比較

この項では、テンプレートの作成とルールの使用について手順を説明し、比較テンプレートと比較の構成および管理について詳細を示します。

この項の内容は次のとおりです。

比較について

エンタープライズ構成管理には、企業内の管理対象エンティティに関連付けられている構成データの収集、格納および監視が含まれます。たとえば、ホストには、CPUの数、メモリー、IOデバイス、オペレーティング・システムのプラットフォームとバージョン、インストールされているソフトウェア製品など、ハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントに関連する構成アイテムがあります。

構成データの変更は、パッチ適用やアップグレードなどの日常的なイベントによって発生するため、多くの場合は回避できません。1つのコンポーネントを変更するとシステム全体に悪影響がある可能性があり、根本原因の特定が重要になります。

Enterprise Managerでの比較のタイプには次の2つがあります:

  • 構成ドリフト: あるターゲットの構成を同じタイプの別のターゲットの構成と比較できます。
  • 構成の一貫性: システム内のターゲット・メンバーに加えられた変更を反映します。たとえば、「構成の一貫性」を使用すると、クラスタ・データベース内のすべてのデータベースについて構成パラメータが同一であることを保証できます。

比較は、現在の構成または以前に保存された構成に関して実行できます(パッチやアップグレードの適用前に実行)。

比較によって次が可能になります。

  • すべてのターゲットにわたり比較する必要がある特定の属性の選択
  • 違いが検出された場合に主要な担当者へ通知
  • 比較テンプレートの設計および他の管理者との共有
  • ターゲット・システムのメンバーを自動または手動で照合することによるターゲット・システム全体の比較の実施
  • RAWファイル・コンテンツとして、または解析済フォーマットでの構成ファイル・データの比較

なお、比較を定義して保存した後に構成に変更を加えると、自動的に再比較が開始されます。通知が設定してあれば、変更時に通知されます。

比較テンプレートについて

比較テンプレートは、類似する構成の間での比較を微調整するためのブループリントです。このテンプレートは、特定のターゲット・タイプにリンクされます。そのターゲット・タイプにより、比較する構成アイテム・タイプ、アイテムおよびプロパティが定義されます。Oracle Enterprise Managerでは、特定のターゲット・タイプ用にデフォルトの一連のテンプレートが用意されています。このテンプレートでは、プロパティにどのような相違がある場合にアラートを無視またはトリガーするかなど、ターゲット・タイプの比較の際に考慮に入れる設定を指定できます。制約を使用して、特定のプロパティについて受入可能値を設定することもできます。制約に準拠していない構成は、相違とみなされます。

このテンプレートでは、比較目的での一致が検出されたときと、比較で検出された相違を無視する必要があるときを判別するために、ルールまたは式が適用されます。

テンプレートは、そのまま使用することも、ガイドとして使用することもできます。たとえば、既存の比較テンプレートを、ご自分の要件を満たすように一部を変更して使用することもできます。ご自分にとって重要なプロパティ相違がテンプレートで無視されている場合は、「類似作成」機能を使用して既存のテンプレートに変更を加え、それを新しい名前で保存できます。

システムが複数ある場合は、システムを構成するターゲット・タイプに基づいて複数のメンバー・テンプレートを参照する、1つのシステム・テンプレートを作成します。システム・テンプレートを作成する前に、まずメンバー・テンプレートを作成することをお薦めします。

1回の比較について

「1回の比較」では、複数のターゲット構成の間の相違をすばやく表示できます。ドリフトや一貫性比較とは異なり、「1回の比較」では1回のみ評価されます。「1回の比較」の結果は、後で参照できるように保存できます。

ドリフトまたは一貫性比較を作成する前に、想定されていない相違が最初のドリフトまたは一貫性評価で検出されないことを確認するために、「1回の比較」を実行することをお薦めします。この結果を基に、構成の値を修正することや、関連する構成アイテムのみが比較されるように比較テンプレートを調整することができます。

1回かぎりの比較を実行するには、

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。
  2. ダッシュボード・ページの1回かぎりの比較セクションで、比較の作成をクリックします。
  3. 「基本」比較または「拡張」比較を選択します。
    • 基本の1回かぎりの比較は2つ以上のターゲット間の単純な比較です。フィールドは次のとおりです。
      • 参照ターゲット(現在)

        比較が作成される対象のターゲット。

      • 比較テンプレート

        比較に使用されるテンプレートまたはパターン。このテンプレートにはプロパティ設定、構成アイテムの一致のためのルール、構成アイテムを含めるか除外するルールを含めることができます。

    • 詳細な1回かぎりの比較は基本の1回かぎりの比較より多くのオプションを提供します。たとえば、保存された構成を使用してシステム内で一貫性の比較を実行できます。

      フィールドは次のとおりです。

      • 参照ターゲット(現在)

        比較が作成される対象のターゲット。ターゲットを比較する際にこのオプションを使用します。ターゲットのリストは2,000に制限されていることに注意してください。「検索」オプションを使用してターゲットのリストを制限します。

      • 参照ターゲット(保存済)

        以前に作成された構成で、比較の基本として使用される構成です。ターゲットをゴールド構成と比較する際にこのオプションを使用します。

      • 一貫性ターゲット・タイプ(システム使用)

        システムを比較する際には、システムのタイプ(たとえば、クラスタ・データベースまたはデータベース・システム)を入力します。

        システム内のターゲットの一貫性をテストするためにこのオプションを使用します。すべてのクラスタ・メンバーが保存済の同じ構成を持つことに注意してください。たとえば、クラスタ・データベース内のすべての構成データベース・パラメータが同じであるかを判定できます。

      • 比較テンプレート

        厳密なテストを完了したテンプレートを選択するか、この1回かぎりの比較を使用し、必要な内容のみを比較するよう比較テンプレートを微調整します。

        既存のテンプレートの例として、ユーザーが作成したテンプレートまたはOracleが提供するテンプレートがあります。テンプレートを提供しない場合、参照ターゲットおよび比較ターゲットのフィールド間で1対1で比較されます。

  4. 比較するターゲットを選択するには「追加」、保存された構成を選択するには「保存済の追加」をクリックします。同じターゲット・タイプのターゲットのみ比較できることに注意してください。

    追加するターゲットが多いほど、比較操作が完了するのに時間がかかることに注意してください。

    ターゲットを追加した後に、ターゲットの数を減らすことにした場合、「ターゲット」メニューで、削除するターゲットをハイライト表示して「削除」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。比較はすぐに開始され、結果が比較結果ページに表示されます。

    選択したオプションに応じて、結果が表示されるまでしばらくかかる可能性があります。Enterprise Managerの「リフレッシュ」ボタンをクリックすると、比較が完了して「進行中」アイコンが非表示になります。「比較結果」の名前の横にある「i」アイコンをクリックして、比較に選択されたオプションをリストします。

構成ドリフトについて

構成ドリフトは、組織内のすべてのデータベースにわたりデータベース構成が同一になるようにするなど、複数のターゲットにわたり一貫性を確保するために役立ちます。これは、企業買収が頻繁に起こる今日のビジネス環境では特に重要です。

ドリフト管理比較を実行するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。
  2. ダッシュボードページのドリフト管理セクションで、定義の作成をクリックします。
  3. 「構成の比較」ダイアログ・ボックスで、「ターゲット・タイプ」および「テンプレート」を選択します。たとえば、「データベース・インスタンス」および選択肢のテンプレート(この例ではデータベース・インスタンス・テンプレート)を選択します。次に、「OK」をクリックします。

ドリフト定義ページで、次の情報を入力してください。

  • 定義名 - 名前に意味を持たせます。「構成の比較」ポップアップの情報がレプリケートされます。
  • ソース構成

    「最新の構成」または「保存された構成」を選択します。片方がもう一方のターゲットに対して比較される対象のゴールド構成です。「最新の構成」を使用する場合、ソース・ターゲットを選択します。「保存された構成」を使用する場合、適切な構成を選択します。

  • 拡張

    このセクションを拡張し、比較の追加ファクタを提供します。

    • ドリフトの重大度を選択します。オプションは次のとおりです: 「マイナー警告」、警告およびクリティカル。
    • ターゲット・プロパティ・フィルタ

      この定義を適用できるターゲットを決定する特定のターゲット・プロパティを指定できます。このようなプロパティには、オペレーティング・システム、ターゲット・ライフサイクルの状態、バージョンおよびプラットフォームがあります。この定義にターゲット・プロパティ・フィルタ、たとえば、Linux OSを指定すると、Linuxオペレーティング・システムのターゲットにのみ適用されます。

    • 説明

      ドリフト定義を説明し、可能なかぎりの詳細を提供します。この情報は、将来定義を使用する他のユーザーに情報を提供します。

    • 論理

      この比較の理由を説明します。たとえば、このコンテンツはターゲットの構成ドリフトを検出します。

    • キーワード

      このクイック・リファレンスのドリフト定義をカテゴリ化できるようにします。

情報を提供した後、これらのオプションの1つを選択します。

  • ターゲットの保存とテスト

    ターゲットを比較にリンクすると、必要に応じて、それに対して自動比較が実行されます(例: ターゲットの構成が変更された場合)。参照ターゲットとの自動比較中に相違が検出された場合は、通知が送信され、その相違がドリフト比較レポートに表示されます。

    ターゲットを比較に関連付ける前に、テスト比較を実行して、比較テンプレートが正しく構成されており関連アイテムを比較していることを確認できます。「ターゲットの保存とテスト」オプションを使用すると、通知の送信やレポートへの影響なしでテストを実行できます。

