4 インストール後のタスク
この項では、インストール後のタスクについて説明します。
4.1 bdscheckswおよびその他のテストによるインストールの検証
スクリプトbdschecksw.sh
はインストールの一部として自動的に実行されますが、いつでも実行できます。
$ORACLE_HOME/bin
にあります。$ bdschecksw --help
- 詳細は、『Oracle Big Data SQLユーザーズ・ガイド』のbdacheckswによる診断の実行に関する項を参照してください。
-
また、追加の機能テストについては、このユーザーズ・ガイドのクイック・テストの実行方法に関する項を参照してください。
4.2 インストール・ログ・ファイルのチェック
インストール後、これらのログ・ファイルを調べることができます。
Hadoopクラスタ側:
/var/log/bigdatasql
/var/log/oracle
Oracle Database側:
$ORACLE_HOME/install/bds* (This is a set of files, not a directory)
$ORACLE_HOME/bigdatasql/logs
/var/log/bigdatasql
ヒント:
サポート・リクエストを発行した場合は、これらのログをすべて含んだzipアーカイブを作成し、Oracleサポートへの電子メールに添付してください。
4.3 Oracle SQL Access to Kafka (OSAK)のインストールおよび構成
Big Data SQLインストールのHadoop側およびOracle Database側の完了後に、OSAKをインストールおよび構成することもできます。
Big Data SQLインストールを実行した後、Oracle SQL Access to Kafkaのインストールおよび構成を参照してください
4.4 オブジェクト・ストア・アクセスのネットワークACL設定の実行
このトピックは、Oracle Database 18cおよび19c環境にのみ適用されます。
Oracle Big Data SQLインストーラ(bds-database-install.sh
)によって生成されたこれらのスクリプトを実行して、オブジェクト・ストアへのアクセスを有効にします。
bds-database-install.sh
出力の次のメッセージに注意してください。
bds-database-setup: Object Store scripts templates have been created
bds-database-setup: set_parameters_cdb.sql should be executed in CDB$ROOT
bds-database-setup: allow_proxy_pdb.sql should be executed on required PDBs
これらのスクリプトは、インストーラのステージング・ディレクトリにあります(例: $ORACLE_HOME/BDSJaguar-4.1.1/cdh510-6-node1.<cluster name>.<domain name>.com
)。
Oracle Database 18cまたは19cからオブジェクト・ストアへの接続をサポートする場合は、CDBで対応するスクリプトを実行し、PDBで他のスクリプトを実行します。たとえば、CDBでは次のように実行します。
# @set_parameters_cdb.sql
./bds-database-install --reconfigure
)を再構成する場合、再構成操作によって、スクリプトの再実行を求めるプロンプトが表示されます。bds-database-reconfigure: Object Store scripts templates have been created
bds-database-reconfigure: set_parameters_cdb.sql should be executed in CDB$ROOT
bds-database-reconfigure: allow_proxy_pdb.sql should be executed on required PDBs
スクリプトを編集および再実行して、異なるロールおよびURL用にカスタマイズできます。
4.5 bds_cluster_node_helper.shを実行して、ノード上のOracle Big Data SQLインストールに関する情報を取得
スクリプトbds_cluster_node_helper.sh
は、Oracle Big Data SQLのメンテナンスに役立つHadoopクラスタ・ノードに関する情報を集約します。
- Oracle Big Data SQLコマンドライン・インタフェースであるbdscliを使用して、Oracle Big Data SQLステータス情報を表示します。
- Oracle Big Data SQL操作に関連するログ・データを収集してアーカイブします。データ収集の範囲には、3つのレベルがあります。
- 収集されるログ内のデバッグ情報のレベルを制御するパラメータをいくつか設定します。
このスクリプトは、<Oracle Big Data SQL installation directory>/BDSJaguar
にあります。これはrootとして実行する必要があります。
使用方法
# bds_cluster_node_helper.sh [OPTIONS]
表4-1 bds_cluster_node_helper.shのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-h, --help |
使用方法情報を表示します。 |
-v, --version |
Oracle Big Data Applianceのリリース・バージョンを表示します。 |
--skip-bdscli-info |
bdscliの情報収集をスキップします。
デフォルト: 次のbdscliコマンドを実行して出力を返します。
|
--get-logs [--log-level=<1|2|3>] [--bundle-name=<name>] [--wrap, --envelop] |
gzipで圧縮されたログのtarファイルを生成します。
デフォルト: オプション:
ノート: 各-get-logs のサブオプションの詳細は、次の表を参照してください。
|
--set-debug=<on| |
--set-debug=<supported value>
|
bds_cluster_node_helper.sh --get-logs
のサブオプションの詳細を示します。
表4-2 bds_cluster_node_helper.shの--get-logsオプションのサブパラメータ
bds_cluster_node_helper.shの--get-logsサブオプション | 説明 |
---|---|
--get-logs --log-level=<1|2|3> |
ログ・レベルを指定します。 デフォルト: 各ログ・レベルのリカバリの範囲は次のとおりです。
例: |
--get-logs --bundle-name=<name> |
作成されたtar.gz バンドルに名前を付けます。
デフォルト: 顧客は、このオプションを使用して別の名前を指定できます。例:
|
--get-logs [--wrap | --envelop] |
電子メールで送信するバンドルを準備します。
デフォルト: 例:
これらのサブオプションは同等です。 |
4.6 考慮が必要なその他のインストール後ステップ
インストール後に推奨される追加のステップは、次のとおりです。
-
インストールを保護するために講じることができる対策について一読します。(Oracle Big Data SQLインストールの保護を参照してください。)
-
HadoopクラスタやOracle Databaseインストールで変更が発生したときのOracle Big Data SQL構成の変更方法を学習します。(「インストールの拡張または縮小」を参照してください。)
-
Oracle Big Data SQLの旧リリースでCopy to Hadoopを使用していた場合は、Oracle Shell for Hadoop LoadersによってCopy to Hadoopタスクを簡略化できる方法を学習します。(「インストールされる追加ツール」を参照してください。)