構成ブラウザ

単一の管理対象エンティティの構成データを表示するには、構成ブラウザを使用します。構成データの内容は次のとおりです。

  • 構成アイテムとプロパティ

  • すべてのシステム・メンバーとその構成データ、およびシステム構成データ

  • システムおよびターゲットの関係(即時、メンバー所属先、使用、使用者など)

  • 構成拡張収集データ

ブラウザ・ウィンドウは左右のペインで構成されています。左ペインはツリー階層です。右ペインには、表に情報が表示されたタブがあります。ツリー内を移動すると、選択されているもののコンテンツが右ペインに表示されます。選択内容に応じて、プロパティと値、関係、システムとそのメンバーの階層構造、ファイル・コンテンツなどのデータが、解析された形式とRAWテキスト形式の両方で含まれるタブが表示されます。

ブラウザで構成を表示しながら、複数あるアクションのいずれかを実行できます。これらのアクションは、タブの上にある「アクション」メニューから実行できます。左ペインのツリー階層にも使用可能なコンテキスト・メニューがあります。

この項の内容は次のとおりです。

構成データの表示

構成ブラウザによって、ターゲットの最新または保存済の構成データを表示できます。構成データの表示中に、比較や履歴などの構成機能にアクセスできます。

  1. 「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
  2. 返されたターゲットの表の、目的のターゲットの行で右クリックします。
  3. ポップアップ・メニューで、「構成」を選択し、「最新収集」または「保存済」を選択します。保存済の構成の場合、保存済構成の表で参照する構成を選択し、「表示」をクリックします。ブラウザが開き、選択したターゲットの(最新または保存済の)構成データが表示されます。

    これらの選択(「最新収集」および「保存済」)は、左上隅に表示されるターゲットのホームページの「構成」メニューで使用でき、通常、ホストやWebキャッシュなどのターゲット・タイプの名前を取得することに注意してください。

  4. ターゲット・タイプによってブラウザの表示は異なります。
    • 標準のターゲットの場合、左側のツリー階層の最上部にターゲット・ノードが表示され、その下に構成アイテム・カテゴリとネストした構成アイテムが表示されます。ターゲット・ノードを選択すると、右側のタブにターゲットのプロパティと様々な関係(即時、メンバー所属先、使用、使用者)が表示されます。即時の関係は、方向(ソースおよび宛先)を示します。このため、たとえばデータベースのソース・ターゲット・タイプには、ホストの宛先ターゲット・タイプとの即時の関係(ホストされる)があります。

      左側のツリーを移動すると、右側のタブはツリーで選択されたものになり、表の行に選択されたもののプロパティと値が表示されます。たとえば、ターゲット・タイプがホストで、左側のツリーで「ハードウェア」を選択すると、右側のタブがハードウェアになり、表の行にホスト名、ドメイン、ベンダー名などの値が表示されます。表の表示が変更されたときは、右下隅を参照して、表に含まれる行数を確認します。複数行の表では、検索フィルタを使用して特定のプロパティおよび値へドリルダウンします。必要に応じて検索フィルタを追加します。

    • ターゲット・タイプがシステムの場合、左側のツリー階層には次のものが表示されます。

      • 最上位レベルにルート・ターゲット

      • ルート・ターゲットに関連付けられている構成アイテムごとに、1レベル下にネストした1つのノード

      • メンバー・タイプごとに、ネストしたノードと同じレベルの1つのフォルダ

      • メンバー・フォルダ下のメンバー・タイプ内のメンバーごとに1つのノード

      ルート・ターゲットを選択すると、右側のタブにターゲットのプロパティ、システム・トポロジ表および様々な関係(即時、メンバー所属先、使用、使用者)が表示されます。左側のツリーで構成アイテムを選択すると、右側のタブにアイテムのプロパティと値が表示されます。これには、ルート・ターゲットに関連付けられている構成アイテムのみが該当することに注意してください。左側でメンバー・ターゲットを選択すると、右側のタブにメンバー・ターゲットのプロパティが表示されます。ただし、ターゲットの構成データは表示されないことに注意してください。

      メンバー・ターゲットの構成データを確認するには、メンバーを右クリックし、「最新の構成」を選択する必要があります。ブラウザの表示が、標準ターゲットと同じになります。左側のツリー階層の上にブレッドクラムがあり、システム・ビューに戻ることができます。その後、メンバー構成を保存すると、構成データへのリンクが「保存された構成」に変わります。