    ターゲットをテストするには、「ターゲットのテスト」ページに移動し、比較するターゲットの「追加」をクリックします。「テストの実行」をクリックすることで、テスト比較を実行します。検出された相違の数が、表の「違い」列に表示されます。テスト比較の結果を表示するには、相違の数をクリックします。

    結果に満足できた場合は、「関連付け」をクリックすることで、ターゲットをドリフト比較に関連付けることができます。これにより、そのターゲットの自動再比較、通知、およびレポートでの表示が可能になります。

  • ターゲットの保存と関連付け

    入力を保存し、この比較定義を使用する自動比較をトリガーし、ドリフト定義ページの「ターゲット・アソシエーション」に移動します。

    「追加」をクリックして、この定義に関連付けるターゲットを選択します。「OK」をクリックします。アソシエーションを保存するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

  • 保存して戻る

    将来使用するために入力を保存します。保存された比較定義は、「比較およびドリフト管理」ダッシュボードの「定義ライブラリ」タブで表示できます。

    構成ドリフトが開始されたページに戻ります。たとえば、ドリフト定義ライブラリ・ページから開始した場合は、当該ページに戻ります。「概要」タブから開始した場合は、「概要」タブに戻ります。ドリフトの結果ページから開始した場合は、ドリフトの結果ページに戻ります。

  • 取消

    操作を中断します。入力は保存されません。

構成の一貫性について

「構成の一貫性」により、システム内またはグループ内のすべてのメンバーについて、構成設定の一貫性が確保されます。たとえば、クラスタ・データベース内のすべてのデータベース・インスタンスの構成パラメータが統一されていることを確認するために、これを適用できます。

一貫性管理比較を実行するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。
  2. ダッシュボードの概要ページの「一貫性管理」セクションを見つけます。「定義の作成」をクリックします。

    ノート: 比較定義は、いくつかの場所から作成できます。比較定義は次の場所から作成できます。

    • 「概要」タブ
    • 「定義ライブラリ」タブ
    • 「比較テンプレート」タブ(テンプレートの選択後)
  3. ポップアップで、「ターゲット・タイプ」と「テンプレート」を選択します。たとえば、クラスタ・データベースおよび選択肢のテンプレートを選択します。テンプレートは定義したうちの1つにすることもでき、またはこの例では、クラスタ・データベース・テンプレートにすることもできます。次に、「OK」をクリックします。
  4. 一貫性定義詳細ページで、必要に応じて「定義名」を変更します。テンプレートの比較および「適用可能対象」情報がレプリケートされます。
  5. 「詳細」をクリックして、コンプライアンスに使用する情報を入力します。
    • 「コンプライアンス標準名」は一貫性定義名で使用される名前と同じです。これはコンプライアンス標準を使用しているときに検索する名前です。
    • 「ルール名」は「コンプライアンス標準名」と同じ名前です。
    • 「コンプライアンス・ルールの状態」は自動的に「本番」として考慮されます。
    • ドリフトの重大度を選択します。オプションは次のとおりです: 「マイナー警告」、警告およびクリティカル。一貫性が「クリティカル」な状態の場合、迅速に対処する必要があります。たとえば、データベースのスペースがとても少なくなってきている場合、クラッシュする前に対処する必要があります。
    • ターゲット・プロパティ・フィルタ

      コンプライアンス標準に関連してこの定義がどのターゲットに対して作用するかを決定する具体的なターゲット・プロパティを指定できます。このようなプロパティには、オペレーティング・システム、ターゲット・ライフサイクルの状態、バージョンおよびプラットフォームがあります。この定義にターゲット・プロパティ・フィルタ、たとえば、Linux OSを指定すると、Linuxオペレーティング・システムのターゲットにのみ適用されます。

    • 説明

      一貫性定義を説明し、可能なかぎりの詳細を提供します。この情報は、将来定義を使用する他のユーザーに情報を提供します。

    • 論理

      この比較の理由を説明します。たとえば、このコンテンツはシステムの構成一貫性を検出します。

    • キーワード

      クイック・リファレンスのために、この構成定義をカテゴリ化できるようにします。

  6. 一貫性比較の場合、各メンバー・ターゲット・タイプの1つのターゲットが参照ターゲットとして選択されます。他のすべてのメンバーは、同じターゲット・タイプの参照ターゲットと比較されます。

    ノート:

    同じタイプのすべてのメンバーは同一である必要があるため、参照ターゲットとしてどのターゲットが選択されているかは問題になりません。ただし、特定のターゲットを参照ターゲットとして選択する場合は、ターゲットを関連付ける際に「参照ターゲット」で「編集」アイコンをクリックするか、1回の比較を作成する際に「参照ターゲット」ボタンをクリックします。これにより、メンバー・ターゲット・タイプごとに独自の参照ターゲットを選択できます。

    情報を提供した後、これらのオプションの1つを選択します。

    • ターゲットの保存とテスト

      メンバーをシステム内の参照メンバーと比較する比較定義を保存します。次に、テスト比較を実行して、比較テンプレートが目的の属性のみを比較することを確認します。

      結果をレビューするには、「差分」列の数値をクリックします。比較結果ページが表示されます。

    • ターゲットの保存と関連付け

      入力を保存し、一貫性定義ページの「ターゲット・アソシエーション」に移動します。「追加」をクリックし、この定義に関連付けるシステムを選択します。「OK」をクリックします。

      ターゲットが比較に関連付けられると、ターゲットに対して適宜に比較が自動的にトリガーされます。たとえば、ターゲット構成が変更されると、比較がトリガーされます。自動比較によって参照ターゲットと異なることが判明した場合、通知が送信され、差異は一貫性比較のすべてのレポートに表示されます。

    • 保存して戻る

      将来使用するために入力を保存します。比較ダッシュボードに戻ります。

    • 取消

      操作を中断します。入力は保存されません。

定義ライブラリについて

「定義ライブラリ」は、「比較およびドリフト管理」ダッシュボードを使用して作成されたすべてのドリフトおよび一貫性定義のリポジトリの役目を果たします

定義ライブラリにアクセスするには、「エンタープライズ」メニューの「比較およびドリフト管理」を選択します。「ダッシュボード」ページで「定義ライブラリ」をクリックします。

このページからは、次の操作が可能です。

  • 新しい定義の作成
  • 既存の定義の編集(必要な場合)
  • 定義に対するテストの実行
  • ターゲットまたはグループの定義への関連付け(テスト関連付けページでテスト結果を確認した、関連付けを実行)
  • 定義の削除

比較の使用の開始

この項では、比較および比較テンプレートを作成、編集および管理する方法について説明します。

比較テンプレートの作成または編集

新規テンプレートを作成する場合、または既存のテンプレートを編集する場合、次の指示に従います。これには、擬似作成が含まれます。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」をクリックします。
  2. 「比較およびドリフト管理」ページで、左側にある「テンプレート」タブ・アイコンをクリックします。
  3. テンプレートを検索し、検索するターゲット・タイプを選択します。テンプレート名、所有者名、およびそれがデフォルト・テンプレートであるかOracle提供のテンプレートであるかを指定します。「検索」をクリックします。

    ヒント:

    テンプレートには、テンプレート名ごとにロックがあります。
    • 閉じたロック: 編集できない、Oracle提供のテンプレート。
    • 開いたロック: 編集できる、ユーザー定義のテンプレート。
  4. 新しいテンプレートの場合は、「作成」をクリックして名前、ターゲット・タイプおよび説明を入力するか、「類似作成」をクリックして既存のテンプレートからテンプレートを作成し名前を入力します。

    これらのオプションでは、新しいテンプレート行が作成されます。

  5. テンプレートを編集するには、テンプレート行を選択し、「編集」をクリックします。すると、「テンプレートの詳細」ページが表示されます。
  6. メンバーごとに比較テンプレートを作成または編集するには、「メンバー設定」タブを選択します。次のことを選択します。

    「階層」形式または「フラット」形式での「マッピング表示」の表示方法。

    次の詳細を編集できます。

    • システム・メンバー・タイプごとに、使用するメンバー・テンプレートを選択します(オプション)。
    • チェック・ボックスを選択することで、指定したメンバー・タイプについて、構成を比較できます。

      ノート:

      システム・メンバーのチェック・ボックスの選択を解除すると、関連する子インスタンスが、そのテンプレートの比較の間に自動的に無視されるようになります。
    • 比較するメンバー・タイプの照合キーとして使用するターゲット・プロパティを選択します。デフォルトはターゲット名です。「部門」や「場所」など、区別しやすいプロパティを使用して比較エンティティを整理することをお薦めします。

    図22-1 メンバー設定

    メンバー・タイプがフラット形式で表示されている「メンバー設定」タブ
  7. 「テンプレート設定」タブで、構成アイテムを選択してそのプロパティを表示します。キー・アイコンは、構成アイテム・タイプのメタデータでキー列として定義されているプロパティを示します。

    ヒント:

    「テンプレート設定」タブ内の「比較」チェック・ボックスでは、比較する必要があるアイテムのみを選択することで、比較を合理化できます。このチェック・ボックスを選択すると、比較エンジンに、そのアイテム・タイプとその子が含まれます。

    「プロパティ設定」タブで個々の列および行を比較することもできます。設定は比較結果の一部として格納され、「結果」ページで、比較されたプロパティを表示できます。

    たとえば、ホスト構成を比較するときに、CPUのプロパティの相違は必要ないと判断したとします。「ハードウェア構成」アイテム・タイプを展開し、「CPU」チェック・ボックスの選択を解除して、その関連するプロパティすべてを除外します。

