4 プラグインを含むソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerのインストール
この章では、Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
ノート:
-
Enterprise Manager Cloud Controlを本番環境にインストールする場合は、拡張インストールまたはプラグインを含むソフトウェアのみのインストールのインストール・タイプを使用します。プラグインを含むソフトウェアのみのインストールのインストール・タイプは、必要に応じてインストールをカスタマイズできるカスタムおよび拡張構成オプションを提供します。
- SYS以外のユーザー: Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、インストール、パッチ適用およびプラグインのデプロイ中に、SYS以外の管理ユーザーでOracle Enterprise Managerを構成できます。組織はSYSデータベース・ユーザーなどの権限資格証明をロックしてそれらのアクティビティを実行し続けるため、SYS以外のユーザーを使用することで、Enterprise Manager管理者はこれらのタスクに別のユーザー(管理ユーザー)を使用できます。
-
SSLサポート: Enterprise Manager 13cリリース5更新8 (13.5.0.8)以降、SSL構成がサポートされています。リポジトリ・データベースが一方向または双方向のSSL認証で構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをグラフィック・モードまたはサイレント・モードでのみ構成するときに、SSL対応のリポジトリ・データベースに対してEnterprise Managerを構成できます。PKCS12は、SSL構成でサポートされるウォレット・ファイル形式です。
-
OCFS2を含むすべての汎用ファイル・システムを、Enterprise Manager Cloud Control 13cソフトウェア・バイナリおよびOMSインスタンス・ホーム・ファイル(
gc_inst
の構成ファイル)の格納に使用できます。ただし、OCFSは汎用ファイル・システムとみなさないため、このような用途での使用は考慮されていません。
警告:
Enterprise Manager Cloud Control 13cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。
プラグインを含むソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerのインストールの概要
Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、既存の動作保証済Oracle Databaseで動作するよう後で構成できます。この方式では、インストール・プロセスを主にインストール・フェーズと構成フェーズの2つのフェーズに分割できます。当然のことながら、インストール・フェーズは、バイナリのコピーのみなので、構成フェーズに比べて時間はかかりません。この方式により、時間と優先度に従ってインストールを計画できます。
インストール・フェーズの実行中、インストーラを起動してOracleホームを作成し、次のようにインストールします。
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Oracle WebLogic Server 12cリリース2 (12.2.1.4.0)をインストールします。
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Java Development Kit (JDK) 1.8.0_261をインストールします。
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Oracle Management Service 13cリリース5をインストールします。
-
指定したエージェント・ベース・ディレクトリ(ミドルウェア・ホーム外)にOracle Management Agent 13cリリース5をインストールします。
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Oracle JRF 12cリリース2 (12.2.1.4.0)をインストールします。
-
Oracle Web Tier 12cリリース2 (12.2.1.4.0)をインストールします。
構成フェーズの実行中、構成スクリプトを起動して、次の手順を実行します。
-
GCDomain
と呼ばれるOracle WebLogicドメインを作成します。このWebLogicドメインでは、デフォルトのユーザー・アカウントweblogic
が管理ユーザーとして使用されます。これは、必要に応じてインストーラで変更することもできます。 -
nodemanager
と呼ばれるノード・マネージャのユーザー・アカウントを作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。ノート:
Microsoft Windowsでは、ノード・マネージャ・サービスは作成されません。これは予測されている動作です。
-
Oracle Management Service 13
c
に関連するすべての構成の詳細を格納するには、ミドルウェア・ホーム外にOracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所(gc_inst)を構成します。たとえば、ミドルウェア・ホームが
/u01/software/em13c/oraclehome
の場合、インスタンス・ベースの場所は/u01/software/em13c/gc_inst
です。 -
既存の動作保証済Oracle DatabaseのOracle Management Repositoryを構成します。データベース・インスタンスがオラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成される場合、このステップは省略されます。
ノート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新8 (13.5.0.8)以降、SSL構成がサポートされています。リポジトリ・データベースが一方向または双方向のSSL認証で構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをグラフィック・モードまたはサイレント・モードでのみ構成するときに、SSL対応のリポジトリ・データベースに対してEnterprise Managerを構成できます。PKCS12は、SSL構成でサポートされるウォレット・ファイル形式です。
-
プラグイン・ディレクトリを作成し、次のデフォルトのプラグインをインストールします。
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Oracle Databaseプラグイン
-
Oracle Fusion Middlewareプラグイン
ノート:
13cリリース1以降、Oracle Fusion Middlewareプラグイン・デプロイメントの一部として、デフォルトでJava仮想マシン診断(JVMD)エンジンが1つOMSにインストールされるようになりました。デプロイする追加OMSごとに、そのOMSとともにデフォルトで1つのJVMDエンジンが提供されます。
JVMDを使用すると、管理者は本番環境でJavaアプリケーションのパフォーマンスの問題を診断できます。問題を再現する必要性がなくなることにより、こうした問題解決に必要な時間が短縮されるため、アプリケーションの可用性とパフォーマンスが向上されます。
JVMDエンジンはデフォルトではOMSホストにインストールされますが、JVMDエージェントはターゲットのJVMに手動でデプロイする必要があります。JVMDエージェントをデプロイする手順について、拡張インストール・オプションを使用したインストールの詳細は、「拡張インストール・オプションを使用したJVMDエージェントのインストール」を参照してください。
-
Oracle Exadataプラグイン
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Oracle Cloud Frameworkプラグイン
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Oracle System Infrastructureプラグイン
-
デプロイするよう選択したその他のプラグイン
-
-
次のコンフィギュレーション・アシスタントを実行して、簡易および拡張インストールでインストールしたコンポーネントを構成します。
-
プラグイン前提条件チェック
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リポジトリ構成
ノート:
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用し、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、リポジトリ・コンフィギュレーションのかわりに、リポジトリ即時使用可能コンフィギュレーションが実行されます。
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MDSスキーマ構成
ノート:
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用し、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、MDSスキーマ構成は実行されません。
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OMS構成
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プラグインのデプロイメントと構成
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Oracle Management Serviceの起動
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エージェント・コンフィギュレーション・アシスタント
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プラグインを含むソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerのインストールを開始する前に
ソフトウェアのみのモードを使用したEnterprise Managerシステムのインストールを開始する前に、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドで説明されているインストールの重要なポイントを理解してください。
プラグインを含むソフトウェアのみのメソッドを使用してEnterprise Managerをインストールするための前提条件
Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムをインストールするための前提条件に示されている前提条件を満たしてください。
プラグインを含むソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerのインストール
ここでは、以下の項目について説明します。
ノート:
-
前述のソフトウェアのみのメソッドは、Enterprise Managerの新規フレッシュ・インストールにのみ適用できます。ソフトウェアのみのメソッドを使用してEnterprise Managerのアップグレードを実行する場合は、使用しないでください。
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Enterprise Manager 13cリリース5更新8 (13.5.0.8)以降、SSL構成がサポートされています。リポジトリ・データベースが一方向または双方向のSSL認証で構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをグラフィック・モードまたはサイレント・モードでのみ構成するときに、SSL対応のリポジトリ・データベースに対してEnterprise Managerを構成できます。PKCS12は、SSL構成でサポートされるウォレット・ファイル形式です。
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Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、インストール、パッチ適用およびプラグインのデプロイ中に、SYS以外の管理ユーザーでOracle Enterprise Managerを構成できます。組織はSYSデータベース・ユーザーなどの権限資格証明をロックしてそれらのアクティビティを実行し続けるため、SYS以外のユーザーを使用することで、Enterprise Manager管理者はこれらのタスクに別のユーザー(管理ユーザー)を使用できます。
プラグインを含むソフトウェアのみをインストールし、後で構成する(グラフィック・モード)
この項では、プラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールして、後でグラフィック・モードですべてのインストールを構成する方法について説明します。
このインストール・タイプには次のような利点があります。
-
Oracle Databaseプラグイン、Oracle Fusion Middlewareプラグイン、Oracle Exadataプラグイン、Oracle Cloud Frameworkプラグイン、Oracle System Infrastructureプラグインなどの必須プラグインをデプロイします。さらに、任意の他のオプションのプラグインを選択およびデプロイできます。このインストール・タイプでは、選択したプラグインとともに、ソフトウェアのみのOMSビットをインストールできます。
ノート:
必要なプラグインを
「プラグイン更新」
から手動でダウンロードすることもできます。また、パートナまたは顧客によって作成されたプラグインは、
Enterprise Manager Extensibility Exchange
からダウンロードできます。 -
プラグインを含むソフトウェアのみのインストールを使用して後でグラフィカル・モードで構成するEnterprise Manager Systemのオプションのインストールを完了した後、リリース後に入手可能なリリース更新パッチを適用することを選択できます。
-
デプロイメント・サイズ(小、中、大)を選択するオプションを提供し、選択するデプロイメント・サイズに応じて必要なメモリーで構成します。デプロイメント・サイズでは、基本的に、モニター予定のターゲット数、予定している管理エージェント数および予定している同時ユーザー・セッション数を指定します。
-
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して管理リポジトリが事前構成されているデータベースを使用できます。
-
WebLogicドメインGCDomainのデフォルトのWebLogicユーザー・アカウントの名前は変更できます。
-
WebLogic Server管理、ノード・マネージャ、SYSMANユーザー・アカウントおよび管理エージェントの登録に個別の異なるパスワードを要求します。
-
ミドルウェア・ホームのデフォルトのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)を任意の名前に変更することを可能にし、およびそのディレクトリをミドルウェア・ホーム以外に作成します。
-
管理、構成データおよびJVM診断データの表領域の場所を変更できます。
-
環境に合せてポートをカスタマイズできます。
-
SSLサポート: Enterprise Manager 13cリリース5更新8 (13.5.0.8)以降、
ConfigureGC
スクリプトの実行時に「Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成(グラフィック・モード)」ステップで一方向または双方向のSecure Sockets Layer (SSL)モードを有効にできます。ノート:
PKCS12は、SSL構成でサポートされるウォレット・ファイル形式です。 -
SYS以外のユーザー: Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、インストール、パッチ適用およびプラグインのデプロイ中に、SYS以外の管理ユーザーでOracle Enterprise Managerを構成できます。組織はSYSデータベース・ユーザーなどの権限資格証明をロックしてそれらのアクティビティを実行し続けるため、SYS以外のユーザーを使用することで、Enterprise Manager管理者はこれらのタスクに別のユーザー(管理ユーザー)を使用できます。詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。
プラグインを含むソフトウェアのみをインストールし、後でグラフィック・モードで構成するためのワークフロー
プラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを最初にインストールして、後でグラフィック・モードでインストールを構成するための一般的なワークフローです。
プラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみのインストール(グラフィック・モード)
この項では、グラフィック・モードのある時点でプラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。
Enterprise Manager Cloud Controlを本番サイト用にインストールする場合は、次のステップを実行します。
ノート:
インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、実行される前提条件チェックについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「EM前提条件キットの概要」を参照してください。
ただし、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、EM前提条件キットの起動中に次のパラメータを渡します。
-componentVariables repository:EXECUTE_CHECKS_NOSEED_DB_FOUND:false
-
