configure_db_ha -configureCloudBackup

1つまたは複数のデータベースがバックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。必要に応じて、データベースのOracleホームにDatabase Cloudバックアップ・モジュールをインストールします。

書式

emcli configure_db_ha –configureCloudBackup
	(
	 (–target_name="<database target name>" –target_type="oracle_database|rac_database")
	 | input_file="target_list:<full pathname of input file>"
	)
	[–cloud_account="<Database Backup Cloud Service account name>"]   
	[–db_cred="<database named credential>"]     
	[–db_host_cred="<database host named credential>"]
 	[–force_backup_module_install]
	[–staging_directory=”<full pathname where Backup Module will be staged on database host>"]
	[[-schedule=    
		{        
	 	start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;
	        tz:{java timezone ID};
	        frequency:interval/weekly/monthly/yearly;
	        repeat:#m|#h|#d|#w;
	        months:#,#,...;
	        days:#,#,...;
	        end_time:yyyy/MM/dd HH:mm;           
		}]  
[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • target_name

    単一インスタンスまたはクラスタ・データベースのターゲット名。複数データベース操作は、–target_name/–target_typeのかわりに–input_fileオプションを使用して実行できます。

  • target_type

    –target_nameによって指定されるターゲットの種類。単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)です。

  • input_file

    構成される各データベースの情報を含むファイル。このオプションは–target_name/–target_typeのかわりです。target_nameおよびtarget_type行はデータベースごとに必須です。db_credおよびdb_host_cred行はオプションです。これらがデータベースについて指定されると、そのデータベースについてコマンドラインで指定された資格証明の設定(ある場合)が上書きされます。このファイルの形式は次のとおりです。

    target.0.target_name=<database #1 target name>
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database
    target.0.db_cred=<database named credential for database #1>
    target.0.db_host_cred=<database host named credential for database #1>
    target.1.target_name=<database #1 target name>
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database
    target.1.db_cred=<database named credential for database #2>
    target.1.db_host_cred=<database host named credential for database #2> 
  • cloud_account

    Enterprise ManagerのHybrid Cloud設定コンソールで構成したクラウド・アカウントの名前。Backup Serviceに接続するために必要なすべての情報(サービス名、アイデンティティ・ドメイン、ユーザー名、パスワード、コンテナ(オプション)など)は、このアカウントとそれに関連するBackup Service設定から取得されます。この引数が指定されない場合、Database BackupのCloud Service設定ページで構成したグローバル・クラウド・アカウント設定が使用されます。(この引数を適用できるのは、Hybrid Cloud設定コンソールを使用して、アカウントとBackup Service設定を構成した場合のみです)。

  • db_cred
    既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたすべてのターゲット・データベースに接続できます。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    ノート:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • db_host_cred
    データベース・インスタンスまたはクラスタ・インスタンスのターゲット・タイプに対して作成された、既存のEnterprise Managerデータベースのホスト資格証明の名前。(ホスト・ターゲット・タイプとは異なり)指定のターゲット・データベース・ホストでのオペレーティング・システム・コマンドの実行に使用できます。資格証明は、すべてのOracleホームへの書込み権限を持つユーザーのものであることが必要です。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    ノート:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • force_backup_module_install

    既存のバックアップ・モジュールがOracleホームにすでにインストールされていても、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているOracle Database Cloudバックアップ・モジュールのバージョンを、指定のターゲット・データベースのOracleホームにインストールします。このオプションでは既存のバックアップ・モジュールが上書きされるため、ソフトウェア・ライブラリ内のバックアップ・モジュール・バージョンが、指定されたすべてのターゲット・データベースにインストールされているバージョンと同じか新しい場合のみこのオプションを選択してください。このフラグを指定しないと、既存のバックアップ・モジュールがOracleホームに存在しない場合のみ、バックアップ・モジュールがインストールされます。

  • staging_directory

    データベース・ホストでバックアップ・モジュールのインストール・ファイルがステージングされるディレクトリ。このディレクトリはすべてのホストに存在する必要があります。この場所に一時サブディレクトリが作成され、バックアップ・モジュールのインストール後またはファイル・システム・バックアップ・エージェントの完了後に削除されます。デフォルトのディレクトリは<Agent installation root>/EMStageです。

  • schedule
    デプロイメント・プロシージャのスケジュールこの引数を指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。デフォルト値を指定すると、プロシージャを即時実行にスケジュールします。
    • start_time: プロシージャの実行開始時間。書式は"yyyy/MM/dd HH:mm"です。
    • tz: タイムゾーンID (オプション)
    • frequency: 有効値は、once/interval/weekly/monthly/yearlyです。frequencyをintervalに設定した場合、repeatを指定する必要があります。frequencyをyearlyに設定した場合、dayとmonthを指定する必要があります。
    • repeat: プロシージャを繰り返す頻度。(頻度がintervalに設定されている場合のみ必須です)
    • days: 曜日のカンマ区切りリスト。frequencyにweekly、monthlyまたはyearlyが必要です。frequencyがweeklyの場合、有効な値の範囲は1から7、frequencyがmonthlyまたはyearlyである場合、有効な値の範囲は1から30です。
    • months: 月のカンマ区切りリスト。frequencyがyearlyである場合にのみ必須で、有効な範囲は1から12です。
    • end_time: プロシージャ実行の終了時間。指定がない場合、プロシージャは無限に実行されます。書式は"yyyy/MM/dd HH:mm"にする必要があります
    :
例1

次の例では、単一インスタンス・データベース"Finance"が、バックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。バックアップ・モジュールがすでにインストールされている場合、バックアップ・モジュールはインストールされません。この例では、データベースとホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureCloudBackup
	–target_name="Finance" –target_type="oracle_database"
	–db_cred="DB_USER" –db_host_cred="DB_HOST_USER"
例2

次の例では、クラスタ・データベース"Finance"が、バックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。各クラスタ・データベース・インスタンスのOracleホームにバックアップ・モジュールの強制インストールが実行されます。この例では、データベースとホストの優先資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureCloudBackup
	–target_name="Finance" –target_type="rac_database" 
	–force_backup_module_install
例3

次の例では、入力ファイル"/tmp/dblist"に指定されたデータベースが、バックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。各データベースのOracleホームにバックアップ・モジュールの強制インストールが実行されます。バックアップ・モジュールのインストール・ファイルはカスタム・ディレクトリの場所(/tmp/stage)にステージングされます。この例では、データベースとホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureCloudBackup 
	–input_file="target_list:/tmp/dblist"
	-db_cred=”DB_USER” –db_host_cred="DB_HOST_USER" –force_backup_module_install 
	–staging_directory=”/tmp/stage"