失敗した更新操作のロールバック
単一インスタンスまたはRACデータベースの更新操作が失敗した場合は、次のステップを使用して初期状態へのロールバックを実行します。
失敗した更新操作のロールバック
失敗した更新のロールバックの実行を検討する前に、更新プロシージャが成功したか失敗したかを確認します。「更新プロシージャの追跡、修正および再開」の手順に従って、UIを介して検証できます。
失敗した更新操作をロールバックするには、次のEM CLIコマンドを使用します:
emcli db_software_maintenance
-performOperation -name="Rollback failed DB update"
-description="Rollback DB"
-purpose=<ROLLBACK_DB|ROLLBACK_RACDB>
-target_list=<DB name>
-target_type=<DB type>
-normal_credential=<HOST_CRED>:<CRED_OWNER>
-privilege_credential=<HOST_ROOT_CRED>:<CRED_OWNER>
-force=true
purpose
: フリート操作によって実行できる次の標準の目的があります。ROLLBACK_DB
ROLLBACK_RACDB
target_type
: この操作の対象となるターゲットのタイプ(「rac_database」または「oracle_database」)。target_list
: これはパッチを適用する必要があるターゲットのカンマ区切りのリストです。normal_credential
: <Named Credential: Credential Owner>という形式で入力する必要があります。次に各要素の説明を示します。- <Named Credential>: 新しいOracleホームがデプロイされるホストの名前付き資格証明。
- <Credential Owner>: この名前付き資格証明を所有するEnterprise Managerユーザー。
privilege_credential
: これは<Named Credential: Credential Owner>という形式で入力する必要があります。ここで、- <Named Credential>: 新しいOracleホームがデプロイされるホストの名前付き資格証明。
- <Credential Owner>: この名前付き資格証明を所有するEnterprise Managerユーザー。
これらの資格証明は、スクリプトをルートとして実行するために使用されます。
force
: これは、ロールバックが必要な失敗した更新ケースの必須パラメータです。
例
これは、失敗した更新のロールバック操作のサンプル・コードです:emcli db_software_maintenance
-performOperation
-name="Rollback RAC DB"
-purpose=ROLLBACK_RACDB
-target_type=oracle_database
-target_list="ORCLTDE.abc.example.com"
-normal_credential="NC_HOST_CREDS:SYSMAN"
-privilege_credential="HOST_PRIV:SYSMAN"
-force=true
パッチ適用ステップの前またはパッチ適用ステップ内で失敗したPDBの再配置および更新では、更新が行われないため、実行するアクションはありません。パッチ適用ステップの後に障害が発生した場合は、ロールバックが必要です。「ロールバック操作」で説明されているステップに従います。
更新が成功し、ロールバックを実行する場合は、「ロールバック操作」で説明されているロールバック・ステップを使用します。