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの起動。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「Enterprise Manager Cloud Control用のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成」の説明に従って作成した
oinstall
グループに属するユーザーとして、インストール・ウィザードを呼び出します。./em13500_<platform>.bin [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
たとえば、Linuxプラットフォームの場合は、
/u1/software/em/em13500_linux64.bin [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
を実行します。ノート:
-
UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、
em13500_<platform>.bin
を実行します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup_em13500_win64.exe
を実行します。 -
インストーラには、一時ディレクトリ内に約14GBのハード・ディスク領域が必要です。一時ディレクトリにこの領域がない場合は、
-J-Djava.io.tmpdir
パラメータを渡して14GBの領域がある代替ディレクトリを指定します。このパラメータで指定されたディレクトリは、デプロイメント・プロシージャに関連するソフトウェア・ライブラリ・エンティティをコピーするためのプロビジョニング・アドバイザ・フレームワーク(PAF)ステージング・ディレクトリの場所としても使用されます。PAFステージング・ディレクトリは、プロビジョニング・アクティビティのみに使用されます(デプロイメント手順に関連するエンティティがコピーされ、これらの手順が終了すると削除されます)。
たとえば、
./em13500_linux64.bin -J-Djava.io.tmpdir=/u01/software/em13c/stage/
-
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをダウンロードして実行するディレクトリの名前に空白文字が含まれていないことを確認します。たとえば、
EM Software
という名前のディレクトリの場合、2つの語の間に空白文字が含まれているため、このディレクトリからはソフトウェアをダウンロードしないでください。 -
INSTALL_SWONLY_WITH_PLUGINS
パラメータは、Enterprise Manager 13cリリース5以降ではサポートされません。INSTALL_SWONLY_WITH_PLUGINS
パラメータを使用して./em13500_<platform>.bin
スクリプトを実行すると、パラメータがサポートされなくなったため、無効なパラメータのエラー・メッセージが表示されます。
-
-
「次へ」をクリックします。
-
インストール・タイプを選択します。
「インストール・タイプ」画面で、「Enterprise Managerシステムの新規作成」を選択し、続いてプラグインを含むソフトウェアのみのインストールを選択します。
-
「次へ」をクリックします。
-
(推奨)ソフトウェア更新をインストールします。
「ソフトウェアの更新」画面で、「更新の検索」を選択し、次のいずれかのオプションを選択して最新のソフトウェア更新を適用します。
-
インターネットに接続されていないホストで、オフラインモードでアップデートをダウンロードし、インストールの実行中にこれらを適用する場合は、ローカル・ディレクトリを選択します。
-
インターネットに接続されているホストで、インストーラを介してMy Oracle Supportに直接接続してオンライン・モードでアップデートをダウンロードし、インストールの実行中にこれらを適用する場合は、My Oracle Supportを選択します。
これらのオプションの詳細と、それを使用してソフトウェア更新をダウンロードして適用する手順は、Enterprise Managerアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイドを参照してください。
ノート:
「ソフトウェアの更新」画面は組込み機能である「自動更新」を使用して、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールまたはアップグレード中に最新の推奨パッチを自動的にダウンロードしてデプロイできます。この方法では、オラクル社によってリリースされるパッチの手動チェックを継続する必要はありません。正常なインストールおよびアップグレードのためにインストーラによって必要とされるすべてのパッチが、My Oracle Supportで検出されてダウンロードされ、インストールまたはアップグレード中に適用されるため、既知の問題や潜在的な失敗が減少します。この機能を使用して、インストールの進行中にソフトウェア更新を適用することを強くお薦めします。
ノート:
インストール中に、Oracle Management Repositoryを構成できるデータベースの詳細が要求されます。オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済のOracle Management Repositoryをすでに含むデータベースの詳細を提供する場合、この画面で選択されたソフトウェア更新を自動的に適用できません。そのような場合、インストール後にこれらのソフトウェア更新を手動でダウンロードして適用する必要があります。
ノート:
My Oracle Supportの資格証明を指定してもソフトウェア更新をダウンロードできない場合、インストーラを終了し、次のように
-showProxy
パラメータを指定してインストーラを再起動します。<Software_Location>/em13500_<platform>.bin SHOW_PROXY=true
-
-
「次へ」をクリックします。
Enterprise Manager Cloud Controlが、UNIXオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されます。詳細はステップ(6)を参照してください。最初の製品ではない場合、「前提条件の確認」画面が表示されます。詳細はステップ(8)を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Controlが、Microsoft Windowsオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されません。Microsoft Windowsでは、デフォルトのインベントリ・ディレクトリは次のようになります。
<system drive>\Program Files\Oracle\Inventory
-
Oracleインベントリの詳細の入力
「Oracleインベントリ」画面で、次のようにします。このホストでの最初のOracle製品のインストールであると特定された場合のみ、この画面が表示されます。
-
インベントリ・ファイルおよびディレクトリを配置するディレクトリへのフルパスを入力します。
ノート:
-
これがホスト上で最初のOracle製品である場合、デフォルトのセントラル・インベントリの場所は
<home directory>/oraInventory.
になりますただし、すでにOracle製品がホスト上にある場合、中央インベントリの場所は、oraInst.loc
ファイルで参照できます。oraInst.loc
ファイルは、LinuxおよびAIXの場合/etc
ディレクトリに、Solaris、HP-UXおよびTru64の場合/var/opt/oracle
ディレクトリにあります。 -
デフォルトのインベントリ・ディレクトリに対して読取り、書込み権限および実行権限があることを確認します。必要な権限がない場合、インストーラを終了してから
INVENTORY_LOCATION
パラメータでこのインストーラを再起動し、別のインベントリの場所への絶対パスを渡します。たとえば、
<Software_Location>/em13500_<platform>.bin INVENTORY_LOCATION=<absolute_path_to_inventory_directory>
または、
-invPtrLoc
パラメータでインストーラを起動し、別のインベントリの場所を含むoraInst.loc
ファイルに絶対パスを渡します。たとえば、
<Software_Location>/em13500_<platform>.bin -invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>
ただし、これらのパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされないことに注意してください。
-
-
Oracleインベントリ・ディレクトリを所有する適切なオペレーティング・システム・グループ名を選択します。選択するグループは、そのOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。
-
-
「次へ」をクリックします。
-
前提条件を確認します。
「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードで実行される前提条件チェックのステータスを確認し、インストールが成功するすべての最小要件を満たしている環境かどうかを確認します。
インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。たとえば、必要なオペレーティング・システム・パッチおよびオペレーティング・システム・パッケージがチェックされます。
前提条件チェックのステータスは、「警告」、「失敗」、「成功」、「実行されませんでした」、「進行中」、「保留中」のいずれかです。
一部のチェックで「警告」ステータスまたは「失敗」ステータスになった場合は、インストールを続行する前に、問題を調査して修正してください。前提条件を満たさなかった理由と解決方法の詳細が画面に表示されます。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。
ノート:
「警告」のステータスがついたチェックは、「無視」をクリックすれば無視できます。ただし、先に進む前に、すべてのパッケージ要件を満たすか、修正する必要があります。
-
「次へ」をクリックします。
ノート:
前提条件チェックが失敗しパッケージの欠落が報告された場合、必要なパッケージをインストールして、「再実行」をクリックしてください。インストール・ウィザードによってパッケージ名およびバージョンが検証されるため、必ず最小バージョンのパッケージをインストールしてください(『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のEnterprise Manager Cloud Controlのパッケージ要件に関する項を参照)。
-
インストールの詳細を入力します。
「インストールの詳細」画面で、次のようにします。
-
OMSおよび他のコア・コンポーネントをインストールするミドルウェア・ホームを入力します。これは基本的にはOracleホームです。
ノート:
-
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードでは、デフォルトで、ここに入力したこのミドルウェア・ホーム・ディレクトリにOracle WebLogic Server 12cリリース2 (12.2.1.4.0)およびJDK 1.8.0_261がインストールされます。事前にインストールされたJDKまたはOracle WebLogic Serverは、13cリリース1以降ではサポートされません。
-
ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。
たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパス
C:\Oracle\MW\EM
は、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\oms
は使用できません。
-
-
管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(ミドルウェア・ホーム外の場所)の絶対パスを入力します。たとえば、ミドルウェア・ホームが
/u01/software/em13c/oraclehome
の場合、エージェント・ベース・ディレクトリを/u01/software/em13c/agentbasedir
のように指定できます。この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。
ノート:
ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。
たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパス
C:\Oracle\MW\EM
は、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\oms
は使用できません。 -
OMSを構成するホストの名前を確認します。
ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名は完全修飾名または仮想ホスト名で表示されます。
ORACLE_HOSTNAME
の値を指定してインストール・ウィザードを起動した場合、このフィールドにはその名前が事前に移入されます。デフォルトのホスト名を受け入れます。あるいは、DNSに登録されており、他のネットワーク・ホストからアクセスできる完全修飾ドメイン名を入力するか、このサイトのすべてのOMSインスタンスについて
/etc/hosts
ファイルに定義されている別名ホスト名を入力します。ノート:
ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceで使用されるため、ホスト名はローカル・ホストまたは仮想ホストに解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスを入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。短縮名も使用できますが、警告が表示されるため、完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。
-
-
「次へ」をクリックします。
-
プラグインを選択します。
「プラグインの選択」画面で、Enterprise Managerシステムのインストール中にソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)からインストールするオプションのプラグインを選択します。
プラグインは、特定のターゲット・タイプまたはソリューション領域に合うようカスタマイズされた特別な管理機能を提供するプラガブル・エンティティです。
事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションを選択します。
ノート:
現在のリリースでのみサポートされており将来のリリースではサポートされない、非推奨となったプラグインを選択した場合は、選択内容を確認しそのプラグインのデプロイメントを続行するかどうかを判断するよう求められます。
ノート:
インストール中にソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、第4.4.1.1.1項の追加プラグインのインストールに関する点を参照してください。
詳細は、「インストール・ソフトウェアのみのメソッドでEnterprise Managerソフトウェアを構成する間の拡張スクリプト・オプションの使用(グラフィック・モード)」を参照してください。
-
「次へ」をクリックします。
ノート:
-
Oracle RACデータベースに接続していて、そのノードのいずれかの仮想IPアドレスを指定している場合、インストール・ウィザードで「接続文字列」ダイアログが表示され、クラスタの一部であるその他のノードの情報で接続文字列を更新するように求められます。接続文字列を更新して「OK」をクリックします。接続をテストするには、「接続テスト」をクリックします。
-
単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベースが構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。
-
CDBまたはPDBで構成されたOracle Databaseに接続する場合は、この画面でPDBの詳細を入力する前に、必ずPDBを開いてください。
-
データベースへの接続がORA-01017(無効なユーザー名/パスワード)により失敗したというエラーが表示されたら、次のステップに従って問題を解決してください。
(1) 提供されたSYSパスワードが有効かどうか確認します。
(2) データベース初期化パラメータの
REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
が、SharedまたはExclusiveに設定されているか確認します。(3)
orapw<SID>
というファイル名のパスワード・ファイルが、データベース・ホームの<ORACLE_HOME>/dbs
ディレクトリに存在することを確認します。存在しない場合、ORAPWD
コマンドを使用してパスワードを作成してください。 -
設定されるすべてのデータベース初期化パラメータおよび実行されるすべての前提条件チェックの詳細、ならびに前提条件チェックに失敗した場合に前提条件チェックを手動で実行する手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのインストール」を参照してください。
-
-
確認してインストールします。
「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。
-
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
-
詳細を確認した後、問題がなければ、「インストール」をクリックしてソフトウェアのみのインストール・プロセスを開始します。
-
-
進行状況を追跡します。
インストールの進行状況の詳細画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。
-
インストールを終了します。
「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。
-
スクリプトを実行します。
ソフトウェア・バイナリのコピー後、
