インフィニバンド・ファブリックの管理

すべてのインフィニバンド・スイッチは、データベース・マシン検出ワークフロー時に自動的に検出され(「Exadata Database Machineの検出」を参照)、自動的にIBFabric@<switch-name>というグループにグループ化されます。

ノート:

インフィニバンド・ファブリック・ターゲットは、RoCE Exadataでは使用できません。

  1. Enterprise Managerホームページから、「ターゲット」「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」の順に選択します。
  2. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、リストからインフィニバンド・ファブリックを選択します。
  3. IBファブリックペインでは、すべてのインフィニバンド・スイッチの概要とアクティビティ・サマリーを表示できます。
  4. 「リフレッシュ」をクリックして、インフィニバンド・スキーマの「リクエストごと」のリフレッシュを行います。「更新」では、リアルタイム・データが反映されます。

次のトピックは、インフィニバンド・ネットワークの管理に対応しています。

インフィニバンド/RoCEスイッチのメトリック

Enterprise Managerエージェントは、リモートSSHとリモートSNMP GETコールを実行して、インフィニバンド・スイッチのメトリック・データを収集します。インフィニバンドのメトリックには、次のような操作の詳細が示されます。
  • ステータス/可用性
  • ポートのステータス
  • バイタル・サイン: CPU、メモリー、電源、温度
  • ネットワーク・インタフェースの様々なデータ
  • 受信トラフィックのエラー、トラフィックのKb/秒およびパーセンテージ
  • 送信トラフィックのエラー、トラフィックのKb/秒およびパーセンテージ
  • 管理および操作の帯域幅(MB/秒)

インフィニバンド・ファブリックには、次のメトリックが使用できます。

スイッチの集計済ステータス

「集計センサー」は、複数のセンサーからの入力を取り込んでデータを集計することにより、注意を必要とするスイッチ関連の問題を特定します。スイッチのコンポーネントに対してセンサーがAsserted状態(問題があることを示す)またはDeasserted(問題がクリアされたことを示す)になると、関連付けられたEnterprise Managerイベントが生成されます。

レスポンス

これは、インフィニバンド/RoCEスイッチの可用性を示す主要メトリックです。デフォルトでは、これはスイッチの管理インタフェースを介して60秒ごとに収集されます。

スイッチ構成

このメトリックはスイッチ構成を取得します。収集される情報は、Oracleサポートにとってのみ有益なもので、デバッグ時の補助情報として使用されます。

スイッチの基本ステータス

このメトリックは、起動済などのスイッチの基本ステータス、ロケータ・ライトのステータス、電力ステータスおよびスイッチの全体的なステータスを示します。

センサー・ステータス

このメトリックは、スイッチで使用可能な各種センサー(電源、ファン、マザーボード、冷却など)のステータスを示します。

スイッチ・ポート統計

このメトリックは、受信エラーと送信エラーの数、受信オクテットと送信オクテットの数に関する情報を示します。

コンポーネントの状態

このメトリックは、各種コンポーネント()の状態と、インフィニバンドおよびイーサネットの各種ポートの状態を示します。

ネットワーク・ポート・インフィニバンドのパフォーマンス

このメトリックは、各インフィニバンド・ポートのパフォーマンス・データを示します。

インフィニバンド・ネットワークの管理タスクの実行

ノート:

管理タスクは、RoCEスイッチには実行できません。

インフィニバンド・ネットワークの管理操作を実行するには、次のステップに従います。

  1. 管理タスクを実行するDatabase Machineを「すべてのターゲット」ページから選択することで、インフィニバンド・ネットワークのDatabase Machineホームページに移動します。

    Enterprise Managerに、選択したターゲットのDatabase Machineホームページが表示されます。

  2. 管理タスクを実行する「システム・インフラストラクチャ・スイッチ」ホームページに移動します。
  3. 「管理」に移動して、「スイッチ操作」を選択します。
  4. 実行する管理操作を選択します(ポートの有効化/無効化、パフォーマンス・カウンタ/エラー・カウンタのクリア、スイッチLEDのオン/オフ、SNMPサブスクリプションの設定)。選択できる使用可能な操作は、選択したターゲット・タイプおよびターゲットによって異なります。操作を選択すると、操作の選択後に表示する値の選択が必要な場合があります。
  5. 「次へ」をクリックして続行します。

    Enterprise Managerで、資格証明およびスケジュール・ページが表示されます。資格証明を選択または入力して、コマンドを実行します。入力する資格証明は、操作の発行時に使用されます。「優先資格証明」、「名前付き資格証明」、「新規資格証明」から選択できます。管理タスクをスケジュールします。「管理ジョブ・スケジュール」セクションのジョブ情報を指定します。即時にジョブを開始するか、ジョブを開始する時間の入力を選択できます。

  6. 「次へ」をクリックして続行します。

    確認ページが表示されます。確認ページを使用して、正しい値を入力したことを確認し、コマンドを発行します。ジョブが「スケジュール済」、「ターゲット・タイプ」および「選択したターゲット」の場合、確認ページにジョブ名、ジョブの説明、実行するコマンドがリストされます。

  7. 「コマンドの発行」をクリックして、ジョブを発行します。

    「コマンドの発行」をクリックし、ジョブが成功するとポップアップが表示されます。ジョブ詳細ページに移動するか、このウィザードが起動されたページに戻ることができます。

アラートの設定

SNMPアラートが送信されるようにインフィニバンド・スイッチを構成した後、Enterprise Manager Cloud Controlでアラートを設定します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
  2. 「ターゲット」をクリックし、次に「すべてのターゲット」をクリックします。検出されたすべてのターゲットが表示されます。
  3. 「すべてのターゲット」ページで、「システム・インフラストラクチャ・スイッチ」を選択します。
  4. 対象のターゲットをクリックします。ターゲットのホームページが表示されます。
  5. 「システム・インフラストラクチャ・スイッチ」のドロップダウン・メニューで、「モニタリング」「メトリックと収集設定」の順に選択します。
  6. 「メトリックと収集設定」ページでは、メトリックしきい値の変更、個別のメトリックのモニタリング設定の編集、メトリック収集スケジュールの変更、およびメトリック収集の無効化が可能です。

    しきい値を表内で直接変更するか、編集アイコン(鉛筆アイコン)をクリックして「詳細設定の編集」ページにアクセスできます。このページに表示されるフィールドおよびしきい値の変更方法の詳細は、このページの右上隅にある「ヘルプ」をクリックしてください。