4.5.8 円グラフでのデータのビジュアル化

円グラフは、データを円形でグラフィカルに表現したもので、円の各スライスは全体に対する比例部分の割合を表します。

このチャートを使用する場面: 全体に対する部分の数値比率をビジュアル化するには、このチャートを使用します。
データセット: IRISデータセット。IRISデータセットには3つのクラスが含まれています。これらのクラスは、Setosa、VersicolorおよびVirginicaの3つの異なるIris種です。データセットにはそれぞれ50個のサンプルがあり、それらのクラスに関する4つの数値プロパティ(「Sepal Length」、「Sepal Width」、「Petal Length」、「Petal Width」)があります。
円グラフでデータをビジュアル化するには:
  1. Rパラグラフで次のスクリプトを実行して、IRISデータセットを作成します:
    %r
    library(ORE)
    
    if (ore.exists("IRIS_R")) ore.drop(table="IRIS_R")
    
    ore.create(iris, table = "IRIS_R", overwrite=TRUE)
    
    ore.exec("ANALYZE TABLE IRIS_R COMPUTE STATISTICS")
    
    z.show(cat("Shape:", dim(IRIS_R)))
    これにより、表IRIS_Rが作成されます。
  2. ここで、次のSQLコマンドを実行してデータセットを表示します。
    %sql
    select * from OMLUSER.IRIS_R
  3. デフォルトでは、データセットは表に表示されます。円グラフ・アイコンをクリックします。

    図4-35 円グラフ・アイコンが強調表示されたIris表


    円グラフ・アイコンが強調表示されたIris表

  4. データが円グラフに表示されるようになりました。デフォルトでは、円グラフには3種のアヤメのそれぞれについて萼片の平均長が表示されます。また、その他に対する5%のしきい値も表示されます。

    図4-36 円グラフ - 3つのクラスの萼片の平均長の表示


    円グラフ - 3つのクラスの萼片の平均長の表示

  5. 設定アイコンをクリックして「設定」ダイアログを開きます。「カスタマイズ」をクリックします。
    • バリアント: 「ドーナツ」をクリックします。
    • 内部半径: 上矢印をクリックして40に設定します。
    • ラベル:Sepal Length of the 3 Iris species」と入力します
    • ダイアログを閉じます。データは、次に示すようにドーナツ・グラフでレンダリングされるようになりました:

      図4-37 ドーナツ・グラフ - 円グラフのバリエーション


      ドーナツ・グラフ - 円グラフのバリエーション

  6. 再度、「設定」アイコンをクリックします。「設定」で、次の項目を設定します。
    • 表示する系列: 「Sepal Length」を維持したままで、「Petal Length」を選択します。
  7. 「カスタマイズ」をクリックします:
    • バリアント: 「円」をクリックします。
    • 次元: 3Dをクリックします。
    • ソート: 「昇順」をクリックします。

    図4-38 円グラフ - 2つの円グラフへの3つのクラスの萼片と花弁の平均長の表示


    円グラフ - 2つの円グラフへの3つのクラスの萼片と花弁の平均長の表示

    データが、2つの3次元円グラフに表示されるようになりました。1つはアヤメの3つの種の萼片の平均長を示し、もう1つは花弁の平均長を示しています。
これで、データを円グラフでビジュアル化するタスクは完了です。