引用符で囲まれたオブジェクト名を使用している場合のアップグレードの考慮事項

Oracle GoldenGateでは、一重引用符に囲まれた文字列はリテラルとして扱われます。Oracle GoldenGateでは、リリース11.2から、二重引用符で囲まれたオブジェクト名がサポートされていましたが、リリース12.1まで、リテラルの一重引用符のルールが完全に実装されていませんでした。オブジェクト名の二重引用符、およびリテラルの一重引用符をサポートしたことで、Oracle GoldenGateがSQL-92ルールに準拠し、デフォルトで有効化されるようになりました。旧リリースでSQL-92標準の強制に使用されたUSEANSISQLQUOTESパラメータは、非推奨になりました。

デフォルトのSQL-92ルールを変更すると、パラメータ・ファイルのオブジェクト名、SQLEXEC句への入力、OBEYファイル、変換関数、ユーザー・イグジットおよびコマンドに影響します。この変更の結果、次のオプションができました。

  • Retain non-SQL-92 quote rules: SQL-92ルールに準拠しない現在のパラメータ・ファイルを保持できるよう、下位互換性が保たれます。SQL-92以外のルールを保持するには、アップグレードの実行前にNOUSEANSISQLQUOTESパラメータをGLOBALSファイルに追加して、そのパラメータが継承されるようにします。NOUSEANSISQLQUOTESは、Extract、Replicat、DEFGENおよびGGSCIに影響します。

  • Upgrade your parameter files to use SQL-92 rules: Oracle GoldenGateには、convprm変換ツールが用意されており、パラメータ・ファイルがSQL-92ルールに準拠するよう変換するために実行できます。アップグレード・プロセスを開始する前に、convprmツールを実行してください。