FO処理のプロパティ

次の表は、FO処理を制御するプロパティを示しています。

プロパティ名 説明 デフォルト 構成名

BI PublisherのXSLTプロセッサの使用

パーサーの使用を制御します。falseに設定した場合、XSLTは解析されません。

true xslt-xdoparser

XSLTプロセッサのスケーラブル機能有効化

XDOパーサーのスケーラブル機能を制御します。このプロパティを有効にするには、プロパティ「BI PublisherのXSLTプロセッサの使用」をtrueに設定する必要があります。

false xslt-scalable

XSLTランタイム最適化の有効化

trueに設定すると、FOプロセッサのパフォーマンス全体が向上し、一時ディレクトリに生成される一時FOファイルのサイズは大幅に減少します。小さいサイズのレポート(1-2ページなど)の場合、パフォーマンスの向上は著しくないことに注意してください。このプロパティをtrueに設定したときにさらにパフォーマンスを向上させるには、「属性セットの抽出」プロパティを"false"に設定します。

true xslt-runtime-optimization

XPATH最適化の有効化

trueに設定すると、XMLデータ・ファイルの要素頻度が分析されます。この情報はXSLでのXPathの最適化に使用されます。

false xslt-xpath-optimization

処理中にキャッシュされたページ

このプロパティは、「一般」プロパティで「一時ディレクトリ」を指定した場合のみ有効になります。目次の生成に、FOプロセッサでは、ページ数がこのプロパティで指定した値を超えるまでページをキャッシュします。その後、キャッシュしたページを一時ディレクトリ内のファイルに書き込みます。

50 system-cache-page-size

Bidi言語の桁代替タイプ

有効な値は、NoneとNationalです。Noneに設定すると、東ヨーロッパの数字が使用されます。Nationalに設定すると、ヒンディー形式(アラビア・インド数字)が使用されます。この設定は、ロケールがアラビア語の場合にのみ有効です。それ以外の場合は、無視されます。

国別 digit-substitution

変数ヘッダー・サポート無効化

trueに設定すると、変数ヘッダーはサポートされません。変数ヘッダーをサポートすると、ヘッダーのサイズがコンテンツに応じて自動的に拡張されます。

false fo-prevent-variable-header

マルチスレッド有効化

マルチプロセッサ・マシンまたはデュアルコア・シングル・プロセッサを備えたマシンを使用している場合、このオプションをtrueに設定すると、ドキュメントの生成速度が上がります。

false fo-multi-threads

外部参照無効化

trueに設定すると、XSL処理およびXML解析時にサブテンプレートや他のXMLドキュメントなどのセカンダリ・ファイルのインポートは許可されません。これによって、システムのセキュリティが向上します。レポートやテンプレートで外部ファイルがコールされる場合は、falseに設定します。

true xdk-secure-io-mode

FO解析バッファ・サイズ

FOプロセッサにバッファのサイズを指定します。バッファがフルになると、バッファの要素はレポートでレンダリングされます。大きな表やピボット・テーブルのあるレポートでは複雑なフォーマット処理や計算処理が必要になりますが、これらのオブジェクトをレポートにおいて適切にレンダリングするには、大きなバッファが必要になる場合があります。このようなレポートの場合は、レポート・レベルでバッファのサイズを大きくします。この値を大きくすると、システムのメモリー使用量に影響します。

1000000 fo-chunk-size

FO拡張改行

trueに設定すると、改行が必要な場合に、句読点、ハイフネーションおよび国際テキストが適切に処理されます。

true fo-extended-linebreaking

サブ・テンプレートのXSLTランタイム最適化の有効化

XSLを1つのみXDKに渡して後続処理を行う前に、FOProcessorでXSLインポートを実行するオプションを提供します。これにより、サブ・テンプレートがすでに含まれているメインXSLテンプレート全体にxslt-optimizationを適用できます。

デフォルトは、trueです。FOProcessorを直接コールする場合、デフォルトはfalseです。

true xslt-do-import

レポート・タイムゾーン

有効な値は「ユーザー」または「JVM」です。

「ユーザー」に設定すると、Publisherでは、レポートにユーザー・レベルのレポートのタイムゾーン設定を使用します。ユーザーのレポート・タイムゾーンはアカウント設定で設定されます。

「JVM」に設定すると、Publisherでは、すべてのユーザーのレポートにサーバーJVMのタイムゾーン設定を使用します。したがって、個々のユーザー設定にかかわらず、すべてのレポートで同じ時間が表示されます。この設定は、レポート・レベルで上書きできます。

ユーザー fo-report-timezone

PDF Bidi Unicodeバージョン

PDF出力にBIDI文字列を表示するのに使用するUnicodeバージョン(3.0または4.1)を指定します。 

4.1 pdf-bidi-unicode-version