ブロックチェーン・アプリケーション・ビルダーのコマンドライン・インタフェースの使用

ブロックチェーン・アプリケーション・ビルダーのコマンドライン・インタフェースを使用すると、完全に機能するチェーンコード・プロジェクトを仕様ファイルからビルドおよびスキャフォールドできます。プロジェクトがビルドされると、ローカルのHyperledger Fabricネットワークまたはプロビジョニング済Oracle Blockchain Platformネットワークで実行およびテストできます。その後、SQLリッチ問合せを実行したり、チェーンコードをデバッグしたり、生成されたコードを使用してユニット・テストを作成および実行できます。

表C-1 CLI使用時のワークフロー

タスク 説明 関連トピック
インストールおよび構成 Oracle Blockchain Platformコンソールからブロックチェーン・アプリケーション・ビルダーCLIをダウンロードし、これと前提条件となるソフトウェアをインストールします。
チェーンコード・プロジェクトの作成

仕様ファイルを作成し、CLI初期化プロセスを実行してそのファイルからチェーンコード・プロジェクトを生成します。

仕様ファイルおよび生成されたチェーンコード・プロジェクトの構造と内容に関する詳細なリファレンス情報:
チェーンコードのデプロイ

チェーンコード・プロジェクトを作成した後、ローカルにそれを付属の事前構成済Hyperledger Fabricネットワークにデプロイするか、リモートにOracle Blockchain Platform CloudまたはEnterprise Editionにデプロイできます。

チェーンコード・プロジェクトをパッケージ化して、Oracle Blockchain Platformに手動でデプロイすることもできます。

チェーンコードのテスト

チェーンコードがネットワーク上で実行されたら、生成されたメソッドをテストできます。

また、チェーンコードの開発中にexecuteQueryメソッドの作成を選択した場合、チェーンコードがOracle Blockchain Platformネットワークにデプロイされていれば、SQLリッチ問合せを実行できます。

チェーンコードのデバッグ Visual Studio Codeのブロックチェーン・アプリケーション・ビルダー拡張機能には、チェーンコードの行単位のデバッグ機能が含まれています。
更新の同期 仕様ファイルを更新するときに、生成されたチェーンコード・ファイルと変更を同期できます。
ユニット・テストの実行 基本的なユニット・テスト・ケース設定がプロジェクトに含まれています。さらにテストを追加して実行できます。