4.1 Oracle Machine Learning Notebooksについて

Oracle Machine Learning Notebooksは、データ・エンジニア、データ・アナリスト、RユーザーとPythonユーザー、およびデータ・サイエンティスト向けの強化されたWebベースのノートブック・プラットフォームです。コードの記述、テキストの作成、ビジュアライゼーションの作成、および機械学習を含むデータ分析の実行が可能です。ノートブックは、バックエンドのインタープリタで動作します。

Oracle Machine Learningでは、ノートブックはワークスペース内のプロジェクトで使用可能であり、ノートブックを作成、編集、削除、コピー、移動したり、テンプレートとして保存することもできます。1つのノートブックに多数のパラグラフを含めることができます。パラグラフは、SQL文、PL/SQLスクリプト、RおよびPythonコード、およびconda命令を記述して実行できるノートブックのコンポーネントです。パラグラフは個別に実行することも、1つのボタンでノートブック内のすべてのパラグラフを実行することもできます。1つのパラグラフに入力セクションと出力セクションがあります。入力セクションでは、コードまたはテキストとともに実行するインタープリタを指定します。この情報はインタープリタに送信されて実行されます。出力セクションにインタープリタの結果が表示されます。

ノート:

元のノートブックと新しいノートブックの両方のために単一のネームスペースがあります。両方のノートブック・リストで同じ名前のノートブックは指定できません。元のインタフェースから新しいインタフェースにコピーされたノートブックは、それに_newが付加されます。

図4-1 OMLノートブック

OMLの「ノートブック」のスクリーンショット
Oracle Machine Learningのノートブックでは、次のものが提供されます:
  • ノートブックのロード時間の短縮。
  • Oracle Redwoodのテーマに基づくOracleのルック・アンド・フィール。
  • 折れ線グラフ、面グラフ、棒グラフ、ピラミッド・チャート、円グラフ、ドーナツ・グラフ、ファンネル・チャート、タグ・クラウド、ツリーマップ図、サンバースト図、散布図、ボックス・プロットの充実したビジュアライゼーション。
  • ノートブックのパラグラフにコメントを入力するオプション。
  • パラグラフの依存関係を作成するオプション。パラグラフの依存関係機能を使用して、パラグラフ間に依存関係を追加できます。パラグラフの依存は、元のパラグラフの実行後に自動的に実行されます。
  • ドロップダウン・メニューからのサービス・レベル「高」、「中」、「低」および「GPU」の簡単な選択。
  • ZeppelinおよびJupyterノートブックのレイアウト。
  • オンページ・バージョニング、バージョン履歴の表示およびバージョン比較。