allroot.sh
スクリプト、および今回がホストでの最初のOracle製品のインストールの場合oraInstRoot.sh
スクリプトを実行するように要求されます。別のウィンドウを開き、root
としてログインし、これらのスクリプトを手動で実行します。Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でインストールしている場合、このスクリプトの実行は要求されません。
プラグインを含むソフトウェアのみのインストールが完了しました。これで、次のステップの構成プロセスに進むことができます。
グラフィック・モードでソフトウェアのみの方法を使用してEnterprise Managerソフトウェアをインストールする間の拡張インストーラ・オプションの使用
インストーラの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの一部は、次のとおりです。
-
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c以降の場合、
GCDomain
は、WebLogicドメインの作成でサポートされている唯一のドメイン名です。カスタマイズしたWebLogicドメイン名はサポートされていません。 -
中央インベントリを設定する場合、
-invPtrLoc
パラメータを渡します。このパラメータでは、インベントリ・ポインタ・ファイル(oraInst.loc
)のある場所のパスが考慮されます。ただし、このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。たとえば、
./em13500_<platform>.bin -invPtrLoc /scratch/OracleHomes/oraInst.loc
-
ソフトウェア・バイナリをインストールした後、バイナリを構成します。構成が正常に終了すると、デフォルトで、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。これらを自動的に起動しないようにする場合は、
START_OMS
とSTART_AGENT
のオプションを指定してインストール・ウィザードを呼び出し、制御する対象に応じて、それらをtrue
またはfalse
に設定します。ノート:
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成(グラフィック・モード)の説明に従い、ソフトウェア・バイナリを構成するためにConfigureGC.shを起動する場合でも必ず
START_OMS
およびSTART_AGENT
オプションを使用してください。
rootスクリプトの実行
(UNIXのみ) Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行します。
-
これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、
oraInstroot.sh
スクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.loc
ファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。たとえば、
oraInst.loc
ファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventory
である場合、次のコマンドを実行します。$HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh
ノート:
自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
/usr/local/bin/sudo $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh
-
OMSホストのOracleホームで
allroot.sh
スクリプトを実行します。$<ORACLE_HOME>/allroot.sh
ノート:
自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
/usr/local/bin/sudo $<ORACLE_HOME>/allroot.sh
SYS以外のユーザーの作成の評価
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、SYS以外のデータベース・ユーザーを使用してOMSを構成およびパッチ適用できます。セキュリティは懸念が高まっているため、Oracleには、権限のない管理者ユーザーを使用してOMSの構成およびパッチ適用を実行するオプションが用意されています。
ノート:
OMSの構成およびパッチ適用のためにSYS以外の管理ユーザーを作成して使用し始めたら、再度SYSを管理ユーザーとして使用するよう切り替えてこれらの操作を実行することはできません。- 権限の低いデータベース管理者ユーザー。管理ユーザーとも呼ばれます。
- Enterprise Managerの構成およびパッチ適用操作を実行します。(構成およびパッチ適用時にSYSデータベース・ユーザーは不要になりました)。
- 特権データベース管理者ユーザー。
- Enterprise Managerの構成およびパッチ適用操作を実行します。
SYS以外のユーザーの作成および使用状況を評価した後、次の手順を実行します。
- SYSデータベース・ユーザー(デフォルト・オプション)を使用してEnterprise Managerの構成およびパッチ適用を実行する場合は、次の操作をスキップして次のステップ: 「リリース更新の適用」に進みます。
- SYS以外のデータベース・ユーザーを作成して使用し、Enterprise Managerの構成およびパッチ適用を実行する場合は、続行する前に新しいユーザーを作成する必要があります。手順は、「SYS以外のユーザーの作成および構成」を参照してください。
SYS以外のユーザーの作成および構成
-
OMSPatcherをダウンロードして抽出します。
My Oracle Support (https://support.oracle.com/)にログインして最新バージョンのOMSPatcherをダウンロードし、OMS Middlewareホーム($ORACLE_HOME
)でOMSPatcherを抽出します。ノート:
SYS以外のユーザーの作成は、Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降でサポートされています。詳細は、Enterprise Manager管理者ガイドのOracle Management Serviceおよびリポジトリへのパッチ適用を参照してください。
Windowsの前提条件: SYS以外のユーザーの作成に進む前に、パッチ33053642をMy Oracle Supportからダウンロードし、Oracleホームに適用します。
パッチ33053642は、Windows用のリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)コンポーネントをインストールします。
-
createLcmUserUtl
ユーティリティおよびプロパティ・ファイルを使用して、新しいユーザーを作成します。- SYS以外のユーザーのネーミング規則を確認します。
SYS以外のユーザーを作成する際には、選択した名前にユーザー名の一部として接頭辞
SYSMAN_
が含まれることを確認してください。例: SYSMAN_ADMIN
- 次のエントリでプロパティ・ファイル(テキスト・ファイル)を作成します。
##For software only sysPassword=<SYS_DATABASE_USER_PASSWORD> dbUser=<NON-SYS_USER> #New user - non-SYS user will get created in repository database dbPassword=<NON-SYS_USER_PASSWORD> #Non-SYS user password CONN_DESC=<DATABASE_CONNECTION_DESCRIPTION> # #--------------If db is oneway ssl enabled----------- #IS_ONEWAYSSL=true #TRUSTSTORE_LOCATION=<TRUSTORE_LOCATION> #TRUSTSTORE_PASSWORD=<TRUSTORE_PASSWORD> #TRUSTSTORE_TYPE=<TRUSTORE_TYPE>> #--------------If db is two ssl enabled-------------- #IS_TWOWAYSSL=true #KEYSTORE_LOCATION=<KEYSTORE_LOCATION> #KEYSTORE_PASSWORD=<KEYSTORE_PASSWORD> #KEYSTORE_TYPE=<KEYSTORE_TYPE>
たとえば:sysPassword=Welcomepwd dbUser=SYSMAN_ADMIN dbPassword=Welcomeadminpassword CONN_DESC=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=myhostname.example.com)(PORT=1525)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=test.example.com)))
任意の優先名を使用してファイルを保存します。例:
non_sys_user.properties
。 - 次を実行して、
createLcmUserUtl
を使用してSYS以外のユーザーを作成します。$ORACLE_HOME/OMSPatcher/createLcmUserUtl > $ORACLE_HOME/perl/bin/perl createLCMUser.pl -oh <Oracle_Home_location> -silent –property_file <propertyfile_path>
たとえば:
$ORACLE_HOME/OMSPatcher/createLcmUserUtl > $ORACLE_HOME/perl/bin/perl createLCMUser.pl -oh $ORACLE_HOME -silent –property_file $ORACLE_HOME/non_sys_user.properties
- Windowsの場合、
$<ORACLE_HOME>
からcreateLcmUserUtl
ユーティリティを実行します。 -silent
引数を使用して、createLcmUserUtl
ユーティリティをサイレント・モードで実行します。ノート:
インタラクティブ・モードはサポートされていません。$ORACLE_HOME
は、OMSホーム・ディレクトリです。createLcmUserUtl
ユーティリティを実行するには、Oracleホームのperlパスを使用する必要があります。- Enterprise Manager環境で作成できるSYS以外のユーザーは1人のみです。
- SYS以外のユーザーをEnterprise Managerのインストール、パッチ適用またはプラグインのデプロイに使用すると、SYSユーザーに切り替えることはできなくなります。
- Windowsの場合、
- SYS以外のユーザーのネーミング規則を確認します。
リリース更新の適用
Enterprise Managerソフトウェア・バイナリのインストール後に最新のリリース更新を適用することをお薦めします。
リリース更新(以前のバンドル・パッチ)は公式のOracleパッチであり、omspatcher apply -bitonly
コマンドを使用してOracleホームでEnterprise Manager 13cリリース5のメイン・リリースに適用できます。パッチおよびomspatcher
ユーティリティの詳細は、Enterprise Manager管理者ガイドのOracle Management Serviceおよびリポジトリへのパッチ適用を参照してください。
ノート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、SYS以外のユーザー(管理ユーザー)を使用してOMSにパッチ適用できます。Oracleには、権限のないユーザーを使用して構成およびパッチ適用プロセスを実行するオプションがあり、パッチ適用プロセスにSYSデータベース・ユーザーおよびパスワードを使用する必要はありません。詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。- My Oracle Support (https://support.oracle.com/)にログインして、最新のリリース更新を入手します。
- リリース更新に付属の
Readme
ファイルを確認します。 - リリース更新
Readme
ファイルで推奨されている最新バージョンのomspatcher
を使用し、以前のomspatcher
のバックアップを保持します。 - SYS以外のユーザー: 環境内でSYS以外のユーザーを作成して使用する場合は、リリース更新を適用する前に、SYS以外のユーザーがすでに作成されていることを確認する必要があります。ユーザーの作成の詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。
-
続行する前に、
omspatcher
がそのディレクトリにあるため、$ORACLE_HOME/OMSPatcher
ディレクトリがパスに含まれていることを確認してください。 -
bitonlyモードで、リリース更新のomspatcherを実行します。
omspatcher apply -bitonly
たとえば、$ORACLE_HOME/OMSPatcher/omspatcher apply -bitonly OMSPatcher Automation Tool Copyright (c) 2017, Oracle Corporation. All rights reserved. OMSPatcher version : 13.9.5.10.0 OUI version : 13.9.4.0.0 Running from : $ORACLE_HOME Log file location : $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/opatch2023-02-15_11-50-27AM_1.log OMSPatcher log file: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/1111112/omspatcher_2023-02-15_11-50-27AM_apply.log WARNING: OMSPatcher has been invoked with bitonly option but the System patch provided has deployment metadata. Invocation in bitonly mode will prevent OMSPatcher from deploying artifacts. Do you want to proceed? [y|n] y User Responded with: Y Prereq "checkComponents" for patch 1111140 passed. Prereq "checkComponents" for patch 1111143 passed. Running apply prerequisite checks for sub-patch(es) "1111140,1111143" and Oracle Home $ORACLE_HOME"... Sub-patch(es) "1111140,1111143" are successfully analyzed for Oracle Home "$ORACLE_HOME" To continue, OMSPatcher will do the following: [Patch and deploy artifacts] : Do you want to proceed? [y|n] y User Responded with: Y Applying sub-patch(es) "1111140,1111143" Please monitor log file: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/opatch/opatch2023-02-15_11-50-31AM_1.log Complete Summary ================ All log file names referenced below can be accessed from the directory "$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/2023-02-15_11-50-27AM_SystemPatch_1111112_1" Patching summary: ----------------- Binaries of the following sub-patch(es) have been applied successfully: Featureset Sub-patches Log file ---------- ----------- -------- oracle.sysman.top.oms_13.5.0.0.0 1111140,1111143 1111140,1111143_opatch2023-02-15_11-50-31AM_1.log -------------------------------------------------------------------------------- The following warnings have occurred during OPatch execution: 1) OMSPatcher has been invoked with bitonly option but the System patch provided has deployment metadata. Invocation in bitonly mode will prevent OMSPatcher from deploying artifacts. -------------------------------------------------------------------------------- Log file location: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/1111112/omspatcher_2023-02-15_11-50-27AM_apply.log OMSPatcher succeeded.
