Autonomous Database上の顧客管理対象Oracle REST Data Servicesについて
Autonomous Databaseインスタンスをプロビジョニングする場合、デフォルトでOracle REST Data Services (ORDS)が事前構成されており、インスタンスで使用できます。デフォルトのORDSを使用して、Oracleは必要な構成、パッチ適用およびメンテナンスを実行します。また、顧客管理環境で実行されているORDSを使用するようにAutonomous Databaseを構成することもできます。
Autonomous DatabaseでデフォルトのORDSを使用する場合、ORDS構成オプションはいずれも変更できません。たとえば、デフォルトの構成では、JDBC接続プールの接続数は最大100になり、ORDSの接続はLOW
データベース・サービスを使用するように事前構成されます。Oracle REST Data Servicesの構成および管理を手動で制御する場合は、顧客管理対象環境を使用します。たとえば、このオプションは、アプリケーションに多数の接続プールが必要な場合や、ORDS構成オプションをより詳細に制御する必要がある場合に使用します。
ORDSが顧客管理対象環境で実行される場合、顧客管理対象環境でORDSの構成、パッチ適用およびメンテナンスを行う必要があります。既存の自律型管理対象ORDSに加えて顧客管理対象ORDSを使用するようAutonomous Databaseを構成した後、使用環境を経由してORDS HTTPSトラフィックをルーティングできます。デフォルトのAutonomous Database WebサーバーおよびORDSがまだ実行中であり、ORDSトラフィックは顧客管理環境で実行中のORDSに移動します。これにより、Autonomous Database用の追加のHTTPSソリューションと代替HTTPSソリューションが提供されます。
ORDSの顧客管理環境をインストールして構成すると、Autonomous Databaseで使用可能なデフォルトのOracle管理対象ORDSでは使用できない構成オプションを指定してORDSを実行できます。
ORDSの顧客管理対象環境のインストールと構成は、共有Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseでのみサポートされています。
ノート:
- Autonomous DatabaseでORDSの顧客管理対象環境を使用するには、Oracle REST Data Services 19.4.6以降が必要です。
- ORDSの顧客管理対象環境のインストールと構成は、共有Exadataインフラストラクチャ上のAutonomous Databaseでのみサポートされています。