Hyperion Financial Managementデータ・ソースおよびHyperion Planningデータ・ソースの操作

Hyperion Financial ManagementおよびPlanningデータ・ソースからのメタデータのインポートおよび問合せについて学習します。

この節の内容は以下のとおりです。

Hyperion Financial Managementデータ・ソースからのメタデータのインポート

Hyperion Financial Managementデータ・ソースからメタデータをインポートすると、メジャーとディメンションの両方が物理レイヤーにインポートされます。

Hyperion Financial Managementハイパーキューブ・モデルは、次のように物理レイヤーで公開されます。

  • Hyperion Financial Managementには、Valueという名前のメジャーが1つあります。Valueメジャーは、物理レイヤーで単一ファクト列としてモデリングされます。列はValueという名前です。

  • 「メジャー」列のValueではDOUBLEデータ型が使用されます。

  • Valueメジャーには、CellTextCurrencyTypeおよびAttributeという3つのベース・プロパティがあります。これらのプロパティはすべて、追加ファクト列として表されます。

  • Attributeプロパティには、IsReadOnlyなどの追加プロパティがあります。これらのプロパティも追加列として公開されます。

Hyperion Financial Managementのディメンションはすべて、物理レイヤーでは親子階層としてモデリングされます。代替階層および非バランス型階層がサポートされています。

Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningデータ・ソースからの共有メンバーはサポートされません。Hyperion Financial Managementから返される共有メンバー・キー値は、親メンバーのメンバー・キー値と常に一致するわけではないため、Oracle BIサーバーはHFMソースの共有メンバーをサポートできません。Oracle BIサーバーにより共有メンバー・キーの接頭辞が無視されると、その結果としてメンバー・キーの一意性が打ち消されるため、Oracle BIサーバーでは共有メンバーと親のインスタンスを区別できなくなります。たとえば、Hyperion Financial Managementから親キー値DomesticEntities.EasternUSAの共有メンバーのConsolGroup3.EasternUSA値が返され、Oracle BIサーバーではグループ・メンバーを一致させようとしてConsolGroup3接頭辞が削除されるため、すべてのインスタンスのキーがEasternUSAになります。Hyperion Financial Managementレイヤーで変更されたデータ・モデルを変更して、Hyperion Financial Managementサーバー上でメンバー・キーが一意であることを確認してください。

ディメンション・メンバーのプロパティは、列(Name、Description、ShortNameなど)として公開されます。Sort Orderと呼ばれる追加列もディメンションごとに表示されます。この列には、Hyperion Financial Managementデータ・ソースから取得されたカスタム・ソートに関する情報が含まれます。

Hyperion Financial Managementの各ディメンションには、対応するポイント・オブ・ビュー(POV)値があり、この値は、ユーザーごとにカスタマイズされた情報を提供します。このPOV値は、「ディメンション」ダイアログの「階層」タブの「デフォルトのメンバー」として公開されます。「デフォルトのメンバー」フィールドは、インポート時に移入されますが、ユーザーの要件に応じて、デフォルト値の更新が必要な場合があります。

ノート:

Hyperion Financial Managementの階層に「デフォルトのメンバー・タイプALL」オプションを選択しないでください。

Hyperion Planningデータ・ソースからのメタデータのインポート

Hyperion Planningデータ・ソースからデータをインポートすると、メジャーとディメンションの両方が物理レイヤーにインポートされます。

Hyperion Planningデータ・ソースからのメタデータのインポートおよび問合せには、Hyperion Planningサーバー・バージョン11.1.2.4以上が必要です。

Hyperion Planningモデルは、次のように物理レイヤーで公開されます。

  • インポート済のHyperion Planningデータ・ソースには、複数のValue列が含まれ、異なるデータ・タイプのメジャーをサポートできます。

  • Hyperion Financial Management固有のいくつかのメジャーは、Hyperion Planningデータ・ソースにインポートされません。

  • Attributeプロパティには、さらにIsReadOnlyなどのサブプロパティがあります。これらのプロパティも追加列として公開されます。

Hyperion Planningのディメンションはすべて、物理レイヤーでは親子階層としてモデリングされます。共有メンバー、代替階層および非バランス型階層がサポートされています。

ディメンション・メンバーのプロパティは、列(Name、Description、ShortNameなど)として公開されます。Sort Orderと呼ばれる追加列もディメンションごとに表示されます。この列には、Hyperion Planningデータ・ソースから取得されたカスタム・ソートに関する情報が含まれます。

Hyperion Planningの各ディメンションには、対応するポイント・オブ・ビュー(POV)値があり、この値は、ユーザーごとにカスタマイズされた情報を提供します。このPOV値は、「ディメンション」ダイアログの「階層」タブの「デフォルトのメンバー」として公開されます。「デフォルトのメンバー」フィールドはインポート時に移入されます。ユーザーのニーズに従い、デフォルト値を更新する必要が生じる場合があります。

ノート:

Hyperion Planningの階層に「デフォルトのメンバー・タイプALL」オプションを選択しないでください。

Hyperion Financial Managementデータ・ソースおよびHyperion Planningデータ・ソースへの問合せサポートについて

Hyperion Financial Managementデータ・ソースおよびHyperion Planningデータ・ソースに対しては、メンバー問合せ(ディメンション参照)とデータ問合せ(メジャー分析)が両方ともサポートされます。

Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningに固有の次の関数にアクセスするには、EVALUATE_PREDICATE論理SQL関数を使用します。

  • PeriodOffset (オフセットによる前回または将来の期間へのアクセスに使用されます)。

  • SuppressDerivedSuppressInvalidIntersectionSuppressNoAccessSuppressZeroSuppressError (Hyperion Financial Managementに固有のNA抑制関数)。

  • Base (指定した祖先メンバーの下のリーフ・メンバーを返します)。

  • CommonChildren

  • ユーザー定義関数。

SuppressMissing関数をHyperion Financial Managementデータ問合せまたはHyperion Planningデータ問合せに挿入して欠落したセルを抑止するために、Oracle Analytics ServerではPERF_PREFER_SUPPRESS_EMPTY_TUPLESがサポートされています。PERF_PREFER_SUPPRESS_EMPTY_TUPLES関数は、空のセル値を持つ空のタプルを削除するかどうかを制御します。PERF_PREFER_SUPPRESS_EMPTY_TUPLESは、最終結果セットでnullの抑制の動作を変更しません。

時系列関数に対しては、ネイティブ・サポートはありません。時系列関数は、データ・モデリングを通してのみサポートされます。