-
omspatcher lspatches
コマンドを実行して、ステップ1で適用したサブバッチをすべてリストします。構文: omspatcher lspatches | grep "<RU Number / Id >"
たとえば:
$omspatcher lspatches | grep 1111112 oracle.sysman.vi.oms.plugin/13.5.1.0.0 Plugin 1111112 1111140 EM nZDT Patch for TargetPrivs oracle.sysman.top.oms/13.5.0.0.0 Core 1111112 1111143
ノート:
最後の列には、リリース更新/バンドル・パッチで適用されたサブパッチがすべてリストされます。
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成(グラフィック・モード)
Enterprise Manager Cloud Controlを構成するには、次のステップに従います。
-
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの起動
インストール・ウィザードをグラフィック・モードで起動します。(Unixでは、必ず作成した
oinstall
グループに属するユーザーとしてインストール・ウィザードを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーを作成する詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「Enterprise Manager Cloud Control用のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成」を参照してください。$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>][ENABLE_SSL=true]
Microsoft Windowsプラットフォームの場合、
ConfigureGC.bat
スクリプトを起動します。オプション・パラメータ:
- SSL認証: リポジトリ・データベースがSSL認証方法で構成されており、セキュアな通信のためにEnterprise Managerを構成する場合は、
ENABLE_SSL
パラメータが必要です。たとえば:$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh ENABLE_SSL=true
-invPtrLoc
パラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされます。Microsoft Windowsプラットフォームでは使用しないでください。
SSL構成および
ConfigureGC
スクリプトの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、「インストール・ソフトウェアのみのメソッドでEnterprise Managerソフトウェアを構成する間の拡張スクリプト・オプションの使用(グラフィック・モード)」を参照してください。ノート:
-
「プラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみのインストール(グラフィック・モード)」で説明されている手順で、ソフトウェア・バイナリをインストールしている間に
-invPtrLoc
引数を渡した場合は、このステップでも同じ引数を渡す必要があります。 -
ソフトウェアのみのインストールを構成する唯一の方法は、
ConfigureGC.sh
(Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat
)スクリプトを実行することです。コンフィギュレーション・アシスタントを個々に実行して、ソフトウェアのみのインストールを構成しないでください。なんらかの理由で個々のコンフィギュレーション・アシスタントを実行してインストールを構成する必要がある場合、Oracleサポートにご連絡ください。 -
ConfigureGC.sh
(Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat
)スクリプトを使用してソフトウェアのみのインストール(Oracleホーム)を構成済の場合、スクリプトまたは各コンフィギュレーション・アシスタントを使用して再構成しないでください。 -
「再試行」をクリックする前に誤ってインストーラを終了した場合は、インストーラを再起動して同じ画面を開くのではなく、Oracleホームから
runConfig.pl
スクリプトを起動して、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。Microsoft Windowsプラットフォームの場合は、runConfig.pl
スクリプトを起動します。$<ORACLE_HOME>/oui/bin/runConfig.pl <absolute_path_to_Middleware_home>
runConfig.pl
スクリプトが失敗した場合は、環境をクリーンアップし、インストールを再実行します。
- SSL認証: リポジトリ・データベースがSSL認証方法で構成されており、セキュアな通信のためにEnterprise Managerを構成する場合は、
-
インストール・タイプの選択
「インストール・タイプの選択」画面で、「Enterprise Managerシステムの新規作成」を選択します。
-
「次へ」をクリックします。
-
WebLogic Server構成の詳細の入力
「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverのユーザー・アカウントおよびノード・マネージャのユーザー・アカウントの資格証明を入力して、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所のパスを検証します。Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所は、ミドルウェア・ホーム外の場所であることを確認してください。
ノート:
-
パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。
-
Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所は、ミドルウェア・ホーム外であることを確認してください。
デフォルトでは、WebLogicドメイン名が
GCDomain
、ノード・マネージャ名がnodemanager
です。これらは編集できないフィールドです。インストーラは、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成するためにこの情報を使用します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。
ノート:
Microsoft Windowsでは、ノード・マネージャ・サービスは作成されません。これは予測されている動作です。
デフォルトでは、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所は
gc_inst
で、OMSに関連するすべての構成の詳細を格納するためにミドルウェア・ホーム外に作成されます。 -
-
「次へ」をクリックします。
-
データベース接続の詳細の入力
「データベース接続の詳細」画面で、次のようにします。
-
構成を実行する管理ユーザーに応じて、データベース接続の詳細を入力します。
ノート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、このステップには2つのオプションが表示されます。SYS管理ユーザー(デフォルト・オプション)または別のユーザー(SYS以外の管理ユーザー)を使用して、構成を実行できます。SYS以外のユーザーを使用する場合、続行する前にそのユーザーがすでに作成されていることを確認する必要があります。詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。
- SYSユーザー(デフォルト・オプション)
SYSデータベース管理ユーザーを使用して管理リポジトリを作成する必要がある、既存の動作保証済データベースの詳細を指定します。
- 「データベースのホスト名」。
- 「ポート」(データベース・リスナー・ポート)。
- 「サービス/SID」(データベース・サービスID)。
- 「SYSパスワード」(SYSデータベース・ユーザーのパスワード)。
- SYS以外の管理ユーザー
ノート:
このオプションは、Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降で使用できます。SYS以外のデータベース管理ユーザーを使用して管理リポジトリを作成する必要がある、既存の動作保証済データベースの詳細を指定します。
- 「データベースのホスト名」。
- 「ポート」(データベース・リスナー・ポート)。
- 「サービス/SID」(データベース・サービスID)。
- 「管理ユーザー名」。
- 「管理者パスワード」。
ノート:
ステップ「SYS以外のユーザーの作成および構成」で以前に作成したSYS以外の管理ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。
Admin User Name
はSYS以外のユーザーの名前で、Admin Password
はユーザー・パスワードです。新しいオプション:
DB User Name
およびDB User Password
を含む上のスクリーンショットは、Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降で使用できます。
オラクル社提供のdデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスをすでに作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。
インストーラは、この情報を使用して既存のデータベースに接続し、SYSMANスキーマおよびプラグイン・スキーマを作成します。事前構成済の管理リポジトリをすでに持つデータベースの詳細を指定する場合、インストーラはプラグイン・スキーマのみを作成します。
ノート:
-
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成する詳細は、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドを参照してください。
-
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN122140_OPSS(管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、「リポジトリ構成の詳細」画面で入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされることに注意してください。
-
上でリストしたテンプレートを使用してPDBが作成された場合、PDB名は、CDB名とは関係なく必ず
empdbrepos
となります。ただし、CDBが<domain name>
を使用して作成されている場合、PDBはempdbrepos.<domain name>
となります。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「データベース・テンプレートを使用した事前構成済のリポジトリでのデータベース・インスタンスの作成」を参照してください。 -
プラガブル・データベース(PDB)の詳細を指定する場合は、別名ではなく完全なサービス名を使用してください。たとえば、pdb.example.comです。単独プラガブル・データベース(単独PDB)の詳細を指定する場合は、完全なサービス名を使用してください。たとえば、pdb.example.comです。非コンテナ・データベース(非CDB)の詳細を指定する場合は、SIDを使用してください。
-
データベースが、動作保証マトリックスにリストされている動作保証済データベースであることを確認するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「Enterprise Manager動作保証マトリックスへのアクセス」の説明に従って、動作保証マトリックスにアクセスしてください。
-
設定されるすべてのデータベース初期化パラメータおよび実行されるすべての前提条件チェックの詳細、ならびに前提条件チェックに失敗した場合に前提条件チェックを手動で実行する手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「EM前提条件キットの概要」を参照してください。
- SYSユーザー(デフォルト・オプション)
-
「デプロイメント・サイズ」・リストからデプロイメント・サイズを選択し、モニター予定のターゲットの数、予定している管理エージェント数および予定している同時ユーザー・セッション数を指定します。
前提条件チェックは選択内容に関係なく実行されますが、様々なパラメータに設定される値は、選択内容に応じてチェックされます。
デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定するデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、詳細構成のEnterprise Manager Cloud Controlのデプロイメント・サイズとはを参照してください。
表4-1は、各デプロイメント・サイズを示しています。
表4-1 デプロイメント・サイズ
デプロイメント・サイズ ターゲット数 管理エージェント数 同時ユーザー・セッション数 小
最大999
最大99
最大10
中
1000から9999
100から999
10から24
大
10,000以上
1000以上
25から50
-
(オプション)このチェック・ボックスを使用できるのは、
ConfigureGC
スクリプトの起動時にパラメータENABLE_SSL=true
が使用されている場合のみです。SSLが構成されている場合は、トラストストア詳細を指定するために選択チェック・ボックスを選択します。
一方向または双方向SSL構成のデータベース・トラストストア・ファイルおよびデータベース・トラストストア・パスワードを指定します。
-
(オプション)このチェック・ボックスを使用できるのは、
ConfigureGC
スクリプトの起動時にパラメータENABLE_SSL=true
が使用されている場合のみです。SSLが構成されている場合は、キーストア詳細を指定するために選択チェック・ボックスを選択します。
双方向SSL構成のデータベース・キーストア・ファイルおよびデータベース・キーストア・パスワードを指定します。
PKCS12ウォレット・ファイル形式がサポートされています。
-
-
「次へ」をクリックします。
ノート:
接続しているデータベースが、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスの場合、この画面で選択したデプロイメント・サイズが、データベース・インスタンスの作成中にOracle Database Configuration Assistant (DBCA)で選択したデプロイメント・サイズと一致するようにしてください。
DBCAを使用したデータベース・インスタンスの作成中に選択したデプロイメント・サイズとは異なるデプロイメント・サイズを選択する場合、次のいずれかを行います。
-
この画面でデプロイメント・サイズを選んで選択し、「次」をクリックします。エラーが表示されたときは、データベースのパラメータを修正してからこの画面に戻って、インストールを継続します。オラクル社提供のSQLスクリプトを使用して自動的にパラメータを修正するには、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドを参照してください。
-
インストーラを最小化し、選択したデプロイメント・サイズのテンプレートで他のデータベース・インスタンスを作成してからこの画面に戻って、一致したデプロイメント・サイズを選択します。手順は、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドを参照してください。
-
-
データベースの前提条件を確認します。
「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードで実行されるデータベース前提条件のステータスを確認し、インストールが成功するすべての最小要件を満たしている環境かどうかを確認します。次に、「次へ」をクリックします。
インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。前提条件チェックのステータスは、警告、失敗または成功のいずれかになります。
一部のチェックで「警告」ステータスまたは「失敗」ステータスになった場合は、インストールを続行する前に、問題を調査して修正してください。前提条件を満たさなかった理由と解決方法の詳細が画面に表示されます。問題を修正した後、この画面に戻り、「再チェック」をクリックしてデータベースの前提条件を再度チェックします。- 自動修正可能列が