    • 左側のツリー内の構成拡張ファイルを選択します。右側の表の個別のタブに、ファイルの解析済ビューおよびRAWテキスト・ビューが表示されます。

  5. ターゲットのすべてのメンバーの構成詳細を表示するには、「構成レポート」をクリックします。これにより、すべての構成詳細が、ダウンロード可能なzipファイルにエクスポートされます。XLSファイルを抽出して、メンバーのすべての構成詳細を表示します。
  6. (オプション)この構成のスナップショットを保存する場合、タブの上の「アクション」ドロップダウン・メニューで、「最新を保存」を選択します。表示されたダイアログで、構成を区別するための説明を入力し、「ジョブの発行」をクリックします。「OK」をクリックして、ダイアログを終了します。保存操作は、ターゲット・ツリー・ノードを選択して右クリックで表示されるメニューからも行えます。構成を保存すると、選択されたターゲットのすべての構成と関係データが保存されます。すべてのメンバー・ターゲットの関係と構成データも保存されます。
  7. 「アクション」メニューの他のオプションは次のとおりです。
    • ホームページに戻る - 選択したターゲットのホームページに戻ります。

    • エクスポート - ファイルの場所を参照し、構成をCSVファイルに保存できるダイアログが開きます。

    • トポロジ - 表示されたターゲットの関係を示す構成トポロジ・ビューアが開きます。

    • 比較 - 表示されたターゲットの構成が、他の構成と比較する構成として事前選択される、比較のワークフロー・ページが表示されます。

    • 検索 - 表示されたターゲットが検索オブジェクトである、構成検索ページが表示されます。

    • 履歴 - 表示されたターゲットの構成の履歴ページが表示されます。

    • リフレッシュ - 表示されたターゲットの構成データの収集およびブラウザのツリー階層の後続のリフレッシュをトリガーします。最新の構成(最新の収集)を表示している場合のみ適用可能です。コンポジット・ターゲットに対する手動リフレッシュは、ターゲット自身にのみ適用され、メンバーには適用されないことに注意してください。

保存済の構成の処理

保存された構成は、今後の参照用に保存されたデータを収集したときのスナップショットです。保存されたデータを表示することも、比較の基準として使用することもできます。

標準の構成もコンポジット構成も保存できます。構成を保存すると、選択されたターゲットとすべてのメンバー・ターゲットのすべての構成アイテムと関係データが保存されます。

構成を保存するには、様々な方法があることに注意してください。

  • すべてのターゲットの表が表示されているときにターゲットを右クリックし、「構成」を選択して「保存」を選択します。

  • 直近に収集されたターゲットの構成が構成ブラウザに表示されているときに、「アクション」ドロップダウン・メニューから「最新を保存」を選択します。

保存(特に、システムまたはグループを含む場合)には数分かかることがあります。このため、パフォーマンス上の理由から、保存アクションでは、非同期に行われるジョブが発行されます。ジョブのステータスをチェックするには、次のようにします。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」「アクティビティ」の順に選択します。

  2. 「拡張検索」をクリックして、次の基準を指定します。

    • 「ジョブ・タイプ」をECM保存(または「最新を保存」)に設定します。

    • 「ターゲット・タイプ」を「ターゲットなし」に設定します。

  3. 「実行」をクリックします。

  4. 保存の詳細について検索結果をドリルダウンします。

保存済の構成を比較するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「保存済」を選択します。

  2. 保存済構成の表で、参照する構成を選択し、「表示」をクリックします。

  3. 次のデータのカテゴリが表示されるようツリー階層を移動します。

    • 管理対象エンティティ、構成アイテム、これらのプロパティおよび関係

    • システム構造

    • 構成拡張収集

保存済構成を構成ブラウザに表示することもできます。ターゲット・ツリー・ノードを右クリックし、「構成」を選択して「保存済」を選択します。

保存済の構成を比較するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「保存済」を選択します。

  2. 保存済構成の表で、比較する構成を選択し、「比較」をクリックします。

  3. 選択した構成は、比較のワークフローで最初の構成になります。比較の設定プロセスを続行します。

構成をエクスポートするには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「保存済」を選択します。
  2. 「エクスポート」をクリックし、エクスポート・ダイアログの指示に従い、結果をZIPファイルに保存します。単一のターゲットの場合、エクスポート・ダイアログにより、ターゲットの構成アイテムおよび直接の関連の詳細が特定され、データがzipファイルにパッケージ化されます。