    図22-2 テンプレート設定

    コンピュート・ノードとプロパティ設定が示されている「テンプレート設定」タブ
  8. プロパティの差異を比較し、異なる場合は警告されるようにするには、「プロパティ設定」タブをクリックし、チェック・ボックスを選択します。プロパティ設定を使用して比較するときは、その構成アイテム・タイプのプロパティ値において検出された相違すべてについて比較されます。

    「値制約」のルールを使用してプロパティ値をフィルタ処理します。この場合は、比較対象の構成(2番目からn番目までの構成)でのプロパティ値が、制約付きの値に対して比較されます。制約を満たすプロパティ値はすべて、相違となります。詳細は、「ルール使用の開始」を参照してください。

  9. 手順7と8を繰り返して、その他の構成アイテムに関するプロパティ設定を指定します。
  10. オプションで、アイテムを選択し、「構成アイテムの一致のためのルール」タブをクリックします。指定されたプロパティに、構成インスタンス間の照合を実行する場合を決定するために評価するルール式を指定します。詳細は、「ルール使用の開始」を参照してください。

    一致ルールは列ベースであり、AND論理演算子が適用されます。複数のプロパティにルールを指定する場合は、すべてがtrueに解決された場合にのみ一致とみなされます。

  11. オプションで、アイテムを選択し、「構成アイテムを含める/除外のためのルール」タブをクリックします。特定のプロパティの場合、評価するルール式を指定します:
    • すべてを比較: その構成アイテムにおけるすべてを比較します。
    • これらのルールに一致するアイテムを除外します: リストされているプロパティ以外のすべてを比較します。
    • これらのルールに一致するアイテムを含めます: リストされているプロパティのみを比較します。つまり、それ以外のすべてを無視します。

    「構成アイテムを含める/除外のためのルール」は行ベースであり、ルールのサブセット内ではAND論理演算子が適用され、ルール・サブセット間ではOR論理演算子が適用されます。プロパティAに2つのルールを指定し、プロパティBに2つのルールを指定した場合は、プロパティAに設定したルールが両方とも、またはプロパティBに設定したルールが両方ともtrueに解決された場合のみ一致とみなされます。

比較テンプレートの設定

比較テンプレートを設定するには、これらのステップを実行します:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」「比較およびドリフト管理」を選択します。
  2. ダッシュボード・ページの左側にある「テンプレート」アイコンをクリックします。
  3. 「比較テンプレート」ページで、「作成」をクリックして新規テンプレートを作成するか、「類似作成」をクリックして既存テンプレートと同様のテンプレートを作成します。「類似作成」オプションを使用すると、既存のテンプレートを使用して必要に応じてわずかな変更を加えることができます。

    名前とターゲット・タイプを入力し、オプションの説明を指定します。ターゲット・タイプを入力する際、そのターゲットの構成アイテムがテンプレート定義に自動的に追加されます。

  4. テンプレートを作成(または類似作成)した後、テンプレートを編集して構成アイテムを削除または変更します。

    ノート:

    「差異のみを保存」オプションが選択されている場合は、このテンプレートがドリフト、一貫性および1回比較で使用されたときに、差異のみが保存されます。
  5. 構成の比較: このオプションは、ダッシュボード・ページで1回かぎりの比較のための比較の作成、ドリフト管理の定義の作成または一貫性管理の定義の作成をクリックした場合と同じ機能を提供します。
  6. 比較定義にターゲットを関連付けた後、その比較は、ターゲットの構成が変更されるたび、システム・メンバーが変更されたとき、またはテンプレートが変更されたときに自動的に再実行されます。
  7. 「マッピング表示」の「表」を選択した場合は、比較を定義するときにデフォルトのフラット・マップを上書きします。それ以外の場合は、システムのメンバーが、システム階層でのそのレベルに関係なく、比較のために照合されます。結果を表示するときに、元のシステム階層を取得することはできません。

    ノート:

    「表」オプションを選択するのは、システムのメンバーが相互にどのように関連するかを考慮しない場合のみにしてください。

比較テンプレートの管理

比較テンプレートは、次の方法で管理できます:

  • テンプレートの設定および比較の表示(読取り専用)
  • テンプレートの削除(権限が必要)
  • テンプレートをXMLファイル形式でエクスポートし、他のCloud Controlシステムにインポートすることによる共有

比較テンプレートの表示

Oracleが提供しているテンプレートおよびアクセス権のある他のユーザーのテンプレートを表示できます。テンプレートの表示は読取り専用です。

  1. 「比較テンプレート」ページでテンプレートを選択し、「表示」ボタンをクリックします。
  2. 左側のツリー内の項目を拡張し、様々なタブ上の設定およびルールを詳細に調べます。

比較テンプレートの削除

テンプレートの削除は次の制約の対象です。

  • Oracle提供のテンプレートは削除できません。Oracle提供のテンプレートは、テンプレート名の隣の閉じたロックにより示されます。
  • 適切な権限がないかぎり、比較テンプレートは削除できません。
  • デフォルトの比較テンプレートは削除できません。
  • 現在使用されている比較テンプレートは削除できません。

テンプレートを削除するには、「比較テンプレート」ページでこれを選択し、「削除」をクリックし、操作を確認します。

比較テンプレートのエクスポート

他のCloud Controlシステムにインポートできる外部ファイルとしてテンプレートを保存するには、エクスポート機能を使用します。

  1. 「比較テンプレート」ページでテンプレートを選択し、「アクション」メニューを選択し、「エクスポート」をクリックします。
  2. 保存のラジオ・ボタンを選択し、「OK」をクリックします。
  3. ファイル・システム内の目的の場所を参照し、ファイルを保存し、オプションでそのファイルの名前を変更します。

    ノート:

    エクスポート時にOracle提供のテンプレートの名前を変更することはできません。

比較テンプレートのインポート

比較テンプレートのインポートは、比較テンプレート.xsdに準拠している必要があります。したがって、確実に準拠するために、インポートするテンプレートは実際に以前にエクスポートされたテンプレートである必要があります。

  1. 「比較テンプレート」ページで、「アクション」メニューを選択し、「インポート」をクリックします。
  2. テンプレートのファイルの場所を参照し、「インポート」をクリックします。

    インポートされたテンプレートが、テンプレート表の新しい行として表示されます。

エクスポートされたテンプレートは、その所有者に関連付けられます。テンプレート所有者が、テンプレートをインポートするユーザーのログインIDと同じでない場合は、元の所有権が保持されます。インポートしたテンプレートの所有権を変更するには、インポート前にテンプレートXMLファイル内のowner属性を編集します。その属性を削除することもできます。そうすると、デフォルトでインポート者のIDに設定されます。

ノート:

同じ名前のOracle提供のテンプレートをインポートすることはできません。インポートする前に、テンプレートXMLファイル内のname属性を変更してください

比較を作成する前の考慮事項

比較は、エンタープライズの管理における重要な要素です。比較の設定ステップは、次のとおりです。

  • 比較の最初の構成(比較対象の構成)を選択します。
  • 別の構成(最初の構成と比較する1つ以上の構成)を選択します。
  • 比較テンプレートを選択して比較対象の属性を微調整します(またはテンプレートなし)
  • システムの比較では、必要に応じて、メンバーをマップします。これは、それぞれのシステムのメンバーを比較でどのように組み合せるかを選択して指定する方法です
  • 作業の確認
  • メール・サーバーを設定し、インシデント・ルールを作成して、電子メール通知を設定します

後続のステップで結果と差異の詳細を確認します。

ドリフトまたは一貫性比較の設定

ドリフトまたは一貫性比較を作成するには、次のステップに従います。

  1. 比較する構成アイテムを決定します。
  2. テンプレートを作成するか既存のテンプレートを使用します。
  3. 構成ドリフトまたは構成の一貫性のいずれかの定義を作成します。
  4. 比較を実行します。
  5. メール・サーバーを設定し、インシデント・ルールを作成して、電子メール通知を設定します。「比較の通知の作成」を参照してください。

比較の通知の作成

通知を作成することにより、比較の変更があるたびに通知を受け取ります。

通知の設定には2つの部分があります: メール・サーバーの設定およびインシデント・ルールの作成です。

通知を設定するには、次のステップに従います。

  1. 「設定」メニューから、「通知」「メール・サーバー」の順に選択します。
  2. 「メール・サーバー」ページで、サーバー・アイデンティティ情報を入力し、送信メール(SMTP)サーバーを追加します。

「メール・サーバー」設定後、次の手順で「インシデント・ルール」を設定します。

  1. 「設定」メニューで「インシデント」「インシデント・ルール」の順に選択します。
  2. インシデント・ルール - すべてのエンタープライズ・ルール・ページで「ルール・セットの作成...」をクリックします。

    名前と説明を入力し、「ターゲット」にルール・セットを適用します。これは「すべてのターゲット」に適用されます。

  3. 次のいずれかを選択することでルールを作成します:
    1. 「受信イベントおよびイベントの更新」を選択します。
    2. 「コンプライアンス標準ルール違反タイプの選択したイベント」を選択します。
    3. 次のどちらかを選択します:
      • コンプライアンス標準: 「ドリフト」タイプまたは「一貫性」タイプの標準を選択します。
      • コンプライアンス標準ルール: 「ドリフト」タイプまたは「一貫性」タイプのルールを選択します。
    4. ルールの追加 - 前のステップでコンプライアンス標準を選択した場合は、「構成ドリフト」または「構成の一貫性」タイプのコンプライアンス標準を追加します。コンプライアンス・ルールを選択した場合は、「構成ドリフト・ルール」または「構成の一貫性ルール」のいずれかを選択します。
    5. アクションの追加 - 基本通知(電子メールの宛先)。ドリフト・アラートがある場合の通知先となる電子メール・アドレス(カンマ区切り)を入力します。
    6. 「次へ」をクリックし、ルール名と説明を入力します。「続行」をクリックします。
  4. 「保存」をクリックします。

