テンプレート編集ツール

この項では、Template Builderに用意されている、テンプレートの検証と編集に役立つ他のツールについて説明します。

この項の内容は次のとおりです。

フィールド・プロパティの編集と表示

データ・フィールドを挿入すると、Publisherのプロパティ・ダイアログでフィールド・プロパティを表示したり編集できます。

フィールドを挿入することもできます。

Publisherのプロパティ・ダイアログを起動するには、次のいずれかを実行します。
  • フィールドをダブルクリックします

  • フィールドを右クリックし、メニューから「Publisher」「プロパティ」の順に選択します

「プロパティ」タブについて

Publisher「プロパティ」タブでは、「一般」「書式設定」および「データ集計」ペインで使用可能な様々なフィールドおよびオプションを定義します。

データ・フィールドの次のプロパティを設定できます。

データ・フィールド: ロード済のデータソースの使用可能なフィールドのリストから、データ・フィールドを選択します。

表示するテキスト: テンプレートのフォーム・フィールドの表示テキストを入力します。このテキストは、実行時にデータ内の値で置換されます。

タイプ: データのタイプを選択します。オプションは、「標準テキスト」「数値」「日付」「現在の日付」および「現在の時間」です。このフィールドでの選択によって、フォーマット・オプションが決まります。

フォーマット: 「標準テキスト」以外のデータ・タイプの場合、数値または日付表示の複数の書式マスクから選択するか、または独自の書式マスクを入力できます。

LTRの強制: (左から右を強制)このチェック・ボックスを使用するのは、アラビア語やヘブライ語のように右から左へと文字が出力される言語のテンプレートを公開する場合です。電話番号、アドレス、郵便番号、銀行の口座番号など、フィールドに対して左から右に入力するには、このオプションを使用します。

関数: この機能を使用すると、データ・フィールドに対して集計関数(Sum、Average、Count、Minimum、Maximum)を実行できます。たとえば、データ・フィールドに「合計」を選択すると、フィールドに、範囲に応じてこのデータ・フィールドに発生する値すべての合計が表示されます。

範囲(情報表示のみ): このフィールドに利用できる値は次の2つです。

  • グループ・アイテム: データ・フィールドがグループ内にあることを示します。そのフィールドに対して関数を実行するように選択すると、現在のグループに含まれているフィールドの出現箇所のみが集計に含められます。

  • 標準: フィールドがグループ内にないことを示します。集計関数は、データ内のフィールドのすべての出現箇所に対して実行されます。

「詳細」タブについて

「詳細」タブには、基礎となるコードが表示されます。

フォーム・フィールド内のコード・パターンが(フィールドにコマンドを手動で追加したなどのために)認識されない場合は、このタブのみがPublisherのプロパティ・ダイアログに表示されます。

このタブを使用して、手作業でフォーム・フィールドのコードを編集したり追加したりします。「OK」をクリックすると、テンプレートが更新されます。

「Wordのプロパティ」ボタンについて

「Wordのプロパティ」ボタンを選択すると、Microsoft Wordの「Text Form Field Options」ダイアログが開きます。このダイアログを使用して、データ型と数値書式を設定することもできます。

Publisherで使用される基礎となるコードは、「ヘルプの追加」ボタンをクリックしても使用できます。

テンプレートの検証

Template Builderには、Publisherコマンドの誤用やRTFファイルでサポートされていない要素についてテンプレートをチェックできるように、検証ツールが用意されています。

テンプレートを検証するには:

  • Publisherメニューの「ツール」グループで、「テンプレートの検証」をクリックします。

検証エラーがなければ、「エラーは見つかりませんでした。」というメッセージが返されます。エラーが見つかった場合は、エラー・メッセージが表示されます。フィールド・ブラウザを使用してエラーを検索できます。

フィールド・ブラウザの使用

「フィールド・ブラウザ」ダイアログを使用すると、Microsoft Wordのフォーム・フィールドで非表示になっているPublisherの命令をすばやく確認して更新できます。

このダイアログは、既存のテンプレートを理解して変更する上で特に役立ちます。

「ツール」グループで「フィールド・ブラウザ」をクリックします。

次の図に、「フィールド・ブラウザ」ダイアログを示します。

「フィールド・ブラウザ」ダイアログの表では、「テキスト」列にフォーム・フィールドのテキストが表示され、基礎となるコードの命令が第2の「コード」列に表示されます。このダイアログで特定の行を選択すると、Microsoft Word文書内でそれに対応するフォーム・フィールドが選択されます。

「フィールド・ブラウザ」を開く前にテキストの一部を選択すると、ダイアログには選択内容に対応するフィールドのみが表示されます。テキストを選択しない場合は、文書内のフィールドがすべて表示されます。

次の表に、「フィールド・ブラウザ」のオプションを示します。

オプション 説明

編集

「フィールド・ブラウザ」ダイアログから処理指示を直接更新できます。「テキスト」表でフォーム・フィールドを選択します。「編集」ボックスに、フィールドの処理指示が表示されます。フィールドの指示を変更するには、「編集」フィールドのテキストを変更して「更新」をクリックします。

リフレッシュ

「フィールド・ブラウザ」ダイアログでは、ダイアログが開いている間に追加または変更したフォーム・フィールドは認識されません。「フィールド・ブラウザ」ダイアログを開いた後で文書に対して行った変更内容を表示するには、「リフレッシュ」をクリックします。

すべて表示

文書の一部を選択してブラウザを開いた場合、選択した領域のフォーム・フィールドのみが表示されます。文書のフォーム・フィールドをすべて表示するには、「すべて表示」をクリックします。

閉じる

フィールド・プロパティ・ブラウザを閉じるには、「閉じる」をクリックします。この唯一のボタンを選択しても、編集フィールドの変更内容が自動的に更新されることはないため、編集内容を保存する場合は必ず「更新」を選択してください。

アクセシビリティのチェック

Template Builderでは、テンプレートにおいて、レポートを表示するためにアシスティブ・テクノロジを必要とするレポート利用者のために、レポートのアクセシビリティを向上させる機能を確認するためにアクセシビリティ・チェッカーを提供しています。

アクセシビリティ機能の有無を確認するには、Publisher」タブの「ツール」グループで、「アクセシビリティの確認」をクリックします。このツールでは、テンプレートのうち、次のアクセシビリティ機能を含まない領域を示すレポートが生成されます。

  • ドキュメントのタイトル

  • イメージの代替テキスト

  • データ表の表サマリー

  • データ表の列ヘッダー

  • データ表の行ヘッダー

アクセシビリティ・チェッカーは、アクセシビリティ機能が存在するかどうかを判断できずに、警告を生成する場合もあります。この場合レポート設計者は、アクセシビリティ機能が存在することを確認する必要があります。

これらの機能をテンプレートに追加する方法の詳細は、アクセス可能レポートの設計を参照してください。