1 Microsoft IISプラグインの概要および前提条件

このトピックでは、Oracle System Monitoring Plug-in for Microsoft Internet Information Services (IIS)の概要を説明し、構成の前に必要となる前提条件をまとめます。

この項の内容は次のとおりです。

Microsoft IISプラグインの概要

Microsoft Internet Information Servicesは、Windows Serverのサポートされているすべてのバージョンで使用できるWebサーバーです。Microsoft Internet Information Servicesプラグインは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5を拡張して、Microsoft Internet Information Services 10の管理に対するサポートを追加します。このプラグインをCloud Control環境にデプロイすることで、次の管理機能を使用できるようになります。

  • 可用性の監視および次のパフォーマンス領域におけるInternet Information Servicesデータの受信:

    • WWWサービス

    • ASP.NETアプリケーション

    • ASPアプリケーション

    • FTPサービス

    • NNTPサービス

    • SMTPサービス

  • 収集されたパフォーマンス情報の傾向の分析。

  • 構成データの表示と比較、および構成の変更の追跡。

  • 可用性、パフォーマンスまたは構成データ(あるいはそのすべて)に関連する、考えられる問題についての電子メールまたはページ通知(あるいはその両方)の受信。

  • デフォルトで作成される豊富なレポートの取得。

  • リモート・エージェントによる監視のサポート。リモート監視の場合、Internet Information Servicesと同じコンピュータ上にエージェントを配置する必要はありません。

サポートされているバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5以降の管理サービス

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5以降のWindowsエージェント

  • Microsoft Windows Server 2016および2022で稼働しているMicrosoft Internet Information Services 10 (次のノートを参照)

ノート:

このMicrosoft製品の実行がサポートされているエディション(Enterprise、Standardなど)およびWindowsオペレーティング・システムのバージョンの詳細は、Microsoft社のWebサイトまたはドキュメント(あるいはその両方)を参照してください。

Microsoft IISプラグインの前提条件

プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • Microsoft Internet Information Services 10がインストールされていること。

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5以降の次のコンポーネントがインストールされていること。

    • Oracle管理リポジトリのあるOracle管理サービス

    • Windows用Oracle管理エージェント

      エージェントは、Internet Information Servicesと同じコンピュータ上にインストールする(ローカル・エージェント監視)か、Internet Information Servicesと異なるコンピュータ上にインストールする(リモート・エージェント監視)ことができます。

  • Windows Management Instrumentationサービスが実行中であることを確認してください。

  • リモート・エージェントモニタリングの場合、リモート・エージェントを適切に構成する必要があります。手順は、リモート・エージェントの構成を参照してください。

  • Enterprise Managerのジョブ・システムに対するユーザー権限。手順の詳細は、xDatabaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windowsの「ジョブ・システムをOracle Enterprise Managerで機能させるための資格証明の設定」を参照してください。

    https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/19/ntdbi/setting-credentials-for-job-system-to-work-with-oracle-enterprise-manager.html#GUID-7944FA4B-F230-4799-BE6D-A77A9BC07D6D

    このガイドは、次の場所のOracle Databaseドキュメント・ライブラリのインストレーションおよびアップグレード・ガイドのセクションにあります。次のリンクをクリックし、環境で実行しているデータベース・バージョンを選択します。

    https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html

    ノート:

    ユーザーに適切な権限を割り当てないと、デプロイに失敗します。

Enterprise Manager 13.5でIIS 10ターゲットからのメトリックを監視するには、次のIISコンポーネントを有効にする必要があります。

  1. IIS 10がインストールされているWindows Serverに移動します。
  2. サーバーマネージャを起動し、管理をクリックして役割と機能の追加画面を開きます。

  3. サーバーの役割の選択サービス・ペインで、Web サーバーまでスクロールし、管理ツールをクリックします。次のボックスを選択します。

    • IIS 管理コンソール
    • IIS 6 管理互換
      • IIS 6 メタベース互換
      • IIS 6 管理コンソール
      • IIS 6 スクリプトツール
      • IIS 6 WMI 互換
    • IIS 管理スクリプトおよびツール
    • 管理サービス

Microsoft IISプラグインのダウンロード

プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンライン・モードとは、インターネット接続があり、My Oracle SupportからEnterprise Managerを通してプラグインを直接ダウンロードできる環境のことです。オフライン・モードとは、インターネット接続がない、またはMy Oracle Supportからプラグインを入手できない環境のことです。

いずれかのモードでのプラグインのダウンロードの詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドプラグインの管理の章を参照してください。

Microsoft IISプラグインのデプロイ

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、またはEM Command Line Interface (EMCLI)を使用して、Microsoft IISプラグインをOracle Management Service (OMS)インスタンスにデプロイできます。コンソールでは一度に1つのプラグインをデプロイできますが、コマンドライン・インタフェース・モードでは一度に複数のプラグインをデプロイでき、デプロイメント時間と、該当する場合は停止時間が短くなります。

プラグインのデプロイの手順については、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドプラグインの管理の章を参照してください。

Microsoft IISプラグインのアップグレード

自己更新機能は、新規または更新機能が使用可能になるたびに、Enterprise Managerコンポーネントを更新してEnterprise Managerの機能を拡張できます。更新プラグインはEnterprise Managerストアから使用でき、この外部サイトは、ダウンロード可能な更新についての情報を得るためにEnterprise Manager Cloud Controlによって定期的にチェックされます。プラグインを更新するステップは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドCloud Controlの更新の章を参照してください。

Microsoft IISプラグインのアンデプロイ

プラグインをアンデプロイするステップは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドプラグインの管理の章を参照してください。