7 構成

7.1 Oracle GoldenGate Cloud ServiceでのHybrid Cloudモニタリングの有効化

この項では、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、Oracleクラウドとオンプレミス・デプロイメントの両方を管理する方法について説明します。

7.1.1 Hybrid Cloudモニタリングについて

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用してオンプレミスとOracle Cloudの両方のデプロイメントが管理できます。

Oracle Hybrid Cloudにより、オンプレミスのEnterprise Managerの管理者は、Oracle Database、Engineered Systems、Oracle Applications、Oracle Middleware、各種サード・パーティ・システムのモニター、プロビジョニングおよびメンテナンスに使用するのと同じOracle Enterprise Managerツールを使用して、クラウド・サービスをモニターおよび管理できます。Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドHybrid Cloud Managementの有効化 を参照してください。

7.1.2 Oracle GoldenGateモニタリング・エージェントを構成するためのクラウド・デバイスへのモニター・エージェントのインストール

Oracle GoldenGateモニタリング・エージェントを構成するには、クラウド・デバイスにモニター・エージェントをインストールする必要があります。

  1. 最新のリリース・ファイルfmw_12.2.1.4.0_ogg_generic.jarを指定します。
  2. ファイルをクラウド・デバイスにコピーします。
  3. エージェントのみをモニターを選択し、インストールする場所を指定します。

    ノート:

    指定した場所にインストールする権限が必要となります。
  4. インストールが完了したら、MON_AGENT_INST_LOC/oggmon/ogg_agentディレクトリに移動します。
  5. createMonitorAgentInstance.shを実行します。プロンプトが表示されたら、Oracle GoldenGateコアの場所(/u01/app/oracle/gghomeなど)を指定します。
    新しい場所/u02/data/Agent_Instを指定して、モニター用のエージェント・インスタンスを作成します。
  6. AGENT_INST_LOC/binディレクトリに移動します。
  7. pw_agent_util.sh -jagentonlyを実行します。
    • Javaエージェントのパスワードを作成します。
    • Javaエージェントのパスワードを確認します。
  8. AGENT_INST_LOC/cfgディレクトリに移動します。
  9. config.propertiesファイルを変更し、agent.type = OEMを変更し、ファイルを保存します。

7.1.3 非Oracleユーザーのインベントリの場所の作成

非OracleユーザーはOracleユーザーを介してOracle GoldenGate Cloud Service PODマシンに直接アクセスできないため、非Oracleユーザーのための新しいインベントリの場所を作成する必要があります。このアクセスがない場合、Enterprise CloudインタフェースからHybrid Cloudエージェントをプッシュできません。

opcユーザー用の新しいインベントリの場所を作成するには:

  1. createCentralInventory.shスクリプトをGGCS PODマシンにコピーします。
  2. opcユーザーとしてログインし、sudo su #コマンドを使用します。
  3. インベントリ・ディレクトリを作成します。

    例: /u02/data/opcuser/oraInventoryディレクトリ。

  4. インベントリ作成スクリプト./createCentralInventory1479193434142.sh inventory_location group_nameを実行します。

    例: ./createCentralInventory1479193434142.sh /u02/data/opcuser/oraInventory opc

  5. chownコマンドを使用して、インベントリ・フォルダの権限をrootからopcに変更します。

    例: chown opc /u02/data/opcuser/oraInventory

  6. [Ctrl]+[D]を使用して、rootユーザーからopcユーザーに戻ります。
  7. Hybrid Cloudエージェントをプッシュするためのemagentフォルダをopcユーザーとして作成します。
  8. Enterprise ManagerインタフェースからHybrid Cloudエージェントをプッシュします。
createCentralInventory.shの場所については別途説明します。

7.1.4 プロビジョニング環境でのOracle GoldenGateモニタリング・エージェントの構成

プロビジョニング環境で動作するようにOracle GoldenGateモニタリング・エージェントを構成する必要があります。

  1. GGHOMEの場所に移動し、./ggsciコマンドを使用してGGSCIコンソールを起動します。
  2. info-allコマンドを使用して、managerプロセスのみが停止したことを確認します。
  3. view param mgrコマンドを使用してMGR.prmファイル内のパラメータをチェックし、必要に応じてポートを変更します
  4. GGSCIコンソールを終了します。
  5. GLOBALSファイルを作成し、値をENABLEMONITORINGとして指定し、GGHOMEの場所に保存します。
  6. GGSCIコンソールを起動し、create datastoreコマンドを使用してデータストアを作成します。

    ノート:

    create datastoreコマンドは、Oracle GoldenGate 12.3リリースより前のOracle GoldenGateインスタンスを監視する場合にのみ必要です。
GGSCIには、マネージャ・プロセスとOracle GoldenGateモニタリング・エージェント・プロセスの両方が表示されます。

7.1.5 Hybrid Cloud Gatewayエージェントのインストール

Hybrid Cloud GatewayエージェントとしてマークされたマシンAにEMエージェントをインストールします。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」「ホストにエージェントをインストール」の順に選択します。
  2. ホスト・ターゲットを追加します。ホスト名(Aなど)およびプラットフォーム(platform = Linux x86-64など)を入力します。「次へ」をクリックします。
  3. インストールのベース・ディレクトリをマシンA上の場所に追加します。
  4. 名前付き資格証明をマシンAのホスト資格証明に追加します。
  5. 「ポート」フィールドに値を追加しないでください。使用可能な空きポートが使用されます。「次へ」をクリックします。
  6. 「エージェントのデプロイ」をクリックします。

    表示された警告を無視します。

  7. すべてのホストで続行をクリックします。
  8. /usr/local/packages/aime/em/run_as_root /scratch/userID/emagentm/agent_13.1.0.0.0/root.shコマンドを実行して、インストールを完了します。

7.1.6 EM Hybrid Cloudの構成

Hybrid Cloudエージェントを構成する必要があります。

  1. Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateのUIで、「設定」、「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」、「ホストにエージェントをインストール」の順に選択します。
  2. ホスト・ターゲットを追加します。ホスト名とプラットフォームを入力します。「次へ」をクリックします。
  3. インストールのベース・ディレクトリを追加します。ステップ2で指定したホストと同じ場所です。

    これはホスト用の前のステップと同じ場所です。

  4. ステップ2で追加したホストに名前付き資格証明を追加します。

    前のステップで指定した場所に対する権限が必要です。

  5. ポート値は指定しないでください。空きポートが割り当てられます。「次へ」をクリックします。
  6. 「エージェントのデプロイ」をクリックします。
  7. 表示された既知のエラーの詳細が表示されます。

7.1.7 SOCKSプロキシ設定の構成

クラウド・デバイスと連動するようにSOCKSプロキシを構成するには:

  1. ハイブリッド・エージェントのインストール時に指定した資格証明を使用して、クラウドまたはPODボックスにログインします。
  2. 次のコマンドを使用して、クラウド・デバイスでプロキシ・サーバーを起動します。

    ssh -i private_keyファイル -v -N -f -D リスニングIPアドレス:リスニングIPポート GGCS Oracleユーザー@GGCS IPアドレス

    ssh -i opc_rsa -v -f -N -D 1080 USER@$_IP

    ssh -i private_keyファイル -v -N -f -D リスニングIPアドレス:リスニングIPポート

    • -i: 秘密キー・ファイル

    • -v: 冗長モード

    • -N: リモート・システムに実行コマンドがありません

    • -f: プロキシ・プロセスをバックグラウンドで実行します

    • -D: 動的ポート転送

    • -C: 圧縮