4.8.1 Oracle Machine Learning for Pythonについて
Oracle Machine Learning for Python (OML4Py)は、Oracle Autonomous Databaseのコンポーネントであり、Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW)、Oracle Autonomous Transaction Processing (ATP)およびOracle Autonomous JSON Database (AJD)で構成されます。Oracle Machine Learning UIのノートブックを使用すると、Oracle Databaseを高パフォーマンスのコンピューティング環境として利用しながら、データを探索および準備するためにデータに対してPythonファンクションを実行できます。Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース(UI)は、Autonomous Data Warehouse (ADW)サービス、Autonomous Transaction Processing (ATP)サービスおよびAutonomous JSON Database (AJD)サービスを介して使用できます。
Oracle Machine Learning for Python (OML4Py)により、オープン・ソースのスクリプト言語であるPythonとその環境をエンタープライズおよびビッグ・データに対応させることができます。Oracle Machine Learning for Pythonは、大量のデータと少量のデータの両方に関連する問題に対処できるように設計されており、PythonをOracle Autonomous Databaseと統合することで、その強力なデータベース内機械学習アルゴリズムを取り込み、Pythonコードのデプロイメントを可能にしています。
- Oracle Databaseを高パフォーマンスのコンピュート・エンジンとして利用しながら、Pythonを使用したデータ調査、データ分析および機械学習を実行します
- 機械学習モデルを構築して評価し、データベース内アルゴリズムを活用して統合Python APIからこれらのモデルを使用してデータをスコアリングします
- RESTインタフェースを介して、データ・パラレル処理およびタスク・パラレル処理により、ユーザー定義Pythonファンクションをデプロイします
Pythonインタープリタは、Python 3.8.5を使用してOracle Machine Learning UIのノートブックでPythonスクリプトを処理します。このインタープリタを使用するには、パラグラフの先頭に%python
ディレクティブを指定します。Pythonインタープリタは、次のPythonモジュールをサポートしています:
cx_Oracle 7.3.0
cycler 0.10.0
joblib 0.14.0
kiwisolver 1.1.0
matplotlib 3.1.2
numpy 1.18.1
pandas 0.25.3
pyparsing 2.4.0
python-dateutil 2.8.1
pytz 2019.3
scikit_learn 0.22.1
scipy 1.4.1
six 1.13.0