テンプレート内の比較するターゲットの除外

必要に応じて、テンプレート内の比較から特定のターゲット・タイプを除外できます。

ノート:

コンプライアンス・スコアを取得するには、次のSQLビューを使用します:

比較テンプレートからターゲットを除外するには、次の手順に従います:

  1. 始めるには、新しい汎用システムを作成します。これにより、複数のタイプのターゲットを比較できるようになります。汎用システムには、ホスト、データベース・インスタンスおよびOracleホーム・ターゲットが含まれている必要があります。
    1. 「ターゲット」メニューから「システム」を選択し、「追加」をクリックし、「汎用システム」を選択します。「名前」に入力し、「コメント」および「システム・プロパティ」にオプションの情報を入力します。
    2. 「メンバー」の下で「追加」をクリックすると、「ターゲットの選択」の新しいポップアップが表示されます。「ターゲット・タイプ」の下で、「ホスト」、「データベース・インスタンス」および「Oracleホーム」ターゲットを選択します。これにより、これらのターゲットに関するリストがロードされます。

      このリストから、追加するターゲットを選択し、「選択」をクリックします。

    3. その汎用システムのアソシエーションを定義し、「追加」をクリックしてアソシエーションを追加します。すべてのアソシエーションを追加したら、「次」をクリックします。
    4. その汎用システムでの「キー・メンバー」について「可用性の基準」を設定します。完了したら、「次」をクリックします。
    5. システム・チャートページに表示するチャートを指定します。「追加」をクリックして、必要なチャートを追加します。完了したら、「次」をクリックします。
    6. 入力した情報を確認し、「終了」をクリックして汎用システムを作成します。
  2. 汎用システムを作成した後は、汎用システム・テンプレートを作成する必要があります。
    1. 汎用システム・テンプレートを作成するには、「エンタープライズ」に移動し、「構成」を選択してから、「比較およびドリフト管理」を選択します。「テンプレート」タブで、「作成」をクリックします。
    2. 「名前」に入力し、「ターゲット・タイプ」「汎用システム」を選択します。「OK」をクリックします。
    3. 新しく作成したテンプレートを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
    4. 「メンバー設定」タブで、比較するホストおよびOracleホーム・ターゲットを選択し、データベース・インスタンスを除外します。「保存」をクリックします
  3. 前の手順で作成したテンプレートを使用して、その汎用システムの一貫性定義を作成します。
    1. 「定義ライブラリ」タブに移動し、「作成」をクリックします。
    2. ポップアップで「一貫性定義」を選択し、「適用可能対象」で「汎用システム」を選択し、「比較テンプレート」で、前の手順で新しく作成したテンプレートを選択します。「続行」をクリックします。
    3. 「ターゲットの保存と関連付け」をクリックし、「追加」をクリックして、最初の手順で作成した汎用システムを追加します。完了したら、「OK」をクリックします。
  4. 「比較結果」に、すべてのターゲット(Oracleホーム、データベース・インスタンスおよびホスト)が含まれています。

参照ターゲットからの比較するターゲットの除外

参照ターゲットから比較のターゲットを除外できます。これを行うには、次の手順に従います:

  1. ホスト、データベース・インスタンスおよびOracleホーム・ターゲットを含む汎用システムを作成します。
    1. 「ターゲット」メニューから「システム」を選択し、「追加」をクリックし、「汎用システム」を選択します。「名前」に入力し、「コメント」および「システム・プロパティ」にオプションの情報を入力します。
    2. 「メンバー」の下で「追加」をクリックすると、「ターゲットの選択」の新しいポップアップが表示されます。「ターゲット・タイプ」の下で、「ホスト」、「データベース・インスタンス」および「Oracleホーム」ターゲットを選択します。これにより、これらのターゲットに関するリストがロードされます。

      このリストから、追加するターゲットを選択し、「選択」をクリックします。

    3. その汎用システムのアソシエーションを定義し、「追加」をクリックしてアソシエーションを追加します。すべてのアソシエーションを追加したら、「次」をクリックします。
    4. その汎用システムでの「キー・メンバー」について「可用性の基準」を設定します。完了したら、「次」をクリックします。
    5. システム・チャートページに表示するチャートを指定します。「追加」をクリックして、必要なチャートを追加します。完了したら、「次」をクリックします。
    6. 入力した情報を確認し、「終了」をクリックして汎用システムを作成します。
  2. 汎用システム・テンプレートを作成し、ホスト、Oracleホームおよびデータベース・インスタンスの比較するターゲットをすべて選択します。
    1. 汎用システム・テンプレートを作成するには、「エンタープライズ」に移動し、「構成」を選択してから、「比較およびドリフト管理」を選択します。「テンプレート」タブで、「作成」をクリックします。
    2. 「名前」に入力し、「ターゲット・タイプ」「汎用システム」を選択します。「OK」をクリックします。
    3. 新しく作成したテンプレートを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
    4. 「メンバー設定」タブで、比較するホスト、データベース・インスタンスおよびOracleホーム・ターゲットを選択します。「保存」をクリックします。
  3. 前の手順で作成したテンプレートを使用して、その汎用システムの一貫性定義を作成します。
    1. 「定義ライブラリ」タブに移動し、「作成」をクリックします。
    2. ポップアップで「一貫性定義」を選択し、「適用可能対象」で「汎用システム」を選択し、「比較テンプレート」で、前の手順で新しく作成したテンプレートを選択します。「続行」をクリックします。
    3. 「ターゲットの保存と関連付け」をクリックし、「追加」をクリックして、最初の手順で作成した汎用システムを追加します。完了したら、「OK」をクリックします。
  4. 「参照ターゲット」を編集し、無視するホスト・ターゲットを選択します。
  5. 変更内容を保存して結果を確認します。
  6. 「比較結果」に、ホスト以外のすべてのターゲットが表示されます。

ターゲット・プロパティによるOracleホームの一貫性

ターゲット・プロパティによってOracleホームの一貫性を確認できます。次のステップを実行します。

  1. Oracleホーム・ターゲット含む汎用システムを作成します。
    1. 「ターゲット」メニューから「システム」を選択し、「追加」をクリックし、「汎用システム」を選択します。「名前」に入力し、「コメント」および「システム・プロパティ」にオプションの情報を入力します。
    2. 「メンバー」の下で「追加」をクリックすると、「ターゲットの選択」の新しいポップアップが表示されます。「ターゲット・タイプ」で「ホスト」を選択します。このリストから、追加するターゲットを選択し、「選択」をクリックします。
    3. その汎用システムのアソシエーションを定義し、「追加」をクリックしてアソシエーションを追加します。すべてのアソシエーションを追加したら、「次」をクリックします。
    4. その汎用システムでの「キー・メンバー」について「可用性の基準」を設定します。完了したら、「次」をクリックします。
    5. システム・チャートページに表示するチャートを指定します。「追加」をクリックして、必要なチャートを追加します。完了したら、「次」をクリックします。
    6. 入力した情報を確認し、「終了」をクリックして汎用システムを作成します。
  2. Oracleホーム・テンプレートを作成します。
    1. Oracleホーム・テンプレートを作成するには、「エンタープライズ」に移動し、「構成」を選択してから、「比較およびドリフト管理」を選択します。「テンプレート」タブで、「作成」をクリックします。
    2. 「名前」に入力し、「ターゲット・タイプ」「Oracleホーム」を選択します。「OK」をクリックします。
    3. 新しく作成したテンプレートを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
    4. 「メンバー設定」タブで、一貫性を確認するOracleホーム・ターゲットを選択します。「保存」をクリックします。
  3. 「ターゲット・プロパティ」で、「ルールの編集」に移動し、「プロパティ名」「場所」に設定します。
    1. ルールを編集するには、「エンタープライズ」に移動し、「構成」を選択してから、「比較およびドリフト管理」を選択します。「テンプレート」タブで、テンプレートを選択し、「編集」をクリックします。
    2. 「テンプレート設定」タブで、「ターゲット・プロパティ」を選択します。次に、「プロパティ設定」タブに移動し、「プロパティ名」を選択します。「ルールの編集」をクリックします。
    3. ダイアログ・ボックスで、「演算子」を「次と等しい」に設定し、「オペランド」を「場所」に設定します。「OK」をクリックします。
    4. 「保存」をクリックします。
  4. 汎用システム・テンプレートを作成します。
    1. 汎用システム・テンプレートを作成するには、「エンタープライズ」に移動し、「構成」を選択してから、「比較およびドリフト管理」を選択します。「テンプレート」タブで、「作成」をクリックします。
    2. 「名前」に入力し、「ターゲット・タイプ」「汎用システム」を選択します。「OK」をクリックします。
    3. 新しく作成したテンプレートを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
    4. 「メンバー設定」タブで、Oracleホーム・ターゲットを選択します。「保存」をクリックします。
  5. その汎用システム内の新しく作成したOracleホーム・テンプレートを選択し、「メンバー・テンプレート」に移動します。
  6. 前の手順で作成したテンプレートを使用して、その汎用システムの一貫性定義を作成します。
    1. 「定義ライブラリ」タブに移動し、「作成」をクリックします。ポップアップで「一貫性定義」を選択し、「適用可能対象」で「汎用システム」を選択し、「比較テンプレート」で、前の手順で新しく作成したテンプレートを選択します。「続行」をクリックします。
    2. 「ターゲットの保存と関連付け」をクリックし、「追加」をクリックして、最初の手順で作成した汎用システムを追加します。完了したら、「OK」をクリックします。

