1.1.2 Oracle Databaseのプロパティ・グラフ機能について

プロパティ・グラフ機能は、Oracle Databaseの高度なグラフ問合せ機能および分析機能を提供します。

この機能は、グラフ操作、索引付け、問合せ、検索およびインメモリー分析をサポートします。

グラフは頂点、エッジ、および頂点とエッジのプロパティとしてリンクされたデータのネットワークを管理します。グラフは一般的に、ソーシャル・ネットワーク、サイバー・セキュリティ、ユーティリティおよび電気通信、ライフサイエンスおよび臨床データ、ナレッジ・ネットワークで検出される関係のモデル化、格納および分析に使用されます。

標準的なグラフ分析には、グラフのトラバース、推奨、コミュニティおよびインフルエンサの検出、パターン一致などがあります。グラフは、電気通信、ライフサイエンスおよびヘルスケア、セキュリティ、メディアおよび出版などの業種に活用できます。

Oracle Special and Graphのプロパティ・グラフ機能は、次の機能でこのようなユースケースをサポートしています。

  • スケーラブルなグラフ・データベース

  • PGQLに基づく開発者ベースのAPI、およびJavaグラフAPI

  • Oracle Textとの統合によるテキスト検索および問合せ

  • グラフ問合せおよびグラフ分析を実行するためのパラレルなインメモリー・グラフ・サーバー(PGX)

    詳細は、インメモリー・グラフ・サーバー(PGX)を参照してください。

  • ランキング、中心性、レコメンダ、コミュニティ検出、パス検索など、高速でスケーラブルな一連のソーシャル・ネットワーク分析機能

  • Oracle定義のフラット・ファイル形式でのプロパティ・グラフ・データの並列バルク・ロードおよびエクスポート

  • 強力なグラフ・ビジュアライゼーション(GraphViz)アプリケーション

  • Apache Zeppelinとの統合によるノートブックのサポート