Yes
の場合、自動修正をクリックすると、インストーラによって問題が自動的に修正されます。 - 推奨が修正タイプが
Manual
であることを示している場合は、問題を手動で修正する必要があります。
前提条件の結果の確認および修正が完了したら、「次へ」をクリックします。
「情報」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。
表示された重要な情報を確認し、「OK」をクリックします。
- 自動修正可能列が
-
「次へ」をクリックします。
-
「Enterprise Manager構成詳細」に入力します。
「リポジトリ構成の詳細」画面で、次のようにします。
-
「SYSMANパスワード」で、SYSMANユーザー・アカウントを作成するためのパスワードを入力して確認します。
SYSMANユーザー・アカウントは、SYSMANスキーマの作成に使用されます。これは、Enterprise Manager Cloud Controlの管理に使用されるほとんどのリレーショナル・データを保持します。SYSMANは、Enterprise Manager Cloud Controlのスーパー管理者でもあります。
-
「エージェント登録パスワード」で、Enterprise Managerシステムを結合する新しい管理エージェントを登録するパスワードを入力して確認します。
ノート:
パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。
-
「管理表領域」には、管理表領域のデータ・ファイル(
mgmt.dbf
)を格納できる場所の絶対パスを入力します。インストーラはこの情報を使用して、モニター対象のターゲットのデータ、メトリックなどを格納します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。たとえば、
/u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbf
などです。データベースがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上にある場合、パスは
+<disk_group>/<sid>/<subdir_path_if_any>/<datafilename>.dbf
のようになります。たとえば、
+DATA/oemrsp01d/datafile/mgmt.dbf
などです。 -
「構成データ表領域」には、構成データ表領域のデータ・ファイル(
mgmt_ecm_depot1_.dbf
)を格納できる場所の絶対パスを入力します。これは、モニター対象ターゲットから収集される構成情報の格納に必要です。指定したパスには、ファイル名までを含めます。たとえば、
/u01/oracle/prod/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbf
のようになります。データベースがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上にある場合、パスは
+<disk_group>/<sid>/<subdir_path_if_any>/<datafilename>.dbf
のようになります。たとえば、
+DATA/oemrsp01d/datafile/mgmt_ecm_depot1.dbf
などです。 -
「JVM診断データ表領域」には、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(
mgmt_deepdive.dbf
)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連するモニタリング・データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。たとえば、
/u01/oracle/prod/oradata/mgmt_deepdive.dbf
のようになります。データベースがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上にある場合、パスは
+<disk_group>/<sid>/<subdir_path_if_any>/<datafilename>.dbf
のようになります。たとえば、
+DATA/oemrsp01d/datafile/mgmt_deepdive.dbf
などです。
-
-
「次へ」をクリックします。
-
共有場所を構成します。
「Enterprise Manager共有場所の詳細」画面で、次の手順を実行します。
-
Oracleソフトウェア・ライブラリを構成します。Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)は、ソフトウェア・パッチ、仮想アプライアンス・イメージ、参照ゴールド・イメージ、アプリケーション・ソフトウェアおよび関連するディレクティブのスクリプトなどのソフトウェア・エンティティを格納するリポジトリとして機能する、Enterprise Manager Cloud Control内の機能です。ソフトウェア・ライブラリは、プロビジョニングやパッチ適用などの操作に必要です。
「Oracleソフトウェア・ライブラリの構成」チェック・ボックスを選択した場合は、一意のディレクトリ名への絶対パスを入力します。デフォルトでは、構成される記憶域の場所が、OMS共有ファイル・システムの場所であるため、OMSホストにマウントされた場所を入力することをお薦めします。これは、ソフトウェア・ライブラリの同じマウントされた場所を使用できるOMSインスタンスをさらにインストールする場合に役立ちます。
ノート:
ソフトウェア・ライブラリは、主に「OMS共有ファイル・システム」の場所と「OMSエージェント・ファイル・システム」の場所の2つのタイプの記憶域の場所をサポートしています。これらの記憶域の場所を理解するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「アップロード・ファイルの場所」を参照してください。
なんらかの理由で、OMS共有ファイル・システムの場所を構成できない場合は、OMSエージェントの記憶域の場所を構成してください。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のOMSエージェント・ファイル・システムの場所の構成に関する項を参照してください。
ノート:
-
インストール時のソフトウェア・ライブラリの構成はオプションです。このオプションを選択せずに、これを構成しなくても、インストールは成功します。ソフトウェア・ライブラリは、初期設定コンソールまたはソフトウェア・ライブラリ管理コンソール(Enterprise Manager Cloud Controlコンソール内で使用可能)を使用して後で構成できます。ただし、インストーラによって自動的に構成が行われるため、インストール時にこのオプションを選択し、ソフトウェア・ライブラリを構成することを強くお薦めします。これにより時間と労力を節約され、最初のOMSの直後に追加のOMSをインストールし、同じソフトウェア・ライブラリの場所を使用するように構成できます。
-
ソフトウェア・ライブラリの構成後、ソフトウェア・ライブラリ管理コンソールで場所の詳細を表示できます。このコンソールにアクセスするには、「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
-
-
-
「次へ」をクリックします。
-
ポート構成の詳細の確認
「ポート構成の詳細」画面で、様々なコンポーネントに使用されるポートをカスタマイズします。
Oracleによって推奨されるポート範囲の内部または外部にある使用可能なカスタム・ポートを入力できます。
ポートが空いているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
-
UNIXの場合:
netstat -anp | grep <port no>
-
Microsoft Windowsの場合:
netstat -an|findstr <port_no>
ただし、カスタム・ポートは、1024より大きく、65535未満である必要があります。または、ポートが
staticports.ini
ファイルに事前に定義されていて、それらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックして、ファイルを選択します。ノート:
staticports.ini
ファイルがインストール中に渡される場合、staticports.ini
ファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。staticports.ini
ファイルは次の場所にあります。<Software_Extracted_Location>/response
-
-
「次へ」をクリックします。
-
確認して構成します
「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。
-
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
-
詳細を確認したら、「構成」をクリックして構成プロセスを開始します。
-
-
構成の進行状況の追跡
「構成詳細」画面で、構成の全体的な進行状況(パーセンテージ)を確認します。
ノート:
-
コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決してコンフィギュレーション・アシスタントを再試行してください。
-
「再試行」をクリックする前に誤ってインストーラを終了した場合は、インストーラを再起動して同じ画面を開くのではなく、OMSホストのOracleホームから
runConfig.pl
スクリプトを起動して、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。Microsoft Windowsプラットフォームの場合、runConfig.pl
スクリプトを起動します。$<ORACLE_HOME>/oui/bin/runConfig.pl <absolute_path_to_Middleware_home>
runConfig.pl
スクリプトが失敗した場合は、環境をクリーンアップし、インストールを再実行します。
-
-
インストールの終了
「終了」画面に、Enterprise Managerの構成に関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。
ノート:
サーバー・ロード・バランサ(SLB)が環境に構成され、アップロード・ポートがロックされている場合、JVMDエンジンに対してSLBを構成し、OMSを保護します。
SLBが環境に構成されているが、アップロード・ポートのロックが解除されている場合、JVMDのトラフィックにSLBを経由させるかどうかを決定します。そのようにする場合、JVMDエンジンに対してSLBを構成し、OMSを保護します。
OMSを保護するには、OMSホストのOracleホームの
bin
ディレクトリで次のコマンドを実行します。<ORACLE_HOME>/bin/emctl secure oms -host <SLB host>-slb_jvmd_http_port <JVMD_SLB_HTTP_Port> -slb_jvmd_https_port <JVMD_SLB_HTTPS_Port> -sysman_pwd <system_password> -reg_pwd <agent_registration_password>
インストール・ソフトウェアのみのメソッドでEnterprise Managerソフトウェアを構成する間の拡張スクリプト・オプションの使用(グラフィック・モード)
ConfigureGC
(UNIX/Linuxの場合はConfigureGC.sh
、Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat
)スクリプトの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションを次に示します。
-
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c以降の場合、GCDomainは、WebLogicドメインの作成でサポートされている唯一のドメイン名です。カスタマイズしたWebLogicドメイン名はサポートされていません。
- SSL構成サポート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新8 (13.5.0.8)以降、SSL構成がサポートされています。
リポジトリ・データベースが一方向または双方向のSSL認証で構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをグラフィック・モードまたはサイレント・モードでのみ構成するときに、SSL対応のリポジトリ・データベースに対してEnterprise Managerを構成できます。
ノート:
PKCS12は、SSL構成でサポートされるウォレット・ファイル形式です。Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみをグラフィック・モードで構成してEnterprise ManagerでSSL構成認証を有効にするには、ENABLE_SSL=true
オプションを使用してConfigureGC
スクリプトを実行します。-
Linuxの場合:
ConfigureGC.sh ENABLE_SSL=true
-
Windowsの場合:
ConfigureGC.bat ENABLE_SSL=true
グラフィカル構成インストーラには複数のステップがあります。「データベース接続の詳細」ステップで、環境に適用可能なSSL情報を入力します。一方向SSL構成の場合、トラストストアの場所とパスワード情報のみを指定する必要があります。詳細は、「Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成(グラフィック・モード)」を参照してください。
-
-
構成が正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにする場合は、
START_OMS
オプションとSTART_AGENT
オプションを指定してスクリプトを起動し、制御する内容に応じてtrue
またはfalse
に設定します。ノート:
プラグインを含むソフトウェアのみをインストールし、後で構成する(グラフィカル・モード)の説明に従い、ソフトウェア・バイナリをインストールするためにインストール・ウィザードを起動する場合でも必ず
START_OMS
およびSTART_AGENT
オプションを使用してください。たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true START_AGENT=false
この拡張オプションに関連する制限事項を知るには、サイレント・モードでEnterprise Managerシステムをインストールするためにサポートされている拡張オプションに関する制限事項を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成後の構成後タスクの実行(グラフィック・モード)
Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドの「Enterprise Managerシステムをインストールした後のインストール後のタスクの実行」の章に示されているインストール後のステップを実行します。
プラグインを含むソフトウェアのみをインストールし、後で構成する(サイレント・モード)
この項では、サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でEnterprise Managerのインストールを構成する方法について説明します。
ConfigureGC
スクリプトの実行時に「Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成(サイレント・モード)」ステップで一方向または双方向のSecure Sockets Layer (SSL)モードを有効にできます。
ノート:
PKCS12ウォレット・ファイル形式がサポートされています。SYS以外のユーザー: Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、インストール、パッチ適用およびプラグインのデプロイ中に、SYS以外の管理ユーザーでOracle Enterprise Managerを構成できます。組織はSYSデータベース・ユーザーなどの権限資格証明をロックしてそれらのアクティビティを実行し続けるため、SYS以外のユーザーを使用することで、Enterprise Manager管理者はこれらのタスクに別のユーザー(管理ユーザー)を使用できます。詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。
プラグインを含むソフトウェアのみをインストールし、後でサイレント・モードで構成するためのワークフロー
プラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを最初にインストールして、後でグラフィック・モードでインストールを構成するための一般的なワークフローです。
プラグインを含むEnterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみのインストール(サイレント・モード)
サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、次のステップを実行します。
ノート:
インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、Enterprise Managerl基本インストレーション・ガイドを参照してください。
ただし、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、EM前提条件キットの起動中に次のパラメータを渡します。
-componentVariables repository:EXECUTE_CHECKS_NOSEED_DB_FOUND:false
ソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise ManagerをインストールするためのsoftwareOnlyWithPlugins_install.rspレスポンス・ファイルの編集(サイレント・モード)
表4-2は、編集する必要がある変数およびソフトウェア・バイナリをインストールするためのsoftwareOnlyWithPlugins_install.rsp
レスポンス・ファイルでの編集方法を示しています。
表4-2 ソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise ManagerソフトウェアをインストールするためのsoftwareOnlyWithPlugins_install.rspレスポンス・ファイルの編集(サイレント・モード)
パラメータ | データ型 | 値に二重引用符が必要かどうか | 説明 |
---|---|---|---|
UNIX_GROUP_NAME |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。 たとえば、 ノート: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。 |
INSTALL_UPDATES_SELECTION |
String |
いいえ |
この変数はデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す ソフトウェア更新をスキップする場合は、 ソフトウェア更新をすでにダウンロードしており、ステージングされた場所からソフトウェア更新をインストールする場合、 たとえば、 |
STAGE_LOCATION |
String |
はい |
( ソフトウェア更新のステージング場所の絶対パスを入力します。 |
MYORACLESUPPORT_USERNAME_FOR_SOFTWAREUPDATES |
String |
はい |
( インストール時に更新をダウンロードするためのMy Oracle Supportアカウントのユーザー名を入力します。 インストール時に更新をダウンロードする場合は、必ず |
MYORACLESUPPORT_PASSWORD_FOR_SOFTWAREUPDATES |
String |
はい |
( インストール時に更新をダウンロードするためのMy Oracle Supportユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 インストール時に更新をダウンロードする場合は、必ず |
INVENTORY_LOCATION |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。デフォルトのインベントリ・ディレクトリに対して読取り、書込み権限および実行権限があることを確認します。 たとえば、 ノート: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。 |
ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION |
String |
はい |
インストーラでOracle WebLogic ServerおよびJava Development Kit (JDK)をインストールする場所を入力します。ミドルウェアの場所に書込み権限があることを確認します。 たとえば、 ノート: ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。 たとえば、22文字のみを含むミドルウェア・ホームのパス |
AGENT_BASE_DIR |
String |
はい |
管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。 たとえば、 この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。 ノート: (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、22文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパス |
ORACLE_HOSTNAME |
String |
はい |
DNSに登録され、他のネットワーク・ホストからアクセスできる完全修飾ドメイン名を入力します。または、このサイトですべてのOMSインスタンスの ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに対して解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスを入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。短縮名も使用できますが、警告が表示されるため、完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。 ホスト名を指定しない場合、インストール・ウィザードは自動的に検出したホスト名をそのホストの名前として使用して続行します。 |
PLUGIN_SELECTION={} |
Stringリスト |
はい |
インストール時にデプロイされる新しいプラグインのリストを入力します。 文字列のリストが含まれ、各文字列はそのプラグインのPLUGIN_IDです。 たとえば、 |
b_upgrade |
Boolean |
いいえ |
ソフトウェアのみのインストールの場合、
|
EM_INSTALL_TYPE |
String |
いいえ |
ソフトウェアのみのインストールの場合、
|
CONFIGURATION_TYPE |
String |
いいえ |
ソフトウェアのみのインストールの場合、
|
rootスクリプトの実行
(UNIXのみ) Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行します。
-
これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、
oraInstroot.sh
スクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.loc
ファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。たとえば、
oraInst.loc
ファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventory
である場合、次のコマンドを実行します。$HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh
ノート:
自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
/usr/local/bin/sudo $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh
-
OMSホームから
allroot.sh
スクリプトを実行します。$<ORACLE_HOME>/allroot.sh
ノート:
自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
/usr/local/bin/sudo $<ORACLE_HOME>/allroot.sh
SYS以外のユーザーの作成の評価
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、SYS以外のデータベース・ユーザーを使用してOMSを構成およびパッチ適用できます。セキュリティは懸念が高まっているため、Oracleには、権限のない管理者ユーザーを使用してOMSの構成およびパッチ適用を実行するオプションが用意されています。
ノート:
OMSの構成およびパッチ適用のためにSYS以外の管理ユーザーを作成して使用し始めたら、再度SYSを管理ユーザーとして使用するよう切り替えてこれらの操作を実行することはできません。- 権限の低いデータベース管理者ユーザー。管理ユーザーとも呼ばれます。
- Enterprise Managerの構成およびパッチ適用操作を実行します。(構成およびパッチ適用時にSYSデータベース・ユーザーは不要になりました)。
- 特権データベース管理者ユーザー。
- Enterprise Managerの構成およびパッチ適用操作を実行します。
SYS以外のユーザーの作成および使用状況を評価した後、次の手順を実行します。
- SYSデータベース・ユーザー(デフォルト・オプション)を使用してEnterprise Managerの構成およびパッチ適用を実行する場合は、次の操作をスキップして次のステップ: 「リリース更新の適用」に進みます。
- SYS以外のデータベース・ユーザーを作成して使用し、Enterprise Managerの構成およびパッチ適用を実行する場合は、続行する前に新しいユーザーを作成する必要があります。手順は、「SYS以外のユーザーの作成および構成」を参照してください。
SYS以外のユーザーの作成および構成
-
OMSPatcherをダウンロードして抽出します。
My Oracle Support (https://support.oracle.com/)にログインして最新バージョンのOMSPatcherをダウンロードし、OMS Middlewareホーム($ORACLE_HOME
)でOMSPatcherを抽出します。ノート:
SYS以外のユーザーの作成は、Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降でサポートされています。詳細は、Enterprise Manager管理者ガイドのOracle Management Serviceおよびリポジトリへのパッチ適用を参照してください。
Windowsの前提条件: SYS以外のユーザーの作成に進む前に、パッチ33053642をMy Oracle Supportからダウンロードし、Oracleホームに適用します。
パッチ33053642は、Windows用のリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)コンポーネントをインストールします。
-
createLcmUserUtl
ユーティリティおよびプロパティ・ファイルを使用して、新しいユーザーを作成します。- SYS以外のユーザーのネーミング規則を確認します。
SYS以外のユーザーを作成する際には、選択した名前にユーザー名の一部として接頭辞
SYSMAN_
が含まれることを確認してください。例: SYSMAN_ADMIN
- 次のエントリでプロパティ・ファイル(テキスト・ファイル)を作成します。
##For software only sysPassword=<SYS_DATABASE_USER_PASSWORD> dbUser=<NON-SYS_USER> #New user - non-SYS user will get created in repository database dbPassword=<NON-SYS_USER_PASSWORD> #Non-SYS user password CONN_DESC=<DATABASE_CONNECTION_DESCRIPTION> # #--------------If db is oneway ssl enabled----------- #IS_ONEWAYSSL=true #TRUSTSTORE_LOCATION=<TRUSTORE_LOCATION> #TRUSTSTORE_PASSWORD=<TRUSTORE_PASSWORD> #TRUSTSTORE_TYPE=<TRUSTORE_TYPE>> #--------------If db is two ssl enabled-------------- #IS_TWOWAYSSL=true #KEYSTORE_LOCATION=<KEYSTORE_LOCATION> #KEYSTORE_PASSWORD=<KEYSTORE_PASSWORD> #KEYSTORE_TYPE=<KEYSTORE_TYPE>
たとえば:sysPassword=Welcomepwd dbUser=SYSMAN_ADMIN dbPassword=Welcomeadminpassword CONN_DESC=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=myhostname.example.com)(PORT=1525)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=test.example.com)))
任意の優先名を使用してファイルを保存します。例:
non_sys_user.properties
。 - 次を実行して、
createLcmUserUtl
を使用してSYS以外のユーザーを作成します。$ORACLE_HOME/OMSPatcher/createLcmUserUtl > $ORACLE_HOME/perl/bin/perl createLCMUser.pl -oh <Oracle_Home_location> -silent –property_file <propertyfile_path>
たとえば:
$ORACLE_HOME/OMSPatcher/createLcmUserUtl > $ORACLE_HOME/perl/bin/perl createLCMUser.pl -oh $ORACLE_HOME -silent –property_file $ORACLE_HOME/non_sys_user.properties
- Windowsの場合、
$<ORACLE_HOME>
からcreateLcmUserUtl
ユーティリティを実行します。 -silent
引数を使用して、createLcmUserUtl
ユーティリティをサイレント・モードで実行します。ノート:
インタラクティブ・モードはサポートされていません。$ORACLE_HOME
は、OMSホーム・ディレクトリです。createLcmUserUtl
ユーティリティを実行するには、Oracleホームのperlパスを使用する必要があります。- Enterprise Manager環境で作成できるSYS以外のユーザーは1人のみです。
- SYS以外のユーザーをEnterprise Managerのインストール、パッチ適用またはプラグインのデプロイに使用すると、SYSユーザーに切り替えることはできなくなります。
- Windowsの場合、
- SYS以外のユーザーのネーミング規則を確認します。
リリース更新の適用
Enterprise Managerソフトウェア・バイナリのインストール後に最新のリリース更新を適用することをお薦めします。
リリース更新(以前のバンドル・パッチ)は公式のOracleパッチであり、omspatcher apply -bitonly
コマンドを使用してOracleホームでEnterprise Manager 13cリリース5のメイン・リリースに適用できます。パッチおよびomspatcher
ユーティリティの詳細は、Enterprise Manager管理者ガイドのOracle Management Serviceおよびリポジトリへのパッチ適用を参照してください。
ノート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、SYS以外のユーザー(管理ユーザー)を使用してOMSにパッチ適用できます。Oracleには、権限のないユーザーを使用して構成およびパッチ適用プロセスを実行するオプションがあり、パッチ適用プロセスにSYSデータベース・ユーザーおよびパスワードを使用する必要はありません。詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。- My Oracle Support (https://support.oracle.com/)にログインして、最新のリリース更新を入手します。
- リリース更新に付属の
Readme
ファイルを確認します。 - リリース更新
Readme