ルール使用の開始

比較テンプレートの作成または編集のコンテキストにおけるルールを指定します(「比較テンプレートの作成または編集」を参照してください)。

ルールによって、比較を微調整するために構成データを解析できます。比較において、ルールは、ベンチマーク構成と比較する構成インスタンスの選択したアイテムの値に式を適用します。一致ルールは、比較するインスタンスを調整する比較キーを構築することを目的としています。ルールの無視は、比較するインスタンス間で検出された違いを無視して基本設定を行うことを目的としています。

ルール機能にアクセスするには、「エンタープライズ」メニューから「構成」「比較およびドリフト管理」を選択します。左側にある「テンプレート」タブをクリックします。編集用にテンプレートを選択し、「編集」をクリックします。

ルールの式と構文について

ルールは、演算子とオペランドで構成されます。これらをまとめて、選択したアイテムの値と比較する値に分解する式を形成します。TRUE条件によってルールが満たされます。

オペランドは、リテラル(文字リテラルは一重引用符で囲まれています)、有効な数字またはYYYY-MM-DD HH24:MI:SS.FF形式の日付のいずれかです。構成アイテムの値を直接参照するオペランドは、その値と同じ日付タイプである必要があります。構文内の大カッコで囲まれたオペランドは、オプションです。

オペレータ オペランド

等しい*

一致するリテラル値はオプションです。文字列値は大/小文字を区別します。指定しない場合、式はルールが適用するプロパティの値を評価します。

一致ルールでは、各構成内の構成アイテムの値を、3番目に指定された値とではなく相互に比較します。このため、この場合、演算子にオペランドは使用されません。

[match-literal]

大文字小文字を無視して次に一致*

大/小文字を区別する文字列リテラルはオプションです。指定しない場合、式はルールが適用するプロパティの値を評価します。

一致ルールでは、各構成内の構成アイテムの値を、3番目に指定された値とではなく相互に比較します。このため、この場合、演算子にオペランドは使用されません。

['match-literal']

以上†

一致するリテラル値は必須です。

match-literal

より大きい†

一致するリテラル値は必須です。

match-literal

以下†

一致するリテラル値は必須です。

match-literal

未満†

一致するリテラル値は必須です。

match-literal

の1つ†

リテラル値のカンマ区切りのリスト。少なくとも1つを指定する必要がありますが、一致する必要があるのは1つのみです。

match-literal-1[,match-literal-n,...]

範囲内†

開始および終了のリテラル値に指定された範囲。両方指定する必要があります。境界は含まれます。

start-range-literal , end-range-literal

含む†

パターン一致を実行するための文字列リテラル。必須。

[FALSE|TRUE,] 'pattern-literal'

FALSE: (デフォルト)文字列はOracleのLIKE演算子構文に従う必要があります。TRUE: 文字列はPosixの正規表現構文に従う必要があります。

置換‡

一致する文字列リテラル。2番目の文字列リテラルに置換します。

[FALSE|TRUE,]'pattern-literal'[,'replacement-literal'][,position-integer][,occurrence-integer] 

FALSE: (デフォルト)文字列はOracleのLIKE演算子構文に従う必要があります。TRUE: 文字列はPosixの正規表現構文に従う必要があります。

TRUEの場合、文字列を抽出する列値内の位置を示す位置の整数の引数(オプション)、および置換する位置の数を示す発生の整数の引数(オプション)を有効にします。

必須パターン・リテラルは、一致する文字列値を示します

置換の文字列リテラルを指定しない場合、一致した文字列リテラルは何も置換されません。

部分文字列‡

文字列値の指定したセグメントを抽出します。

[FALSE|TRUE,]position-integer[,length-integer][,'pattern-literal'[,occurrence-integer]]

FALSE: (デフォルト)文字列はOracleのLIKE演算子構文に従う必要があります。TRUE: 文字列はPosixの正規表現構文に従う必要があります。

文字列の抽出を開始する位置を示す位置の整数の引数(必須)

  • 0または1の場合、すべての文字を返します。

  • 正の整数の場合、最初から抽出を開始します。

  • 負の整数の場合、最後から戻って抽出を開始します。

長さの整数の引数(オプション)は位置の整数で開始する文字数を示します。

パターン・リテラルは一致する値を示します。最初の引数がFALSEの場合はオプション、TRUEの場合は必須です。

一致する文字数を示す発生の整数の引数。パターン・リテラルを指定した場合のみ有効です。

表記法は次のとおりです。

  • *–値制約、一致ルールおよび無視ルールに使用できます。
  • †–値制約および無視ルールにのみ使用できます。
  • ‡–一致ルールにのみ使用できます。

値制約ルールの作成

次のように値制約ルールを指定します。

  1. 左側のペインで構成アイテムを選択します。

  2. 右側のペインの「プロパティ設定」タブをクリックし、値制約を設定するプロパティを選択します。

    「プロパティ設定」タブが選択されている場合、「プロパティ名」の左の列にキーが表示されます。

  3. ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックします。開いたダイアログで、次を実行します。

    1. ドロップダウン・リストから演算子を選択します。

    2. オペランド式を入力し、「OK」をクリックします。オペランドは、制約に含めるまたは制約から除外する値です。たとえば、パッチID 12、34、56、78を除外する場合は、オペランドを '12', '34', '56', '78'と入力します。

    ルールをクリアするには、表の行を選択して、ツールバーで「ルールの削除」ボタンをクリックします。

    ルール式の形式の詳細は、「ルールの式と構文について」を参照してください。

一致ルールの作成

次のように一致ルールを指定します。

  1. 左側のペインで構成アイテムを選択します。

  2. 右側のペインの「構成アイテムの一致のためのルール」タブをクリックし、「新規」をクリックします。

  3. 「プロパティ名」の下に表示されるドロップダウン・リストで、プロパティを選択します。

  4. ルールを作成するには、表の行を選択して、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックします。開いたダイアログで、次を実行します。

    1. ドロップダウン・リストから演算子を選択します。

    2. オペランド式を入力し、「OK」をクリックします。

    3. 追加のルールを指定するには、「新規」をクリックし、ステップaおよびbを繰り返します。

    ルールをクリアするには、表の行を選択して、ツールバーで「ルールの削除」ボタンをクリックします。

    ルール式の形式の詳細は、ルールの式と構文についてを参照してください。

    同じ構成アイテムまたは異なる構成アイテムに追加ルールを入力できます。複数のルールがある場合、これらは指定した順序で解決されます。一致ルールはAND論理演算子を使用します。つまり、一致を構成するには、すべての条件がtrueに解決される必要があります。

構成アイテムを含める/除外するルールの作成

次のように無視ルールを指定します。

  1. 左側のペインで構成アイテムを選択します。

  2. 右ペインで「構成アイテムを含める/除外のためのルール」タブをクリックします。

  3. 次のオプションから1つ選択します: すべてを比較、ルールを満たすものを除外、ルールを満たすものだけを含める。「新規」をクリックします。

  4. 「プロパティ名」の下に表示されるドロップダウン・リストで、プロパティを選択します。

  5. ルールを作成するには、表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックします。開いたダイアログで、次を実行します。

    1. ドロップダウン・リストから演算子を選択します。

    2. オペランド式を入力し、「OK」をクリックします。

    3. 追加のルールを指定するには、「新規」をクリックし、ステップaおよびbを繰り返します。

    ルールをクリアするには、表の行を選択して、ツールバーで「ルールの削除」ボタンをクリックします。

    ルール式の形式の詳細は、「ルールの式と構文について」を参照してください。

    同じ構成アイテムまたは異なる構成アイテムに追加ルールを入力できます。複数のルールがある場合、これらは指定した順序で解決されます。含めるルールおよび除外するルールは、サブセット内のルールに対してはAND論理演算子、サブセット間ではOR論理演算子を使用します。このため、それぞれ複数のルールを持つサブセットが2つある場合、一致を構成するには、最初のサブセット内のすべてのルール、または2番目のサブセット内のすべてのルールがtrueに解決される必要があります。

  6. 「新規OR」を選択し、1つのルール・サブセットの最後と、別のルール・サブセットの開始を示します。

ルールの例

これらのルールの例では、テンプレートの作成または編集中に、左側のツリーで構成アイテムを選択したところであることを前提としています。

一致ルールの例

ホスト構成のハードウェアを比較する際に、一致を目的として、各ベンダー名の大文字小文字を無視するとします。ここでは、大文字小文字の比較を行うために簡単なルールを使用します。

  1. 「構成アイテムの一致のためのルール」タブで、「新規」をクリックします。

    ノート: この例では、「ホスト」ターゲット・タイプ・テンプレートを使用していることを確認します。

  2. 「プロパティ名」の下にあるドロップダウン・リストで「ベンダー名」を選択します。

  3. 表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックして、ルール・ダイアログを開きます。

    • 「演算子」「大文字小文字を無視して次に一致」に設定します。この演算子では一致ルールにオペランドが使用されないため、これで完了です。

    • 「OK」をクリックします。

サーバー名に基づいてWebLogic Serverを比較する際に、ManagedServer1やManagedServer2などのように名前が異なるとします。比較を確実に実行するには、サーバー名の照合を行う必要があります。

