Oracleホームの統合
EM CLIのattach_homeフラグを使用して、同じホストの異なるOracleホームから実行されているデータベースのホームをマージできるようになりました。2つのホームに同じバージョンのゴールド・イメージがパッチ適用されている場合は、2番目のOracleホームを以前にデプロイされたOracleホームにマージできます。
ノート:
既存のコンテナ・データベースを使用することで、より高いパッチ・レベルのパッチをPDBターゲットに適用することもできます。この場合は、ATTACH_CDB操作を実行する必要があり、ソフトウェア・デプロイとCDBデプロイの操作をスキップする必要があります。ユーザーは、
attach_home=true
フラグを渡して、同じゴールド・イメージ・バージョンを使用したOracleホームがすでにデプロイされている場所を入力ファイル内のOracleホームの場所に指定できます。これにより、実際のデプロイメントがスキップされ、必要な系統が新しいOracleホームに追加されます。emcli db_software_maintenance
-performOperation
-name="Deploy Home"
-purpose="DEPLOY_DB_SOFTWARE"
-target_type=oracle_database -target_list=db1916
-normal_credential="NORMAL:SYSMAN" -privilege_credential="ROOT:SYSMAN"
-input_file="data:/scratch/deploy_OH.prop" -attach_home=true
attach_home=true
フラグが正常に実行されるようにするために、データベースをOracleホームから移動する前に2つの検証が実行されます。
- ユーザーが
attach_home=true
フラグを指定したが、デプロイされているバージョンがOracleホーム間で一致しない場合、デプロイメントは実行されず、指定された場所に異なるバージョンがデプロイされています。同じバージョンのイメージがデプロイされている場合に統合できますというメッセージが表示されます。 - フリート管理を使用してデプロイされたOracleホームがない場所に対して、ユーザーが
attach_home=true
フラグを指定した場合、デプロイメントは実行されず、指定された場所に同じバージョンがデプロイされているホームがある場合に統合できますというメッセージが表示されます。
Oracleホームを再編成すると、場所(同じホスト)およびバージョン(同じゴールド・イメージ)に応じてデータベースをグループ化するために役立ちます。attach_home=true
フラグを使用してOracleホームを統合すると、ホスト全体でのパッチの適用方法を簡略化し、すべてのデータベースを最も効率的に最新の状態に保つことができます。ホスト内のデータベースを統合すると、空き領域も確保されます。データベースが共通のOracleホームにマージされたら、Oracleホームのクリーン・アップEM CLI文字列を使用して空のOracleホームをクリーン・アップできます。詳細は、「クリーン・アップ操作」を参照してください。