASE major.minor]
[, OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS]
[, TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}]
file_name

トレイルの相対名または完全修飾名。名前には2文字のみを使用します。エージングされたトレイル・ファイルは、この名前に9桁の順序番号が追加されます(例: /ogg/dirdat/et000000001)。

FORMAT RELEASE major.minor

Extractポンプには無効です。Extractから、トレイル、ファイル、または(リモート・タスクの場合)別のプロセスに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。メタデータのフォーマットは、Oracle GoldenGateプロセスのリリースによって異なります。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。

FORMAT RELEASEでは、Oracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。majorはメジャー・バージョン番号、minorはマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、12.2から現在のOracle GoldenGate X.xバージョン番号(たとえば19.1)です。

リリース・バージョンは、プログラムによって適切なトレイル・フォーマット互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。

ノート:

単一のExtractで複数の証跡を使用する場合は、同じRELEASEバージョンのみが共存できます。

Oracle Database 12.2以降では、次の設定がサポートされます。

  • 互換性が12.1に設定されたOracle Database 12.2以降の非CDBの場合は、FORMAT RELEASE 12.2以上がサポートされます。

  • 互換性が12.2に設定されたOracle Database 12.2以降の非CDBの場合は、FORMAT RELEASE 12.2以上がサポートされます。

  • 互換性が12.2に設定されているOracle Database 12.2以降のCDB/PDBの場合は、FORMAT RELEASEの値に12.3以上のみがサポートされます。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。

OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS

OBJECTDEFSNO_OBJECTDEFSオプションでは、証跡にオブジェクト定義を含めるかどうかを制御します。この2つのオプションは、出力証跡がOracle GoldenGate正規フォーマットで書式設定され、証跡フォーマット・リリースが12.1より新しい場合にのみ適用可能です。それ以外の場合は証跡にメタデータ・レコードが追加されないため、どちらのオプションも無視されます。

TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}

Extractポンプには無効です。トレイル・レコードのメタデータのバイト・フォーマットを設定します。このパラメータは、列データに影響しません。12.1以上のバージョンのFORMAT RELEASEが指定されているトレイルにのみ有効です。有効な値は、BIGENDIAN (ビッグ・エンディアン)、LITTLEENDIAN (リトル・エンディアン)およびNATIVEENDIAN (ローカル・システムのデフォルト)です。デフォルトはBIGENDIANです。使用方法の詳細は、GLOBALSバージョンの「TRAILBYTEORDER」を参照してください。

例1   
EXTTRAIL dirdat/ny
例2   
EXTTRAIL /ggs/dirdat/ex, FORMAT RELEASE 18.1
例3   
キャプチャされるのと同じ表のセット内の2つのトレイル・フォーマット:
EXTTRAIL ./dirdat/ea
TABLE hr.tab1 
TABLE hr.tab2 
EXTTRAIL ./dirdat/eb
TABLE scott.tab3 
TABLE scott.tab4