Oracle Key Vaultのこのリリースでの変更点

Oracle Key Vaultリリースでは、大規模な企業でOracle Key Vaultの使用を強化する新機能が導入されています。

Oracle Key Vaultリリース18.7での変更点

Oracle Key Vaultリリース18.7には、次の新機能が導入されています。

マルチマスター・クラスタ用のRESTfulコマンド

このリリース以降、RESTfulコマンドを使用してマルチマスター・クラスタに関する情報を検索できます。

新しいRESTfulコマンドは次のとおりです。

  • get_cluster_infoは、名前、クラスタ・バージョン、最大無効化ノード期間、クラスタ・サブグループの名前、クラスタに関連付けられているノードの名前など、マルチマスター・クラスタ全体に関する情報を取得します。
  • get_cluster_node_infoは、名前、IPアドレス、モード、バージョン、ステータス、読取り/書込みピア、それらが属するクラスタ・サブグループ、インダクションされた日付、無効にされた日付など、クラスタ内の個々のマルチマスター・クラスタ・ノードに関する詳細を取得します。

Oracle Key Vaultリリース18.6での変更点

Oracle Key Vaultリリース18.6には、次の新機能が導入されています。

通常の管理者がエンドポイントとエンドポイント・グループを管理できるようにするための新しい権限

Oracle Key Vault RESTfulサービスは、エンドポイントの自動エンロールに使用します。

Oracle Key Vaultの通常ユーザーは、管理ロールが付与されていなくても、エンドポイントとエンドポイント・グループの管理を認可されるようになりました。これまでは、ユーザーにはエンドポイントの管理ためのシステム管理者ロールと、エンドポイント・グループの管理ためのキー管理者ロールが必要でした。これらは、強力な権限の管理ロールです。これらの管理ロールによって提供されるすべての機能が、すべてのOracle Key Vault操作に必要なわけではありません。RESTfulサービスを使用してOracle Key Vaultエンドポイントを設定するユーザーには、エンドポイントのエンロール、プロビジョニングおよびエンドポイント・グループ設定のための権限が必要です。Oracle Key Vaultリリース18.6では、エンドポイントの作成、エンドポイントの管理、エンドポイント・グループの作成およびエンドポイント・グループの管理を実行するためだけの権限を通常のユーザーに付与できます。さらに、この新しい権限によって、異なるエンドポイントおよびエンドポイント・グループのセットを管理するユーザー間の分離が可能になります。そうしたユーザーは、自分が管理権限を持つエンドポイントとエンドポイント・グループの管理を完全に制御できますが、管理ロールを持つユーザーとは異なり、その他のエンドポイントまたはエンドポイント・グループに働きかけることはできません。