  1. 「テンプレート設定」タブで、「サーバー情報」をハイライト表示します。

  2. 「構成アイテムの一致のためのルール」タブで、「新規」をクリックします。「プロパティ名」ドロップダウン・リストで、「マシン名」を選択します。

  3. 表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックして、ルール・ダイアログを開きます。

    • 「演算子」「部分文字列」に設定します。

    • 「オペランド」「1, 13」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

    実質的に、このルールでは、名前の最初の13文字(ManagedServer)を使用し、修飾部の整数は除外することを表します。

  4. これと同じ結果を得るもう1つの方法は、次のとおりです。

    • 「演算子」「置換」に設定します。

    • 「オペランド」「true, '(*)(\d*)', '\1'」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

    この例では、正規表現(TRUE)を使用して修飾部の整数の前にあるすべての文字を解決しています。

さらに高度な例では、データファイルのファイル名で一致する必要があるデータベース・インスタンス比較を考えてください(ファイル名はフォームの名前です)。

/u01/jblack_abc2d/oracle/dbs/dabc2/mgmt_ad4j.dbf
  1. 「テンプレート設定」タブで、「制御ファイル」構成アイテムをハイライト表示します。

    ノート: この例では、「データベース・インスタンス」ターゲット・タイプ・テンプレートを使用していることを確認します。

  2. 「構成アイテムの一致のためのルール」タブで、「新規」をクリックします。
  3. 「プロパティ名」ドロップダウン・リストで、「ファイル名」を選択します。
  4. 表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックして、ルール・ダイアログを開きます。
    • 「演算子」「置換」に設定します。

    • 「オペランド」「true, '(/u01/)(.*)(oracle.*/dabc[0-9]+.*/)(.*)', '\2\4'」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

実質的に、このルールでは、正規表現(TRUE)を使用して、/u01/からoracleまでの間の値にdabc2 /より後の元のファイル名の残りを結合したもの(またはjblack_abc2d/mgmt_ad4j.dbf)から一致キーを構築することを表します。

無視ルールの例

通常、無視ルールを使用して、列指向ではなく行指向のコレクション内の差異を無視します。たとえば、構成拡張スナップショットは行指向のデータ・コレクションです。

たとえば、構成拡張解析済データで、プロパティ「属性」によって内部IDまたはチェックサムが識別された任意の行を無視するとします。

  1. 「構成アイテムを含める/除外のためのルール」タブで、「新規」をクリックします。

  2. ドロップダウン・リストで「属性」を選択します。

  3. 表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックして、ルール・ダイアログを開きます。

    • 「演算子」「次のいずれか」に設定します。

    • 「オペランド」「'id', 'checksum'」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

このルールにより、比較時に指定した値のいずれかが含まれるコレクション内の任意の行を無視するようにします。

ここで、比較エンジンが論理演算子ANDおよびORを同じ構成アイテム・タイプに対して適用する方法を示す無視ルールを検討してください。この例の目的は、3つのルール・セットのいずれかが次の条件を満たすときに構成拡張解析済データ内の行を無視することにあります。

  • 「データソース」 = 'ADR_BASE' AND 「属性」 = 'ADR_BASE'
  • または
  • 「データソース」 = 'tnsnames.ora' AND 「属性」 = 'HOST'
  • または
  • 「データソース」 = 'resources.xml' AND 「属性」 = 'authMechanismPreference'

比較エンジンによってAND演算子がセット内のルールに適用され、OR演算子がルール・セット間に適用されます。インスタンスを無視するためのルールによって継承がサポートされるため、この場合、この例で示すように、「データソース」プロパティがルール作成時に使用可能になります。

  1. 「構成アイテムを含める/除外のためのルール」タブで、「新規」をクリックします。
  2. ドロップダウン・リストで「データソース」を選択します。
  3. 表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックして、ルール・ダイアログを開きます。
    • 「演算子」「次と等しい」に設定します。

    • 「オペランド」「'sqlnet.ora'」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

  4. 「新規」をクリックし、ドロップダウン・リストで「属性」を選択します。
  5. 表の行を選択し、ツールバーで「ルールの編集」ボタンをクリックして、ルール・ダイアログを開きます。
    • 「演算子」「次と等しい」に設定します。

    • 「オペランド」「'ADR_BASE'」に設定します。

    • 「OK」をクリックします。

  6. 「新規または」をクリックして論理演算子ORを挿入し、最初のルール・セットの最後を示します。
  7. 「データソース」'tnsnames.ora'と等しく、「属性」'HOST'と等しい2つの新規ルールを追加します。
  8. 「新規OR」をクリックして論理演算子ORを挿入し、2番目のルール・セットの最後を示します。
  9. 「データソース」'resources.xml'と等しく、「属性」'authMechanismPreference'と等しい2つの新規ルールを追加します。

この比較では、3つのルール・セットのいずれかを満たすコレクション・データ内の任意の行が無視されます。

比較結果の処理

この項では、比較結果に関する次の視点について説明します。

一貫性管理(システム)比較結果について

一貫性の結果は、「比較およびドリフト管理」ダッシュボード・ページの「一貫性の結果」タブをクリックすると表示されます。ビューは、すべての一貫性の比較の結果をまとめたものです。赤はシステム内の一貫性のないターゲットの数を表し、緑はシステム内で一貫したターゲットの数を表します。特定の一貫性定義の差異を表示するには、その一貫性定義に関連付けられた差異の数をクリックします。比較結果ページが表示されます。

  • 同じ結果のノイズを除去するには、「表示」ドロップダウン・リストから「相違のみ」を選択します。

ビューに表示されるアイコンは、ほとんど直観的に判断できます(等しい-同じ、等しくない-異なる)。

表には、システムおよびメンバー・ターゲット・タイプの階層が表示されます。

  • 「ターゲット・タイプ」列には、システムおよびメンバーのツリー階層が表示されます。

  • 「結果」列には、比較設定の一部として確立されたマッピングに基づく比較結果が表示されます。四角で囲まれた1(左のみ)または2 (右のみ)はそれぞれ、最初または2番目のメンバー・ターゲットには比較対象がなかったことを示します。親ターゲット構成が同じでも、どちらかの親に左のみまたは右のみとしてマークされた子がある場合、これらの親は差異としてマークされることに注意してください。

  • 一致していないメンバーを解決するには、比較を再実行し、今度はマッピング・ステップで左および右のメンバー・ペアがマップされたメンバー表に表示されることを確認します。これらのメンバーがマップされるように、ターゲットの一致ルールが定義された適切なシステム比較テンプレートを選択するか、または手動でペアをマップします。

  • 「メンバー」列に「等しい」アイコンと「等しくない」アイコンの両方が表示される場合、親レベルでは等しいが、一部のメンバーに差異があることを示します。

  • システム・ターゲットおよびすべてのメンバー・ターゲットの比較時に発見されたすべての差異のサマリーを表示するには、システム・メンバーを表示する表の上部にある「エクスポート」をクリックします。XLSレポートがダウンロードされます。

ドリフト(ターゲット)比較結果について

ドリフトの結果は、「比較およびドリフト管理」ダッシュボード・ページで「ドリフトの結果」タブをクリックすると表示されます。ビューには、ドリフト比較の結果が要約されます。赤は基準からドリフトしたターゲット数を表し、緑は基準と同様であるターゲット数を表します。特定のドリフト定義の差異を表示するには、そのドリフト定義に関連付けられた差異の数をクリックします。比較結果ページが表示されます。

単純なターゲット(非システム・ターゲット)の結果

単純なターゲット(非システム・ターゲット)の比較が完了すると、左ペインには、比較されているターゲットの構成アイテムの階層、および該当する場合は、構成の拡張が表示されます。次のように、範囲の比較結果を絞り込みます。

  • 同じ結果のノイズを除去するには、「表示」ドロップダウン・リストから「相違のみ」を選択します。

  • 左側に表示されたターゲットのみに存在し、右側に表示されたターゲットには存在しないアイテムのみを表示するには、「左のみ」を選択します。

  • 右側に表示されるターゲットのみに存在し、左側に表示されるターゲットには存在しないアイテムのみを表示するには、「右のみ」を選択します。

ビューに表示されるアイコンは、ほとんど直観的に判断できます(等しい-同じ、等しくない-異なる)。キー・アイコンは、構成アイテム・タイプのキー・プロパティを示します。範囲外を表す表示は、プロパティに設定されている値制約をプロパティ値が満たさなかったことを示します。四角で囲まれた1(左のみ)または2(右のみ)はそれぞれ、最初の構成または2番目の構成に相当する一致アイテムが比較によって見つからなかったことを示します。

システムのドリフト比較結果

システムのドリフト比較が完了すると、システムの結果ページに、システムとそのメンバーが比較結果とともに表示されます。追加の構成比較結果の詳細を表示するには、システムの結果から単純なターゲットの結果へドリルダウンします。

構成拡張ファイルの同期

この機能を使用して、ファイルベースの構成の比較で差異が返されたときに、オンデマンドでファイルの同期を実行します。多くの場合は、ユーザーが作成する構成拡張が関係します。構成拡張の詳細は、「構成拡張および収集」を参照してください。

ノート:

この機能はファイル・ベースの構成拡張に対してのみ有効です。コマンドベースまたはSQL問合せベースの構成拡張の比較の結果発生した差異は、同期化できません。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。左側の「ドリフトの結果」タブをクリックします。ドリフト結果ページで、関心のあるドリフト定義をクリックします。

    比較結果ページで、左側の「構成アイテム」(「構成の差異」)リージョンに移動します。構成ツリーで、関心のあるすべての構成拡張アイテムを選択します。複数のファイルを選択でき、その場合それらすべてを同じ方向で更新することになります。

