データ・モデルの操作

データ・モデルのダイアグラムは、複数のデータ・セットに基づいたレポート用のデータ・セット、ブレーク・グループおよび合計の定義を短時間で簡単に実行するために役立ちます。

マルチパートの関連付けられていないデータ・セットについて

データ・セット(または問合せ)をリンクしていない場合、データ・エンジンはマルチパート非関連問合せデータ・セットを生成します。

たとえば、次のイメージに示すデータ・モデルでは、一方の問合せで製品を選択して、もう一方の問合せで顧客を選択しています。製品と顧客の間にはリレーションシップがありません。

結果は、次のイメージに示すようなデータ構造で表示されます。

マルチパートの関連付けられたデータ・セットについて

データ・セットまたは問合せのある部分のためにフェッチされたデータは、他の部分のためにフェッチされたデータによって判別できます。この結果は通常、マスター/ディテール関係または親子関係と呼ばれ、2つのデータ・セットまたは問合せ間のデータ・リンクで定義されます。

マスター/ディテールのデータ・モデルを実行すると、マスター(または親)問合せの行ごとに、ディテール(または子)に対する問合せが実行され、一致する行のみが取り出されます。

次のイメージに示す例では、2つのデータ・セットが要素Customer IDでリンクされています。Ordersデータ・セットはCustomersデータ・セットの子です。

この例では、次のイメージに示すデータ構造が生成されます。

データ・セットの使用についてのガイドライン

データ・モデルの構築には、特定のガイドラインをお薦めします。

  • データ・モデル内のデータ・セットまたは問合せの数は、できるかぎり少なくしてください。一般的に、データ・セットおよび問合せの数を少なくするほど、データ・モデルの実行が高速になります。傾向としては、複数問合せデータ・モデルのほうがわかりやすく、単一問合せデータ・モデルのほうが速く実行できます。親子問合せでは、すべての親について子問合せが実行されることに注意してください。

  • 複数問合せデータ・モデルは、次の場合にのみ使用してください。

    • SQL問合せなどの問合せタイプで直接サポートされない関数の実行。

    • 複合ビュー(分散問合せ、GROUP BY問合せなど)をサポートする場合。

    • ビューを保有していない、またはビューを使用する際のシミュレート。