ファイルで推奨されている最新バージョンのomspatcher
を使用し、以前のomspatcher
のバックアップを保持します。 - SYS以外のユーザー: 環境内でSYS以外のユーザーを作成して使用する場合は、リリース更新を適用する前に、SYS以外のユーザーがすでに作成されていることを確認する必要があります。ユーザーの作成の詳細は、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を参照してください。
-
続行する前に、
omspatcher
がそのディレクトリにあるため、$ORACLE_HOME/OMSPatcher
ディレクトリがパスに含まれていることを確認してください。 -
bitonlyモードで、リリース更新のomspatcherを実行します。
omspatcher apply -bitonly
たとえば、$ORACLE_HOME/OMSPatcher/omspatcher apply -bitonly OMSPatcher Automation Tool Copyright (c) 2017, Oracle Corporation. All rights reserved. OMSPatcher version : 13.9.5.10.0 OUI version : 13.9.4.0.0 Running from : $ORACLE_HOME Log file location : $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/opatch2023-02-15_11-50-27AM_1.log OMSPatcher log file: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/1111112/omspatcher_2023-02-15_11-50-27AM_apply.log WARNING: OMSPatcher has been invoked with bitonly option but the System patch provided has deployment metadata. Invocation in bitonly mode will prevent OMSPatcher from deploying artifacts. Do you want to proceed? [y|n] y User Responded with: Y Prereq "checkComponents" for patch 1111140 passed. Prereq "checkComponents" for patch 1111143 passed. Running apply prerequisite checks for sub-patch(es) "1111140,1111143" and Oracle Home $ORACLE_HOME"... Sub-patch(es) "1111140,1111143" are successfully analyzed for Oracle Home "$ORACLE_HOME" To continue, OMSPatcher will do the following: [Patch and deploy artifacts] : Do you want to proceed? [y|n] y User Responded with: Y Applying sub-patch(es) "1111140,1111143" Please monitor log file: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/opatch/opatch2023-02-15_11-50-31AM_1.log Complete Summary ================ All log file names referenced below can be accessed from the directory "$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/2023-02-15_11-50-27AM_SystemPatch_1111112_1" Patching summary: ----------------- Binaries of the following sub-patch(es) have been applied successfully: Featureset Sub-patches Log file ---------- ----------- -------- oracle.sysman.top.oms_13.5.0.0.0 1111140,1111143 1111140,1111143_opatch2023-02-15_11-50-31AM_1.log -------------------------------------------------------------------------------- The following warnings have occurred during OPatch execution: 1) OMSPatcher has been invoked with bitonly option but the System patch provided has deployment metadata. Invocation in bitonly mode will prevent OMSPatcher from deploying artifacts. -------------------------------------------------------------------------------- Log file location: $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/omspatcher/1111112/omspatcher_2023-02-15_11-50-27AM_apply.log OMSPatcher succeeded.
-
omspatcher lspatches
コマンドを実行して、ステップ1で適用したサブバッチをすべてリストします。構文: omspatcher lspatches | grep "<RU Number / Id >"
たとえば:
$omspatcher lspatches | grep 1111112 oracle.sysman.vi.oms.plugin/13.5.1.0.0 Plugin 1111112 1111140 EM nZDT Patch for TargetPrivs oracle.sysman.top.oms/13.5.0.0.0 Core 1111112 1111143
ノート:
最後の列には、リリース更新/バンドル・パッチで適用されたサブパッチがすべてリストされます。
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成(サイレント・モード)
ノート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、SYS以外のユーザー(管理ユーザー)を使用してOMSを構成およびパッチ適用できます。Oracleには、権限のないユーザーを使用して構成およびパッチ適用プロセスを実行するオプションがあり、パッチ適用プロセスにSYSデータベース・ユーザーおよびパスワードを使用する必要はありません。続行する前に、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を確認してください。Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみを構成するには、次のステップに従います。
サーバー・ロード・バランサの考慮事項:
サーバー・ロード・バランサ(SLB)が環境に構成され、アップロード・ポートがロックされている場合、JVMDエンジンに対してSLBを構成し、OMSを保護します。
SLBが環境に構成されているが、アップロード・ポートのロックが解除されている場合、JVMDのトラフィックにSLBを経由させるかどうかを決定します。そのようにする場合、JVMDエンジンに対してSLBを構成し、OMSを保護します。
bin
ディレクトリで次のコマンドを実行します。
<ORACLE_HOME>/bin/emctl secure oms -host <SLB host>-slb_jvmd_http_port <JVMD_SLB_HTTP_Port> -slb_jvmd_https_port <JVMD_SLB_HTTPS_Port> -sysman_pwd <system_password> -reg_pwd <agent_registration_password>
<ORACLE_HOME>/bin/emctl secure oms -host <SLB host>-slb_jvmd_http_port <JVMD_SLB_HTTP_Port> -slb_jvmd_https_port <JVMD_SLB_HTTPS_Port> -sysman_pwd <system_password> -reg_pwd <agent_registration_password>
その他の考慮事項:
-
前提条件チェックがパッケージが不足していることを示して失敗した場合は、必要なパッケージをインストールしてインストールを再試行してください。インストーラによってパッケージ名およびバージョンが検証されるため、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドに示す最小バージョンのパッケージをインストールしてください。インストーラがこれらのパッケージの検証に使用するロジックを理解するには、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドを参照してください。
-
リポジトリ関連の前提条件チェックに失敗した場合、手動でチェックを実行してください。手順は、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドのEM前提条件キットに関する付録を参照してください。
-
コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決してコンフィギュレーション・アシスタントを再実行してください。
ソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerソフトウェアを構成するためのnew_install.rspレスポンス・ファイルの編集(サイレント・モード)
表4-3は、編集する必要がある変数およびソフトウェア・バイナリを構成するためのnew_install.rsp
ファイルでの編集方法を示しています。
ノート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新15 (13.5.0.15)以降、SYS以外のユーザー(管理ユーザー)を使用してOMSを構成およびパッチ適用できます。Oracleには、権限のないユーザーを使用して構成およびパッチ適用プロセスを実行するオプションがあり、パッチ適用プロセスにSYSデータベース・ユーザーおよびパスワードを使用する必要はありません。続行する前に、「SYS以外のユーザーの作成の評価」を確認してください。表4-3 ソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerソフトウェアを構成するためのnew_install.rspレスポンス・ファイルの編集(サイレント・モード)
パラメータ | データ型 | 値に二重引用符が必要かどうか | 説明 |
---|---|---|---|
UNIX_GROUP_NAME |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。 たとえば、 ノート: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。 |
INVENTORY_LOCATION |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。デフォルトのインベントリ・ディレクトリに対して読取り、書込み権限および実行権限があることを確認します。 たとえば、 ノート: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。 |
INSTALL_UPDATES_SELECTION |
String |
はい |
この変数はデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す ソフトウェア更新をスキップする場合は、 ソフトウェア更新をすでにダウンロードしており、ステージングされた場所からソフトウェア更新をインストールする場合、 |
STAGE_LOCATION |
String |
はい |
( ソフトウェア更新のステージング場所の絶対パスを入力します。 |
MYORACLESUPPORT_USERNAME_FOR_SOFTWAREUPDATES |
String |
はい |
( インストール時に更新をダウンロードするためのMy Oracle Supportユーザー・アカウントのユーザー名を入力します。 インストール時に更新をダウンロードする場合は、必ず |
MYORACLESUPPORT_PASSWORD_FOR_SOFTWAREUPDATES |
String |
はい |
( インストール時に更新をダウンロードするためのMy Oracle Supportユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 インストール時に更新をダウンロードする場合は、必ず |
PROXY_USER |
String |
はい |
プロキシ・サーバーにアクセスするために使用できるユーザー名を入力します。 |
PROXY_PWD |
String |
はい |
プロキシ・サーバーにアクセスするために使用できるパスワードを入力します。 |
PROXY_HOST |
String |
はい |
プロキシ・ホストの名前を入力します。 |
PROXY_PORT |
String |
はい |
プロキシ・サーバーで使用されるポートを入力します。 |
ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION |
String |
はい |
インストーラによるOracle WebLogic Server 12cリリース2 (12.2.1.4.0)およびJava Development Kit (JDK) 1.8.0_261のインストール先を入力します。ミドルウェアの場所に書込み権限があることを確認します。ミドルウェアの場所は、基本的に13cリリースの1つのみのOracleホームであることに注意してください。 たとえば、 ノート: ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。 たとえば、22文字のみを含むミドルウェア・ホームのパス |
ORACLE_HOSTNAME |
String |
はい |
DNSに登録され、他のネットワーク・ホストからアクセスできる完全修飾ドメイン名を入力します。または、このサイトですべてのOMSインスタンスの ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに対して解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスを入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。短縮名も使用できますが、警告が表示されるため、完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。 ホスト名を指定しない場合、インストール・ウィザードは自動的に検出したホスト名をそのホストの名前として使用して続行します。 |
AGENT_BASE_DIR |
String |
はい |
管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。 たとえば、 この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。 ノート: (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、22文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパス |
WLS_ADMIN_SERVER_USERNAME |
String |
はい |
デフォルトでは、 |
WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD |
String |
はい |
WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。 |
WLS_ADMIN_SERVER_CONFIRM_PASSWORD |
String |
はい |
WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを確認します。 |
