パッチ管理の概要

現在のパッチ適用の課題

Enterprise Managerフリート・メンテナンスのパッチ適用について説明する前に、現時点でデータベースへのパッチ適用に使用する可能性のある一部のツール、その他のOracleソフトウェアおよびそれらのツールを使用しているときに直面する課題について簡単に確認します。

表16-1 現在のパッチ管理ツールおよび課題

方法 説明 課題
OPatch Oracle Database、管理エージェント、SOAなどのOracle製品とともにインストールされるOracle固有のツール。
  • 公開するパッチの特定が難しい
  • 一度に1つのOracleホームにしかパッチを適用できない
  • パッチ適用前およびパッチ適用後のスクリプト処理に対して提供されるサポートに制限がある
カスタム・スクリプト OPatch、SQLPlusなどに基づいて開発されたユーザー作成のスクリプト。
  • 公開するパッチの特定が難しい
  • 単一サーバーでのみ使用可能
  • 新しいバージョンおよび構成のニーズを満たすのにかなりの保守オーバーヘッドが必要

フリート・メンテナンスは、停止時間を最小限に抑えるか停止時間なしで最大限の使いやすさを実現するパッチ適用ソリューションによって、これらの課題に対応します。フリート・メンテナンスには、次の利点があります:

  • MOSとの(オンライン/オフライン)統合による自動パッチ推奨の受信

    ノート:

    Enterprise Managerは、MOSにデータをアップロードすることなく、最新の更新を取得するためにのみMOSを使用します。
  • 完全なエンドツーエンドのパッチ適用ワークフロー
  • 対象の環境に適用できるパッチを簡単に確認可能
  • 潜在的な脆弱性に関するインサイトを1箇所で提供
  • 新しいパッチ推奨の結果として、影響を受けるターゲットおよび影響を受けるターゲットに対する推奨アクションを確認
  • ターゲットのパッチ分析に手動評価が不要
  • 更新またはアップグレードのサイクル全体を完了するのに役立つ、スマートで直感的なユーザー・インタフェース
  • 事前チェックの組込みライブラリによる信頼性と診断の向上
  • 同じメンテナンス・ウィンドウでの前処理/後処理カスタム・スクリプトの組込み
  • インテリジェントなユーザー・インタフェースで、すべてのステップで操作を追跡して支援し、実用的なインサイトを提供
  • EM CLI、REST APIおよびユーザー・インタフェースを使用したパッチ適用操作の実行