12cR1.2.1.57での変更点
Oracle NoSQL Database 12cR1.2.1.57で次の変更が行われました。
トピック
新機能
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新しいメソッド
KVStore.appendLOB()
では、既存のLOB (ラージ・オブジェクト)への追加が許可されるようになりました。この変更の一部として、メソッドPartialLOBException.isPartiallyDeleted()
は非推奨となり、新しいメソッドPartialLOBException.getPartialState()
が推奨されます。この新機能の詳細は、新しいメソッドに関連付けられたJavadoc、およびインタフェースKVLargeObject
の更新済ドキュメントを参照してください。このリリースには、以前のリリースで作成されたLOBに対する下位互換性があります。ただ、これには1つの例外があり、これ以降のリリースで作成されるLOBのみが追加操作をサポートします。以前のリリースで作成されたLOBに対して追加操作を使用しようとすると、メソッドにより
UnsupportedOperationException
がスローされます。このリリースで作成されたLOBは、以前のリリースを使用しているクライアントから読取りや削除を行うことはできません。通常、このような操作は失敗し、ConcurrentModificationExceptionがスローされます。新しいLOBを作成する前にすべてのクライアントをこのリリースに更新するようにしてください。[#22876]
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管理サービスおよびレプリケーション・ノード・サービス用のGCログ・ファイルがデフォルトで生成され、
KVROOT/<storename>/log
ディレクトリ(NoSQLに関するすべてのロギング情報用の標準の場所)に配置されるようになりました。このデフォルトの動作は、JDKリリース1.7以降のリリースを使用している場合のみ適用されます。これは、GCログのローテーションは最新のJDKでのみサポートされるためです。ロギングによるリソースのオーバーヘッドは最小限です。これらのログ・ファイルを即座に使用できるようにしておくことは、本番Javaアプリケーションのデプロイメントに関するベスト・プラクティスに準拠しています。これにより、必要な場合に、GC問題をより簡単に診断できるようになります。[#22858]
バグとパフォーマンスの修正
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多数の変更が行われたストアの操作時における管理サービスのヒープ要件が削減されました。[#21143]
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プラン履歴レポートからのパーティション移行タスクに関する情報が省略される原因となった管理CLIのshow plan -id <id>コマンドの不具合を修正しました。現在、このコマンドには、パーティションの移行に関する情報が正しく含まれています。[#22611]
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マスターとレプリカ間のネットワーク接続に関連する内部タイムアウト値が削減され、ネットワーク・ハードウェアに障害が発生した場合にマスターをより速くフェイルオーバーできるようになりました。[#22861]
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3968KBより大きいLOBで失敗したPut操作を再開しようとすると、状況によっては不正なConcurrentModificationExceptionが生じる可能性がありました。この不具合はこのリリースで修正されました。[#22876]
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プランを管理のメモリーに表示する方法が変更されました。以前は、現在アクティブなプランと履歴プランのインメモリーに表示可能なサイズに制限はありませんでした。この修正により、アクティブなプランのみがメモリー内に保持されるようになりました。[#22963]
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管理におけるプラン管理のデッドロックが解消されました。[#22992]
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setterメソッド
StoreIteratorConfig
の引数チェックの不具合が修正されました。[#23010] -
makebootconfigコマンドで、既存の構成ファイルの上書きが拒否されたときにメッセージが出力されるようになりました。[#23012]
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レプリケーション・ノード構成が変更され、レプリケーション・ノードのキャッシュが必要な量より少ない場合、キャッシュの退去が行われ、CPU使用率が削減されるようになりました。[#23026]
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remove-adminコマンドでは、実行されていないストレージ・ノードによってホストされている管理を削除できるようになりました。[#23061]
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show plansコマンドでは、メモリーの消費が大きすぎるために管理CLIがクラッシュする場合がありました。これは修正されました。[#23105]