データ・モデル・エディタの機能

データ・モデル・エディタを使用すると、複数のデータ・セットからのデータを単一のXMLデータ構造に結合できます。

複数のデータソースからのデータ・セットは、シーケンシャルXMLとしてマージするか、行レベルでマージすることで、単一の結合された階層XMLを作成できます。データ・モデル・エディタを使用すると、各タイプ(SQL問合せ、OLAP (MDX問合せ)、LDAPおよびMicrosoft Excel)のデータ・セットからのデータを簡単に結合できます。

データ・モデル・エディタは、左側がコンポーネント・ペインになり、右側が作業ペインになるように設計されています。左ペインでコンポーネントを選択すると、そのコンポーネントに該当するフィールドが作業領域に現れます。

データ・モデル・エディタがサポートする機能は、次のとおりです。

  • データのグループ化 - レポートの列を編成するためにグループを作成します。グループを使用すると、1つの問合せのデータをいくつかのセットに分けることと、問合せのデータをフィルタすることの2つが可能となります。

    問合せを作成すると、データ・エンジンはその問合せで選択される列を含むグループを作成します。ユーザーは、グループを作成して、データ・モデル内に現れるデータの階層を変更できます。グループは、主に、一部の列をそれ以外の列とは別に扱う必要があるときに使用します。たとえば、小計を生成する場合やブレークを作成する場合に、グループを作成します。

  • データのリンク - 複数のレベルでデータをグループ化するために、データ・セット間のマスター/ディテール・リンクを定義します。

  • データの集約 - グループ・レベルの合計と小計を生成します。

  • データの変換 - ビジネス用語やレポート要件に適合するように、ソース・データを変換します。

  • 計算の作成 - 基のデータソースではレポートに必要なデータ値が得られない場合に、そのデータ値を計算します。

データ・モデル・エディタには、要素レベル、グループ・レベルおよびグローバル・レベルの関数が用意されています。すべてのデータ・セットのタイプですべての関数をサポートするわけではないことに注意してください。制限事項については、使用するデータ・セットのタイプに付記されている「重要なノート」の項を参照してください。次の図に、データ・モデル・エディタで使用できる機能とアクションの一部を示します。

データ・モデル・エディタを起動します

データ・モデル・エディタをヘッダーまたは「ホーム」ページから起動します。

データ・モデル・エディタを起動するには:

  • 次のいずれかの方法を使用します。
    • 「新規」「データ・モデル」の順にクリックします。

    • 「作成」リージョンで、「データ・モデル」をクリックします。

データ・モデル・エディタのツールバーについて

上部のデータ・モデル・エディタのツールバーには、プライベート・データ・ソースの管理、データの表示、レポートの作成およびデータ・モデルの保存に関するオプションがあります。

オプション 説明
検証 データ・セット、LOVおよびバースティング定義に使用される問合せを検証します。
プライベート・データ・ソースの管理 管理者が設定する必要がない個人的に使用するプライベート・データ・ソースに接続します。
データの表示 「データ」タブが表示されます。このタブでは、サンプル・データの表示と生成を行います。
レポートの作成 このデータ・モデルを使用して新しいレポートを作成します。
保存/別名保存

進行中の作業を既存のデータ・モデル・オブジェクトに保存する場合は、「保存」を選択します。また、データ・モデルを新しいオブジェクトとしてカタログ内に保存する場合は、「別名保存」を選択します。

データ・モデルを作成し、保存せずにデータ・モデル・エディタから移動すると、ドラフトまたは一時データ・モデル・エントリが「ホーム」ページの「最近」セクションに表示される場合があります。これらのエントリは手動では削除できませんが、24時間後に自動的に削除されます。

ヘルプ オンライン・ヘルプを表示します。

インタフェースについて

デフォルトでは、ユーザーが作成したデータ・セットは個別のオブジェクトとして「ダイアグラム」ビューに示されます。

データ・セットの構造ビルダーには、次の3つのビューがあります。

  • 「ダイアグラム」ビュー - 「ダイアグラム」ビューにはデータ・セットが表示され、リンクやフィルタの作成、式に基づいた要素の追加、集計関数やグローバル・レベル関数の追加、要素プロパティの編集および要素の削除をグラフィカルに実行できます。通常、「ダイアグラム」ビューは、データ構造を構築するために使用するビューです。

  • 「構造」ビュー - 「構造」ビューには、次の2つのモードがあります。

    「表ビュー」および「出力」

    表ビューでは、表内に要素のプロパティが表示されます。また、XML要素の別名、要素の表示名、ソート順およびNULL値の更新、ならびにオプションのリセットを行うことができます。次のイメージに、「構造」の「表ビュー」を示します。

    「出力」ビューには、生成されたXML構造がわかりやすく示されます。「出力」ビューは更新できません。図に、「出力」ビューを示します。

  • 「コード」ビュー - 「コード」ビューには、データ構造ビルダーで作成したデータ構造のコードが表示されます。このコードは、データ・エンジンに読み込まれます。コード・ビューのコンテンツは更新できます。図に、「コード」ビューを示します。