    「構成アイテム」の右側の「同期化」アイコンをクリックします。このアイコンは、構成拡張(CE)ノードにのみ、しかも同期の対象となるCEノードにのみ表示されます。

    ノート: ファイル同期化も1回かぎりの比較の結果として使用可能です。

  2. ファイルの同期化ページには、比較結果ページで選択されたファイルが表示されます。同期化できないファイルがある場合(違いがないファイルなど)、それらのファイルは同期化用に発行されません。
  3. オプションで、プレビュー機能を使用して、ファイルごとに更新の影響を表示します。眼鏡のアイコンをクリックして、更新の前後のファイルをRAW形式で表示します。
  4. 資格証明および設定セクションを次のように完了します。
    • 必要に応じてログインの資格証明を指定します。ターゲットの宛先に対するログイン・アクセス権と、更新するディレクトリに対する書込み権限が必要です。

    • 宛先ディレクトリを示す適切なラジオ・ボタンを選択します。どちらの場合も(元のディレクトリまたは別のディレクトリ)、ディレクトリに対する書込み権限が必要です。

    • 競合時の続行方法について適切なラジオ・ボタンを選択します。比較は、リポジトリからのデータを使用して実行されます。競合は、更新するファイルがターゲットで変更され、比較に使用したデータと異なる場合に発生します。この場合、続行または停止のどちらを行うかを指定します。

    • 宛先ディレクトリ(元のディレクトリまたは別のディレクトリ)の選択に関係なく、競合チェックは、元のディレクトリ内のファイルに対して常に実行されることに注意してください。

    • 必要なバックアップ・オプションを指定します(更新ターゲットが元のディレクトリの場合、デフォルトで両方が選択されます)。

      • 同期前に更新する構成のスナップショットを保存する場合、適切なチェック・ボックスを選択します(保存した構成からファイルを容易に取得できるような説明的な名前を付けます。デフォルトは汎用名のCCS同期保存スナップショットで、これはフィールドを空白にした場合も適用されます)。

      • 更新する前に、構成ファイルのバックアップ・コピーを作成する場合は、該当するチェック・ボックスを選択します。書込み権限のあるディレクトリを参照します。

      これらは相互に排他的なオプションではありません。前者では、タイムスタンプ付き収集データをOMSリポジトリに保存するのに対し、後者では、ファイルのコピーをファイル・システムに格納します。

    • 必要な場合、ファイルの同期後すぐに、宛先ターゲットの構成データの収集のリフレッシュをオンデマンドで実行します。この方法で、比較を再実行する、または構成ブラウザで構成を表示する場合、更新の影響が表示されます。いつでも手動でリフレッシュを実行することも、次のスケジュールされた収集まで待つこともできます。

      元の宛先ディレクトリが更新ターゲットの場合は、デフォルトでチェック・ボックスが選択されます。別のディレクトリを指定した場合、この場合はリフレッシュ対象がないので、チェック・ボックスは無効です。

    • 結果に問題がなければ、「同期化」をクリックします。

「ファイルの同期化」ポップアップで、リンクをクリックして同期化ジョブを追跡します。ジョブが完了したら、リフレッシュを要求したと想定して、比較を再実行して更新を検証することができます。構成ブラウザで構成拡張を開き、そこで更新を確認することもできます。

すべての構成ファイルが同期化できるわけではない

比較結果の差異ビューでは、一部のファイルは差異であっても同期化を選択できません(チェック・ボックスが無効)。次に示すような、考えられる原因がいくつかあります。

  • 宛先ファイルが書込み不可能です。

  • リソース・ファイルがありません。

  • 差分のないファイル。

  • 構成拡張の定義中、逆変換(効果的に、ファイルの解析された形式を構文ツリー構造に戻し、次に物理的な表現へとレンダリングできる機能)と呼ばれるプロセスをサポートしないパーサーにファイルが関連付けられました。すべてのパーサーが逆変換をサポートするわけではありません。

ノート: ファイルの同期化ページでは、ファイルが同期の対象であるか非対象であるかがマークされます。このページで、選択が有効かどうかを特定できます。

Oracle Enterprise Managerの比較およびドリフト管理

比較とドリフト管理には、Oracle Enterprise Manager用の新しいダッシュボード機能があります。

Enterprise Managerで比較およびドリフト管理にアクセスするには、「エンタープライズ」に移動して「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」をクリックします。

ダッシュボードについて

比較およびドリフト管理ダッシュボードでは、単一ページからドリフトされた一貫性のないターゲットにアクセスできます。

ダッシュボードには次のセクションが含まれています。

図22-3 「比較およびドリフト管理」ダッシュボード

この図は、比較およびドリフト管理ダッシュボードの新しいレイアウトを示しています。

ドリフトの概要

最新または保存済のターゲット構成を1つ以上のターゲットと比較します。使用方法の一部を次に示します。
  • 参照または保存されたターゲット構成と比較して、ターゲットの構成が変更されていないことを確認します。
  • ターゲット構成の変更によって望ましくない差異が発生した場合に通知を受け取ります。

一般的な範囲: 多数のターゲット

一貫性の概要

一貫性についてコンテナ内のターゲットを比較します。使用方法の一部を次に示します。

  • 類似したターゲット・タイプのターゲットがシステム内で同じままであることを確認します。
  • 静的または動的グループを持つターゲットが一貫していることを確認します。

一般的な範囲: 多数のターゲット

比較の概要

最新または保存済のターゲット構成を1つ以上のターゲットと比較します。使用方法の一部を次に示します。

  • 変更が疑われる問題を調査します。
  • ドリフト管理または一貫性管理で使用する前に、比較テンプレートをチューニングします。

一般的な範囲: 少数のターゲット

ターゲット・タイプ別のドリフトの結果と一貫性の結果

ターゲット・タイプ別にソートされた、様々なターゲットのドリフトと一貫性の結果を示す棒グラフ。

ライブラリ

「ライブラリ」は、作成されたドリフト定義、一貫性定義および比較テンプレートを参照する方法を提供します。

ドリフト定義の作成

ドリフト定義を作成してターゲットを選択し、選択したソースからドリフトするタイミングを確認します。

ドリフト管理比較を実行するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューで「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」をクリックします。

  2. 「ドリフトの結果」をクリックします。「ドリフトの結果」で、「定義の作成」をクリックします。

  3. 「適用可能対象」」ダイアログ・ボックスで、「ターゲット・タイプ」と「テンプレート」を選択します。たとえば、「データベース・インスタンス」および選択肢のテンプレート(この例ではデータベース・インスタンス・テンプレート)を選択します。「OK」をクリックします。

ドリフト定義ページで、次の情報を入力してください。

  • 定義名 - 名前に意味を持たせます。「構成の比較」ポップアップの情報がレプリケートされます。

  • ソース構成

    「最新の構成」または「保存された構成」を選択します。片方がもう一方のターゲットに対して比較される対象のゴールド構成です。「最新の構成」を使用する場合、ソース・ターゲットを選択します。「保存された構成」を使用する場合、適切な構成を選択します。

  • 拡張

    このセクションを拡張し、比較の追加ファクタを提供します。

    • 重大度

      オプションは次のとおりです: 「マイナー警告」、警告およびクリティカル。

    • ターゲット・プロパティ・フィルタ

      この定義を適用できるターゲットを決定する特定のターゲット・プロパティを指定できます。このようなプロパティには、オペレーティング・システム、ターゲット・ライフサイクルの状態、バージョンおよびプラットフォームがあります。この定義にターゲット・プロパティ・フィルタ、たとえば、Linux OSを指定すると、Linuxオペレーティング・システムのターゲットにのみ適用されます。

    • 説明

      ドリフト定義を説明し、可能なかぎりの詳細を提供します。この情報は、将来定義を使用する他のユーザーに情報を提供します。

    • 論理

      この比較の理由を説明します。たとえば、このコンテンツはターゲットの構成ドリフトを検出します。

    • キーワード

      このクイック・リファレンスのドリフト定義をカテゴリ化できるようにします。

情報を提供した後、これらのオプションの1つを選択します。

  • ターゲットの保存とテスト

    ターゲットが比較に関連付けられると、そのターゲットに対して適宜に比較が自動的にトリガーされます。たとえば、ターゲットの構成が変更されると、比較がトリガーされます。自動比較によって参照ターゲットと異なることが判明した場合、通知が送信され、差異はドリフト比較のすべてのレポートに表示されます。

    ターゲットを比較に関連付けるに、テスト比較を実行できます。テスト比較中に検出された構成の差異によって通知が送信されることはなく、レポートにも表示されません。テスト比較の結果を使用して、比較テンプレートが目的のアイテムのみを比較していることを確認できます。また、テスト結果は、ターゲットが参照ターゲットとどのように異なるかを事前に示すことができます。「ターゲットの保存とテスト」オプションにより、これらのテスト比較を実行できます。

    ターゲットをテストするには、「ターゲットのテスト」ページで「追加」をクリックして、比較されたターゲットを追加します。ターゲットを選択し、「テストの実行」をクリックします。これによりテスト比較がトリガーされ、生成された差異の数が表の「差分」列に表示されます。テスト比較の結果を表示するには、差異数をクリックします。比較結果に問題がなければ、ターゲットを選択して「関連付け」をクリックし、ターゲットをドリフト構成に永久に関連付けて、自動再比較、通知、レポートでのターゲットの表示を可能にします。