NODE_MANAGER_PASSWORD |
String |
はい |
デフォルトでは、 パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。 |
NODE_MANAGER_CONFIRM_PASSWORD |
String |
はい |
ノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを確認します。 |
ORACLE_INSTANCE_HOME_LOCATION |
String |
はい |
デフォルトでは、 この場所の詳細は、「Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所とは」を参照してください。 ノート: NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。手順は、Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成後の構成後タスクの実行(サイレント・モード)を参照してください。 |
CONFIGURE_ORACLE_SOFTWARE_LIBRARY |
Boolean |
いいえ |
インストール時にソフトウェア・ライブラリを構成するには、このパラメータを インストール時に構成しない場合でも、インストールは成功し、後ほどEnterprise Manager Cloud Controlコンソールからいつでも構成できます。ただし、インストーラによって自動的に構成が行われ、時間と労力を省くことができるため、インストール時にソフトウェア・ライブラリ構成することをお薦めします。 |
SOFTWARE_LIBRARY_LOCATION |
String |
はい |
( ソフトウェア・ライブラリを構成できるOMSホスト上に、一意のディレクトリ名となる絶対パスを入力します。入力する場所はOMSホスト上にマウントされた場所で、ミドルウェア・ホーム外であることを確認してください。また、OMSプロセスの所有者にその場所に対する読取り/書込みアクセス権があることも確認してください。マウントされた場所で構成を行うと、追加のOMSインスタンスのインストール時に役立ちます(インスタンスが、同じOMS共有ファイル・システムの記憶域の場所への読取り/書込みアクセス権を必要とするため)。 |
DATABASE_HOSTNAME |
String |
はい |
既存のデータベースが常駐するホストの完全修飾名を入力します。ホスト名にアンダースコアがないことを確認します。 たとえば、 オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。 Oracle RAC Databaseに接続する場合、ノードに仮想ホスト名が含まれていれば、ノードの1つの仮想ホスト名を指定します。 この仮想ホスト名のみで構成された接続文字列を使用してデータベースへの接続が確立され、インストールは正常に終了します。 ただし、クラスタの他のノードの接続文字列を更新する場合、インストール後に次のコマンドを実行します。
単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベースが構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。 ノート: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN122140_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、 |
LISTENER_PORT |
String |
はい |
既存のデータベースに接続するためのリスナー・ポートを入力します。 たとえば、 |
SERVICENAME_OR_SID |
String |
はい |
既存のデータベースのサービス名またはシステムID (SID)を入力します。 たとえば、 プラガブル・データベース(PDB)の詳細を指定する場合は、別名ではなく完全なサービス名を使用してください。たとえば、pdb.example.comです。単独プラガブル・データベース(単独PDB)の詳細を指定する場合は、完全なサービス名を使用してください。たとえば、pdb.example.comです。非コンテナ・データベース(非CDB)の詳細を指定する場合は、SIDを使用してください。 |
SYS_PASSWORD |
String |
はい |
(管理ユーザーとしてSYSを使用している場合のみ必須) SYSユーザーのパスワードを入力します。 ノート: SYS以外のユーザーを使用している場合は、このパラメータをレスポンス・ファイルで使用しないでください。このパラメータは、Enterprise Manager 13cリリース5更新15より前のバージョンで使用できます。 |
dbUser |
String |
はい |
SYS以外の(管理)ユーザー名を入力します。デフォルト・オプションを使用する場合は、ユーザーとして'SYS'と入力します。 ノート: このパラメータは、Enterprise Manager 13cリリース5更新15以降で使用できます。 |
dbPassword |
String |
はい |
SYS以外の(管理)ユーザー・パスワードを入力します。デフォルト・オプションを使用する場合は、SYSユーザーのパスワードを入力します。 ノート: このパラメータは、Enterprise Manager 13cリリース5更新15以降で使用できます。 |
SYSMAN_PASSWORD |
String |
はい |
SYSMANユーザー・アカウントを作成するパスワードを入力します。このパスワードは、SYSMANユーザー(管理リポジトリ・スキーマのプライマリ所有者)を作成する場合に使用します。 パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。 ノート: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN122140_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、このパラメータに入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。 |
SYSMAN_CONFIRM_PASSWORD |
String |
はい |
SYSMANユーザー・アカウントのパスワードを確認します。 |
DEPLOYMENT_SIZE |
String |
はい |
次のいずれかの値を設定して、モニター予定のターゲットの数、予定している管理エージェント数および予定している同時ユーザー・セッション数を示します。
たとえば、 接続しているデータベースが、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスの場合、ここで設定したデプロイメント・サイズが、データベース・インスタンスの作成中にOracle Database Configuration Assistant (DBCA)の「データベース・テンプレート」画面で選択したデプロイメント・サイズと一致するようにしてください。 DBCAを使用したデータベース・インスタンスの作成中に選択したデプロイメント・サイズとは異なるデプロイメント・サイズを選択する場合、次のいずれかを行います。
|
MANAGEMENT_TABLESPACE_LOCATION |
String |
はい |
管理表領域用のデータ・ファイル( たとえば:
Enterprise Manager Cloud Controlでは、モニター対象ターゲットやそのメトリックなどに関する情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。基本的に、構成データ、ソフトウェア・ライブラリ・データおよび監査データ以外の情報はすべてこのデータ・ファイルに格納されます。 |
CONFIGURATION_DATA_TABLESPACE_LOCATION |
String |
はい |
構成データ表領域用のデータ・ファイル( たとえば、 Enterprise Manager Cloud Controlでは、モニター対象ターゲットから収集された構成情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。 |
JVM_DIAGNOSTICS_TABLESPACE_LOCATION |
String |
はい |
JVM診断データ表領域用のデータ・ファイル( たとえば、 Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連するモニタリング・データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。 |
EMPREREQ_AUTO_CORRECTION=false |
Boolean |
いいえ |
前提条件を自動修正できるかどうかを指定します。 |
Is_oneWaySSL |
String |
いいえ | リポジトリ・データベースが一方向SSLで構成されている場合は、これをtrue に設定します。
例:
|
TRUSTSTORE_LOCATION |
String |
はい |
( |
TRUSTSTORE_PASSWORD |
String |
はい |
( |
Is_twoWaySSL |
String |
いいえ | リポジトリ・データベースが双方向SSLで構成されている場合は、これをtrue に設定します。
例:
|
KEYSTORE_LOCATION |
String |
はい |
( これは、キーストアの場所(SSLキーが格納される場所)を指定します。 |
KEYSTORE_PASSWORD |
String |
はい |
( キーストアのパスワードを指定します。 |
AGENT_REGISTRATION_PASSWORD |
String |
はい |
OMSと管理エージェントの間の通信を保護するには、パスワードを入力します。管理エージェントを保護するためのパスワードと同じ登録パスワードを入力する必要があります。 |
AGENT_REGISTRATION_CONFIRM_PASSWORD |
String |
はい |
エージェント登録パスワードを確認します。 |
STATIC_PORTS_FILE |
String |
はい |
デフォルトでは、「インストールに使用されるポート」に示されているポートが適用されます。デフォルトのポートを受け入れる場合は、このフィールドを空白のままにしておきます。 カスタム・ポートを使用する場合、インストールに使用されるカスタム・ポートをリストしている |
PLUGIN_SELECTION |
デフォルトでは、Oracle Database Plug-in、Oracle Fusion Middleware Plug-in、Oracle Exadata Plug-in、Oracle Cloud Framework Plug-in、Oracle System Infrastructure Plug-inなどの必須プラグインは、Enterprise Managerシステムとともに自動的にインストールされます。 デフォルトのプラグインに加えてその他のプラグインをデプロイする場合は、それらのプラグインの名前をカンマ区切りリストで指定します。プラグインの名前は二重引用符で囲んでください。 現在のリリースでのみサポートされており将来のリリースではサポートされない、非推奨となったプラグインをデプロイする必要がある場合は、選択内容を確認し、そのプラグインのデプロイメントを続行するかどうかを判断してください。 たとえば、
ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードしたソフトウェア)にないプラグインをインストールする場合は、次の手順を実行します。
|
||
b_upgrade |
Boolean |
いいえ |
この場合は、
|
EM_INSTALL_TYPE |
String |
いいえ |
この場合は、
|
CONFIGURATION_TYPE |
String |
いいえ |
この場合は、
|
インストール・ソフトウェアのみのメソッドでEnterprise Managerソフトウェアを構成する間の拡張スクリプト・オプションの使用(サイレント・モード)
ConfigureGC
(UNIX/Linuxの場合はConfigureGC.sh
、Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat
)スクリプトの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションを次に示します。
-
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c以降の場合、GCDomainは、WebLogicドメインの作成でサポートされている唯一のドメイン名です。カスタマイズしたWebLogicドメイン名はサポートされていません。
- SSL構成サポート:
Enterprise Manager 13cリリース5更新8 (13.5.0.8)以降、SSL構成がサポートされています。
リポジトリ・データベースが一方向または双方向のSSL認証で構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをグラフィック・モードまたはサイレント・モードでのみ構成するときに、SSL対応のリポジトリ・データベースに対してEnterprise Managerを構成できます。
ノート:
PKCS12は、SSL構成でサポートされるウォレット・ファイル形式です。Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみをサイレント・モードで構成してEnterprise ManagerでSSL構成を有効にするには、レスポンス・ファイルとENABLE_SSL=true
オプションを使用してConfigureGC
スクリプトを実行します。-
SSL情報で
new_install.rsp
レスポンス・ファイルを更新します。SSL構成を確認し、
new_install.rsp
レスポンス・ファイルを編集して、環境に適用可能な適切なSSLパラメータおよび値を更新します。使用可能なSSLパラメータは、次のとおりです。Is_oneWaySSL
Is_twoWaySSL
TRUSTSTORE_LOCATION
TRUSTSTORE_PASSWORD
KEYSTORE_LOCATION
KEYSTORE_PASSWORD
レスポンス・ファイルのSSLパラメータの詳細は、「ソフトウェアのみのメソッドを使用したEnterprise Managerソフトウェアを構成するためのnew_install.rspレスポンス・ファイルの編集(サイレント・モード)」を参照してください
-
ENABLE_SSL=true
オプションを使用してConfigureGC
スクリプトを実行します。-
Linuxの場合:
ConfigureGC.sh -silent -responseFile <absolute_path_to_the_directory_where_the_generated_and_updated_response_file_is_stored>/new_install.rsp ENABLE_SSL=true
-
Windowsの場合:
ConfigureGC.bat -silent -responseFile <absolute_path_to_the_directory_where_the_generated_and_updated_response_file_is_stored>/new_install.rsp ENABLE_SSL=true
ConfigureGC
スクリプトは、SSL構成を有効にし、レスポンス・ファイルで指定されているSSLパラメータを使用して、サイレント・モードで実行されます。 -
-
-
構成が正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにする場合は、
START_OMS
オプションとSTART_AGENT
オプションを指定してスクリプトを起動し、制御する内容に応じてtrue
またはfalse
に設定します。ノート:
プラグインを含むソフトウェアのみをインストールし、後で構成する(グラフィカル・モード)の説明に従い、ソフトウェア・バイナリをインストールするためにインストール・ウィザードを起動する場合でも必ず
START_OMS
およびSTART_AGENT
オプションを使用してください。たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true START_AGENT=false
この拡張オプションに関連する制限事項を知るには、サイレント・モードでEnterprise Managerシステムをインストールするためにサポートされている拡張オプションに関する制限事項を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアのみの構成後の構成後タスクの実行(サイレント・モード)
Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムをインストールした後のインストール後のタスクの実行に関する項に示されているインストール後のステップを実行します。