1.149 SETENV
適用対象
ExtractおよびReplicat
SETENV
の値は、パラメータ・ファイルのエントリUSERID
、USERIDALIAS
、FETCHUSERID
、FETCHUSERIDALIAS
、TRANLOGOPTIONS MININGUSER
、MININGUSERALIAS
、SOURCEDB
またはTARGETDB
の前に設定する必要があります。
説明
SETENV
パラメータでは、環境変数の値を設定します。ExtractまたはReplicatは、起動時に、オペレーティング・システム環境で設定された値ではなく、このパラメータで指定された値を使用します。SETENV
文で設定された変数は、オペレーティング・システム・レベルで設定されているすべての既存の変数よりも優先されます。設定する変数ごとに1つのSETENV
文を使用します。
USERNAME
: データベースのログイン・ユーザー名-
OSUSERNAME
: オペレーティング・システムのユーザー名 -
MACHINENAME
: データベースが稼働しているホスト、マシンまたはサーバーの名前 -
PROGRAMNAME
: トランザクションまたはセッションを開始したプログラムまたはアプリケーションの名前 -
CLIENTIDENTIFIER
:DBMS_SESSION.set_identifier()
を使用して設定される値
SETENV
は、問合せパラメータと一緒に使用できません。
デフォルト
なし
構文
SETENV ( {environment_variable | GGS_CacheRetryCount | GGS_CacheRetryDelay} = 'value' )
-
environment_variable
-
設定する環境変数名。
-
'value'
-
指定する変数の値。値は一重引用符で囲みます。
-
GGS_CacheRetryCount
-
(SQL Server)システム・アクティビティが多いために、Extractによるソース・トランザクション・ログ・ファイルの読取りがブロックされる場合に、この読取りの再試行回数を制御するOracle GoldenGate環境変数です。デフォルトの再試行回数は10回です。Extractは、指定された回数の試行後、次のようなエラーとともに異常終了します。
GGS ERROR 600 [CFileInfo::Read] Timeout expired after 10 retries with 1000 ms delay waiting to read transaction log or backup files.
レポート・ファイルやエラー・ログにタイムアウト・メッセージが記録され続ける場合は、このパラメータで再試行回数を増やしてください。
-
GGS_CacheRetryDelay
-
(SQL Server)前回の試行が失敗したときに、Extractのトランザクション・ログ読取りの再試行までの待機時間(ミリ秒)を制御するOracle GoldenGate環境パラメータです。デフォルトの待機時間は1000ミリ秒です。
例
- 例1
-
独立した
SETENV
文を使用すると、環境設定を変更せずに、単一のOracle GoldenGateインスタンスを複数のOracleデータベース・インスタンスに接続させることができます。次のパラメータ文では、ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
の値を設定します。SETENV (ORACLE_HOME = '/home/oracle/ora9/product') SETENV (ORACLE_SID = 'ora9')
- 例2
-
次のパラメータ文では、Extractが異常終了する前に実行するトランザクション・ログ読取り再試行回数を最大20回、再試行間隔を3000ミリ秒として、SQL Server環境のOracle GoldenGateの値を設定します。
SETENV (GGS_CacheRetryCount = 20) SETENV (GGS_CacheRetryDelay = 3000)
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