1 Enterprise Managerの管理

Enterprise Managerは様々なOracle製品とOracle以外の製品に対して、幅広いモニタリング機能と管理機能を提供します。Enterprise Managerは異機種間ITインフラストラクチャの管理に使用され、ITリソースの状態のモニタリングおよび管理に不可欠な役割を果します。そのため、Enterprise Manager自体も最高効率で動作している必要があります。

Enterprise Managerインストールの管理のために、Enterprise Managerコンソールから各種の高度な自己モニタリングおよび診断機能を使用できます。これらの機能は、Enterprise Mangerの様々なコンポーネントの理解およびモニター、Enterprise Mangerで提供されるサービスの品質のモニター/測定、失敗の迅速な診断、およびエージェントの容易な管理を支援するために設計されています。

この章の構成は、次のとおりです。

ジョブ・システム診断

ユーザーが一時停止したジョブや長時間実行中のジョブによってリソースがブロックされるなど、多くの要因が、ジョブ・システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。「ジョブ・システム」診断ダッシュボードでは、ジョブ・システムの操作およびパフォーマンスに関する洞察が提供されるため、ジョブ関連の問題を迅速に診断および解決できます。

「ジョブ・システム」診断ダッシュボード、およびジョブ・システムのパフォーマンスに影響する可能性がある要因の詳細は、「ジョブ・システムの問題の診断」および「ジョブ診断へのアクセス」を参照してください。

コンプライアンス標準

サイズ設定コンプライアンス標準のルールはEnterprise Managerに組み込まれています。デフォルトでは、Enterprise Managerは、これらのルールに対してEnterprise Managerのリポジトリ・ターゲットをチェックし、最適なパフォーマンスのための変更を提案するアラートを送信します。

Enterprise Managerサイズ設定コンプライアンス標準は、次のコンプライアンス・ルールで構成されます。
  • Enterprise Managerのハードウェアおよび記憶域の最小要件
  • Enterprise Managerのデータベース設定の最小要件
  • Enterprise Managerのチューニング設定の要件

Enterprise Managerサイズ設定コンプライアンス標準を表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「コンプライアンス」を選択し、「結果」を選択します。「コンプライアンス結果」ページが表示され、「評価結果」表が表示されます。
  2. 「コンプライアンス標準」列で、Enterprise Managerサイズ設定コンプライアンス標準をクリックします。Enterprise Managerサイズ設定コンプライアンス結果ページが表示されます。