3.5.1.1 オンプレミス・データベース用のOracle Instant Client for Linuxのインストール

オンプレミスOracleデータベースで使用するためにOracle Instant Client for Linuxをインストールする手順です。

OML4Pyクライアントでは、Oracleデータベースに接続するのにOracle Instant Clientが必要です。Oracleサポート・ノート"Client / Server Interoperability Support Matrix for Different Oracle Versions (ドキュメントID 207303.1)"を参照してください。

Oracle Instant Clientをインストールするには、次が必要です。

  • インターネットへの接続。
  • クライアントをインストールするディレクトリに対する書込み権限。

Oracle Instant Clientをインストールするには、次を実行します。

  1. 使用しているシステム用のOracle Instant Clientをダウンロードします。「Oracle Instant Client Downloads」ページに移動し、「Instant Client for Linux x86-64」を選択します。
  2. Oracle Databaseのバージョン用のセクションを探します。この手順では、19.14.0.0.0バージョンを使用します。
  3. 「Base」セクションの「Download」列で、Basic PackageまたはBasic Light Packageのzipファイルをクリックし、システム上のアクセス可能なディレクトリにファイルを保存します。この手順では、ディレクトリ/opt/oracleを使用します。
  4. 選択したフォルダに移動し、パッケージを解凍します。次に例を示します。
    cd /opt/oracle
    unzip instantclient-basic-linux.x64-19.14.0.0.0dbru.zip

    パッケージを抽出すると、サブディレクトリinstantclient_19_14が作成され、Oracle Instant Clientのファイルが格納されます。

  5. libaioパッケージも必要です。libaioがシステムに存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
    $ rpm -qa libaio
    libaio-0.3.112-1.el8.i686
    libaio-0.3.112-1.el8.x86_64

    バージョンはLinuxのバージョンによって異なります。このコマンドから何も返されない場合、libaio RPMはターゲット・システムにインストールされていません。

    sudoを使用して、またはrootユーザーとしてlibaioパッケージをインストールするには、次のコマンドを実行します。
    sudo yum install libaio

    ノート:

    一部のLinuxディストリビューションでは、このパッケージはlibaio1と呼ばれます。
  6. Oracle Instant Clientのファイルが格納されるディレクトリを、LD_LIBRARY_PATH環境変数の先頭に追加します。
    export LD_LIBRARY_PATH=/opt/oracle/instantclient_19_14:$LD_LIBRARY_PATH