アップグレードの一般的な既知の問題

この項では、Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5へのアップグレードに関連する問題について説明します。

SYSMANユーザー・アカウント・パスワードの作成

SYSMANアカウント・パスワードは文字で始まる必要があります。大文字または小文字、数字および$、#、_などの文字のみ使用できます。

有効なパスワードの例:

Yourpw1, oracle_User

無効なパスワードの例:

Welcome!, 123oracle, #Oracle

(Oracle Bug#22879000)

管理エージェントの更新後、Oracle Homeデータが正しく収集されない

Oracle Homeデータが、ゴールド・イメージとしてデプロイされた管理エージェント用に正しく収集されず、プラグインまたはパッチが適用された後にゴールド・イメージ構成と一致しなくなる場合があります。

Oracle Homeコレクションを手動で実行するか、Oracle Homeコレクションが自動で実行されるまで待つことによって問題に対処できます。

(Oracle Bug#21757085)

Enterprise Managerの前のバージョンからアップグレードした後、透過的データ暗号化ページが使用できない

Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)またはEnterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)のいずれかからEnterprise Managerリリース13cにアップグレードした後、ターゲット・データベースでは「セキュリティ」メニューにあるTransparent Data Encryption (TDE)機能を表示またはアクセスできなくなります(特に、バージョン11.1.0.7)。

透過的データ暗号化ホーム・ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. Oracleデータベース・ページから、Oracleデータベースのホーム・ページの「セキュリティ」を選択してセキュリティ・ホーム・ページにナビゲートします。

  2. 「セキュリティ」メニューで、「ホーム」を選択します。

  3. 「セキュリティ」のホーム・ページで、「暗号化、リダクションおよびマスキング」セクションにスクロール・ダウンします。

    このセクションでは、透過的データ暗号化に関する上位レベルの情報が得られます(キーストアが事前構成済の場合)。

  4. キーストアが構成されていない場合、「Oracle Advanced Security」セクションでホーム・アイコンをクリックしてTDEのホーム・ページにナビゲートします。

    TDEのホーム・ページが表示されます。

この問題は主としてターゲット・データベースのバージョン11.1.0.7で発生します。

(Oracle Bug#22231728)

13.4 RU10から13.5へのサイレント・アップグレードでアップグレードを取り消せない

サイレント・モードでEnterprise Manager 13cリリース4更新10 (13.4 RU10)からEnterprise Manager 13cリリース5にアップグレードする場合、現在、前提条件が完全に満たされていない場合にアップグレードを取り消すか中断するかのオプションはありません。

(バグ: 32617255)

Weblogic 14ターゲットの監視のみのサポート

Enterprise Manager 13.5では、Weblogic FMW1411およびFMW1412ターゲットは監視のためにのみ検出されます。

(バグ: 32458835)

EMPREREQKIT_PROPERTY_FILEを使用したEnterprise Manager 13.5へのサイレント・アップグレードで実行エラーが発生する

EMPREREQ_KIT=trueパラメータを使用してEnterprise Manager 13.5へのサイレント・アップグレードを実行し、レスポンス・ファイルをEMPREREQKIT_PROPERTY_FILE=<response_file_path>で渡そうとすると、次のエラーが発生します: ERROR: Installer execution failed (1)。エラーが生成されるのは、Enterprise Manager 13.5でEMPREREQKIT_PROPERTY_FILEオプションが非推奨であるためです。かわりに、responseFileオプションのみを使用してください。詳細は、Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドサイレント・モード(コマンド・プロンプト)でのEM前提条件キットの実行を参照してください。

(バグ: 31890734)

EMPREREQ_KIT=TRUEで、アップグレード用のUIに既存のOMSホームが表示されない

アップグレード時のグラフィカル・インタフェースを使用したEM前提条件キットの実行(EMPREREQ_KIT=TRUEを使用)はサポートされていません。次の2つの代替方法が使用できます。
  • サイレント・モードでスタンドアロンのEMPREREQ_KITアップグレードを実行します。詳細は、Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドサイレント・モード(コマンド・プロンプト)でのEM前提条件キットの実行を参照してください。
  • Enterprise Manager 13.5アップグレードのエンドツーエンド・ドライ・ランを、「前提条件のチェック」部分に達するまで実行してから終了します。
(バグ: 32689178)

INSTALL_SWONLY_WITH_PLUGINSを使用して更新したEnterprise Manager 13.5が失敗する

INSTALL_SWONLY_WITH_PLUGINS=trueパラメータを使用してEnterprise Manager 13.5へのアップグレードを実行しようとすると、次のエラーが発生します: Invalid variable(s): INSTALL_SWONLY_WITH_PLUGINS ERROR: Installer execution failed (1)。エラーが生成されるのは、Enterprise Manager 13.5では、コマンドラインでINSTALL_SWONLY_WITH_PLUGINSパラメータを渡す必要がなくなったためです。この内部パラメータはデフォルトでTRUEに設定されます。詳細は、Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドソフトウェアのみのインストールを使用してプラグインとともにEnterprise Manager Systemをインストールして後で構成を参照してください。

(バグ: 32222992)

Oracle Analytic Server (OAS)がOracle Database 21cをサポートしていない

レポート・フレームワークを構成する場合、Oracle Analytic Server (OAS)はまだOracle Database 21cをサポートしていないことに注意してください。詳細は、Oracle Analytics Serverの管理動作保証 - サポートされているデータ・ソースを参照してください。

SYSMANスキーマはEnterprise Managerで排他的に使用する必要がある

SYSMANスキーマは、Enterprise Managerで排他的に使用する必要があります。次のオブジェクトがSYSMANスキーマの下に手動で作成されていないことを確認します。
  • DBリンクを介してSYSMANに手動で作成されたビュー
  • 名前の組合せでユーザーが作成した表: <<Table Name>_E、<<Table Name>

    例: EXYZ_KTABLEおよびEXYZ_KTABLE_E

そのようなオブジェクトが作成された場合は、アップグレードの前に削除します。

(バグ: 32088634)

2番目のOMSノードが停止すると、最初のOMSノードのアップグレード時にMDSスキーマの作成が失敗する

emctl stop OMSコマンドを使用して2番目のOMS (OMSの追加)を停止すると、最初のOMSのアップグレード中にMDSスキーマの作成がエラー(java.sql.SQLSyntaxErrorException: ORA-01940: cannot drop a user that is currently connected)で失敗します。Enterprise Manager 13.5のアップグレード中にこのエラーを回避するには、追加のOMSノードをアップグレードするために、必ずemctl stop OMS -allオプションを指定してOMSを停止してください。

(バグ: 32573195)