または、構成がすでに存在する場合は、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「保存済」を選択します。
  2. 構成を選択して、「表示」をクリックします。
  3. 「構成レポート」を選択して、「エクスポート」をクリックします。

以前にエクスポートした構成をインポートするには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「保存済」を選択します。
  2. 「インポート」ボタンをクリックします。
  3. 開いたダイアログで、エクスポートした構成データの場所を参照し、「インポート」をクリックします。

    リフレッシュすると、インポートした構成が保存済構成の表に表示されます。

インベントリと使用状況の詳細の処理

「インベントリと使用状況の詳細」ページでは、次のことができます。

  • エンタープライズ・ベースのホスト、データベース・インストレーションおよびFusion Middlewareインストレーションなどのデプロイ、または特定のターゲットのインベントリ・サマリーを表示します。

  • 異なるディメンションのコンテキストでインベントリ・サマリーを表示します。たとえばホストのインベントリ・サマリーの場合は、プラットフォーム、ベンダーまたはOSのバージョンごとに表示できます。

  • インベントリ詳細の複数レベルをドリルダウンします。

  • タイムラインに沿ってグラフ化されているインベントリ数の傾向を参照します。グラフ・バーはビューの選択に一致するよう色分けされています。

  • ロールアップ・オプションのインベントリ・データを色分けした割合別にブレークダウンするには、円グラフに切り替えます。

  • ホスト(OSパッチ)とデータベース(適用されているパッチ)の場合、パッチ・インジケータをクリックしてパッチの詳細にリンクします。

  • 選択内容を繰り返し修正し、新しい選択内容に基づいてグラフと詳細をリフレッシュします。

  • デプロイメントと詳細の表をCSVファイルにエクスポートします。

インベントリと使用状況の詳細を表示するには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「インベントリと使用状況の詳細」を選択します。

    また、グリッド・サマリー・ページの「インベントリおよび使用状況」リージョンの「詳細を表示」をクリックすることもできます。

  2. 調査するエンティティを選択し、ロールアップ・オプションを選択します。たとえば、プラットフォームごとにロールアップされたすべてのデプロイ済ホストを表示します。選択時にページが自動的にリフレッシュされることに注意してください。
  3. パッチ更新については、「はい」をクリックして、パッチの詳細を表示します。
  4. ラジオ・ボタンを選択して、インベントリ・グラフの表示方法を指定します。
    • トレンド・グラフにはタイムラインに沿ってインベントリ数が表示されます。虫眼鏡アイコンを使用して、ビューをズームします。グラフの下の水平スクロール・バーをスライドして、日付範囲を調整できます。

    • 円グラフには、選択したロールアップ・オプションのインベントリ・データがパーセント別に目立つように色分けされています。

  5. 「表ビュー」をクリックし、トレンド・グラフを表形式に変換します。表を閉じると、グラフ表示に戻ります。
  6. デプロイ表内の1つ以上の行を選択し、「詳細の表示」ボタンをクリックし、選択した行に基づいてグラフおよび詳細表をリフレッシュします。
  7. 最上位表の任意の行に、最大数に占めるパーセントを表す数の横にカウント・バーがあります。たとえば、プラットフォームのホストの最大数が4である場合、2つのプラットフォーム上に表されるホストのバーの長さは半分になります。バーをクリックすると、詳細表および行のグラフがリフレッシュされます。

マスター(デプロイ)表または詳細表はエクスポートできます。いずれの場合も、「エクスポート」ボタンをクリックするとダイアログが開き、ファイルの場所に移動し、表をCSVファイルとして保存できます。

ノート:

共有Oracleホーム・デプロイメントでは、インベントリの場所は/scratch/myCentralInventoryです。Oracleホーム内のこのインベントリの場所は、attachHomeスクリプトを実行するために他のすべてのホストによって使用されます。

Oracleホーム内のoraInst.locファイルは、このインベントリの場所を指しています。このインベントリの場所がすべての宛先ホストでローカルに使用できることを確認します。そうしないと、必要に応じてこの場所が作成されます。同じOracleホームを使用するすべてのホストは同じインベントリの場所も使用するため、一貫性があります。