1.8 ライブラリとしてのグラフ・サーバー機能の使用

グラフ・サーバー(PGX)で使用可能なグラフ関数は、アプリケーションでライブラリとして使用できます。

グラフ・サーバーのrpmのインストール後、すべてのjarファイルが/opt/oracle/graph/libにあります。この場合、サーバーのインストールとクライアント・ユーザー・アプリケーションは同じマシンにあります。

このようなユースケースの場合には、対話型JavaシェルまたはPythonシェルを埋込み(ローカル)モードで使用して、開発およびテストを実行できます。つまり、ローカルPGXインスタンスが作成され、クライアントと同じJVMで実行されます。パラメータなしでシェルを起動すると、ローカルPGXインスタンスが起動され、埋込みモードで実行されます。

埋込み(ローカル)モードでのJavaシェルの起動

このようなユースケースでは、対話型Javaシェルを埋込み(ローカル)モードで使用して開発およびテストを実行できます。つまり、ローカルPGXインスタンスが作成され、クライアントと同じJVMで実行されます。パラメータなしでシェルを起動すると、ローカルPGXインスタンスが起動され、埋込みモードで実行されます。

グラフ・シェルを起動してグラフ・サーバーを埋込みモードで使用することは、グラフ・サーバーのインストールで使用可能なグラフ・シェル実行可能ファイルでのみサポートされています。Javaシェルは次のコマンドを使用して起動できます。

cd /opt/oracle/graph
./bin/opg4j

グラフ・シェルからのレスポンスを次に示します。

opg4j>
ローカルPGXインスタンスは、次を使用してPGX構成ファイルをロードしようとします。
/etc/oracle/graph/pgx.conf

構成ファイルの場所を変更するには、構成ファイルへのパスを後ろに付けて--pgx_confコマンドライン・オプションを渡します。

# start local PGX instance with custom config
./bin/opg4j --pgx_conf <path_to_pgx.conf>

埋込み(ローカル)モードでのPythonシェルの起動

Pythonクライアントは埋込みモードで使用できます。つまり、グラフ・サーバーはクライアント・プロセス内でライブラリとして実行されています。

ノート:

このモードでは、PythonクライアントとGraph Server RPMパッケージを同じマシンにインストールする必要があります。
  1. Pythonシェルを起動します。
    cd /opt/oracle/graph/
    ./bin/opg4py
  2. シェルの実行中は、画面に次のプロンプトが表示されます。
    Oracle Graph Server Shell 21.2.0
    >>>