  • ターゲットの保存と関連付け

    入力を保存し、この比較定義を使用する自動比較をトリガーし、ドリフト定義ページの「ターゲット・アソシエーション」に移動します。

    「追加」をクリックして、この定義に関連付けるターゲットを選択します。「OK」をクリックします。アソシエーションを保存するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

  • 保存して戻る

    将来使用するために入力を保存します。保存された比較定義は、「比較およびドリフト管理」ダッシュボードの「定義ライブラリ」タブで表示できます。

    構成ドリフトが開始されたページに戻ります。たとえば、ドリフト定義ライブラリ・ページから開始した場合は、当該ページに戻ります。「概要」タブから開始した場合は、「概要」タブに戻ります。ドリフトの結果ページから開始した場合は、ドリフトの結果ページに戻ります。

  • 取消

    操作を中断します。入力は保存されません。

一貫性定義の作成

一貫性定義を作成して、システム内のターゲット・タイプを選択し、すべてのターゲットが同じ構成になっていることを確認します。

一貫性比較を実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューで「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」をクリックします。

  2. 「比較結果」をクリックします。「ドリフトの結果」で、「定義の作成」をクリックします。

  3. 場所を選択します。

    ノート:

    比較定義は、いくつかの場所から作成できます。比較定義は次の場所から作成できます。
    • 「概要」タブ

    • 「定義ライブラリ」タブ

    • 「比較テンプレート」タブ(テンプレートの選択後)

  4. ポップアップで、「ターゲット・タイプ」と「テンプレート」を選択します。たとえば、クラスタ・データベースおよび選択肢のテンプレートを選択します。テンプレートは定義したうちの1つにすることもでき、またはこの例では、クラスタ・データベース・テンプレートにすることもできます。次に、「OK」をクリックします。

  5. 一貫性定義詳細ページで、必要に応じて「定義名」を変更します。テンプレートの比較および「適用可能対象」情報がレプリケートされます。

  6. 「詳細」をクリックして、コンプライアンスに使用する情報を入力します。

    • 「コンプライアンス標準名」は一貫性定義名で使用される名前と同じです。これはコンプライアンス標準を使用しているときに検索する名前です。

    • 「ルール名」は「コンプライアンス標準名」と同じ名前です。

    • 「コンプライアンス・ルールの状態」は自動的に「本番」として考慮されます。

    • ドリフトの重大度を選択します。オプションは次のとおりです: 「マイナー警告」、警告およびクリティカル。一貫性が「クリティカル」な状態の場合、迅速に対処する必要があります。たとえば、データベースのスペースがとても少なくなってきている場合、クラッシュする前に対処する必要があります。

    • ターゲット・プロパティ・フィルタ

      コンプライアンス標準に関連してこの定義がどのターゲットに対して作用するかを決定する具体的なターゲット・プロパティを指定できます。このようなプロパティには、オペレーティング・システム、ターゲット・ライフサイクルの状態、バージョンおよびプラットフォームがあります。この定義にターゲット・プロパティ・フィルタ、たとえば、Linux OSを指定すると、Linuxオペレーティング・システムのターゲットにのみ適用されます。

    • 説明

      一貫性定義を説明し、可能なかぎりの詳細を提供します。この情報は、将来定義を使用する他のユーザーに情報を提供します。

    • 論理

      この比較の理由を説明します。たとえば、このコンテンツはシステムの構成一貫性を検出します。

    • キーワード

      クイック・リファレンスのために、この構成定義をカテゴリ化できるようにします。

  7. 一貫性比較の場合、各メンバー・ターゲット・タイプの1つのターゲットが参照ターゲットとして選択されます。他のすべてのメンバーは、同じターゲット・タイプの参照ターゲットと比較されます。

    ノート: 同じタイプのメンバーはすべて同じである必要があるため、参照ターゲットとしてどのターゲットが選択されているかは問題になりません。ただし、特定のターゲットを参照ターゲットとして選択する場合は、ターゲットを関連付ける際に「参照ターゲット」で「編集」アイコンをクリックするか、1回の比較を作成する際に「参照ターゲット」ボタンをクリックします。これにより、メンバー・ターゲット・タイプごとに独自の参照ターゲットを選択できます。

    情報を提供した後、これらのオプションの1つを選択します。

    • ターゲットの保存とテスト

      メンバーをシステム内の参照メンバーと比較する比較定義を保存します。次に、テスト比較を実行して、比較テンプレートが目的の属性のみを比較することを確認します。

      結果をレビューするには、「差分」列の数値をクリックします。比較結果ページが表示されます。

    • ターゲットの保存と関連付け

      入力を保存し、一貫性定義ページの「ターゲット・アソシエーション」に移動します。「追加」をクリックし、この定義に関連付けるシステムを選択します。「OK」をクリックします。

      ターゲットが比較に関連付けられると、ターゲットに対して適宜に比較が自動的にトリガーされます。たとえば、ターゲット構成が変更されると、比較がトリガーされます。自動比較によって参照ターゲットと異なることが判明した場合、通知が送信され、差異は一貫性比較のすべてのレポートに表示されます。

    • 保存して戻る

      将来使用するために入力を保存します。比較ダッシュボードに戻ります。

    • 取消

      操作を中断します。入力は保存されません。

1回の比較の作成

1回の比較を作成して、ターゲット構成間の差異を即時に表示します。1回かぎりの比較がドリフトおよび一貫性の比較と異なる点は、後から確認するために結果を保存する場合であっても、比較が1回しか評価されない点です。

1回の比較を実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。

  2. 「1回の比較の結果」をクリックします。

  3. 「比較の作成」をクリックします。

  4. 「基本」比較または「拡張」比較を選択します。

    • 基本の1回かぎりの比較は2つ以上のターゲット間の単純な比較です。フィールドは次のとおりです。

      • 参照ターゲット(現在)

        比較が作成される対象のターゲット。

      • 比較テンプレート

        比較に使用されるテンプレートまたはパターン。このテンプレートにはプロパティ設定、構成アイテムの一致のためのルール、構成アイテムを含めるか除外するルールを含めることができます。

    • 詳細な1回かぎりの比較は基本の1回かぎりの比較より多くのオプションを提供します。たとえば、保存された構成を使用してシステム内で一貫性の比較を実行できます。

      フィールドは次のとおりです。

      • 参照ターゲット(現在)

        比較が作成される対象のターゲット。ターゲットを比較する際にこのオプションを使用します。ターゲットのリストは2,000に制限されていることに注意してください。「検索」オプションを使用してターゲットのリストを制限します。

      • 参照ターゲット(保存済)

        以前に作成された構成で、比較の基本として使用される構成です。ターゲットをゴールド構成と比較する際にこのオプションを使用します。

      • 一貫性ターゲット・タイプ(システム使用)

        システムを比較する際には、システムのタイプ(たとえば、クラスタ・データベースまたはデータベース・システム)を入力します。

        システム内のターゲットの一貫性をテストするためにこのオプションを使用します。すべてのクラスタ・メンバーが保存済の同じ構成を持つことに注意してください。たとえば、クラスタ・データベース内のすべての構成データベース・パラメータが同じであるかを判定できます。

      • 比較テンプレート

        厳密なテストを完了したテンプレートを選択するか、この1回かぎりの比較を使用し、必要な内容のみを比較するよう比較テンプレートを微調整します。

        既存のテンプレートの例として、ユーザーが作成したテンプレートまたはOracleが提供するテンプレートがあります。テンプレートを提供しない場合、参照ターゲットおよび比較ターゲットのフィールド間で1対1で比較されます。

  5. 比較するターゲットを選択するには「追加」、保存された構成を選択するには「保存済の追加」をクリックします。同じターゲット・タイプのターゲットのみ比較できることに注意してください。

    追加するターゲットが多いほど、比較操作が完了するのに時間がかかることに注意してください。

    ターゲットを追加した後に、ターゲットの数を減らすことにした場合、「ターゲット」メニューで、削除するターゲットをハイライト表示して「削除」をクリックします。

  6. 「OK」をクリックします。比較はすぐに開始され、結果が比較結果ページに表示されます。

    選択したオプションに応じて、結果が表示されるまでしばらくかかる可能性があります。Enterprise Managerの「リフレッシュ」ボタンをクリックすると、比較が完了して「進行中」アイコンが非表示になります。「比較結果」の名前の横にある「i」アイコンをクリックして、比較に選択されたオプションをリストします。

定義ライブラリの管理

すべてのドリフトおよび一貫性定義のリポジトリである定義ライブラリから、管理タスクを実行します。

定義ライブラリにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。

  2. 「定義ライブラリ」をクリックします。

「定義ライブラリ」から、次のタスクにアクセスできます。

  • 新しい定義を作成します。

  • 既存の定義の編集

  • 定義に対するテストの実行

  • 定義を検索します。

  • ターゲットまたはグループの定義への関連付け(テスト関連付けページでテスト結果を確認した後、関連付けを実行)

  • 定義を削除する。

  • 定義をインポートおよびエクスポートします。

比較テンプレートの管理

「比較テンプレート」画面から、管理タスクを実行します。

「比較テンプレート」画面にアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「比較およびドリフト管理」を選択します。

  2. 「比較テンプレート」をクリックします。

「比較テンプレート」から、次のタスクにアクセスできます。

  • 新規比較テンプレートを作成します。

  • 既存の比較テンプレートを類似作成します。既存の比較テンプレートの構成がインポートされます。

  • 既存の比較テンプレートを編集します。

  • 比較テンプレートを検索します。

  • 比較テンプレートを比較します。

  • 比較テンプレートを削除します。

  • 比較テンプレートをインポートおよびエクスポートします。